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技術開発

JS技術開発情報メールNo.115

 

日本下水道事業団(JS)

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JS技術開発情報メール

       2011・8・5 No.115

━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆JS技術戦略部

 

みなさん、こんにちは〜(^▽^)/

 

いつも「JS技術開発情報メール」を、お読みいただきありがとうございます。

それでは今月号も最後までおつきあいください。

 

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■ もくじ ■

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【1】はじめに

◆下水道漫筆 (技術戦略部長 野村充伸)

 

【2】トピックス

 ◇下水道革新的技術実証事業(B−DASHプロジェクト)に参画

 ◆下水道展'11東京 JSブース報告

 ◇新聞記事紹介

 

【3】技術情報

◆「技術紹介 警告標識付マンホール」

◇シリーズ---下水道の細菌やウイルスたち

★No.1 破傷風菌

 

【4】JS他部署から

◆「シンガポール出張報告」(国際室)

◇「長寿命化計画策定支援」「アセットマネジメント手法導入支援」(アセットマネジメント推進課)

◆「研修情報」(研修センター)

 

【5】シリーズ---下水道関係者が持つ、ささやかなノウハウ

  ★第2回 苛性ソーダ溶液の安くなる?調達の仕方

 

【6】編集後記

 

 

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■ 1 トピックス ■

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◆◇ 「下水道漫筆」

 

少し、堅苦しい話になりますが、名言の話題が出てくると必ず「夫子の道は忠恕のみ」というフレーズが必ず出てきます。これは、経営者の方などが必ず引用する言葉で、孔子の思想の根底にあるものと言われています。

 

忠恕(ちゅうじょ)の意味は、『自身の真心を尽くして、他人を思いやること』だと伝えられています。真心は『忠=心の中』、思いやりは『恕=(相手の)心の如く=相手への思いやり』とされています。

 

これは古来、『相手への思いやりを為すことが重要だ』などと解釈されてきました。しかし、もう少しわかりやすく『自分の真心を伝え、相手の気持ちを慮る』と解釈すれば、これは、まさに、日常不可欠なコミュニケーションの意味になります。

 

JS技術戦略部のモットーは、コミュニケーション、メリハリ、プライドです。この『忠恕』の気持ちで、お客様に接するよう努めますので、読者の皆様よろしくお願い致します。

 

(技術戦略部長 野村充伸)

 

 

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■ 2 トピックス ■

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◆◇下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)に参画◇◆

−共同研究中の「高効率高温消化システム」を実証規模で検証−

 

国土交通省が実施する下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)において、JSがメタウォーター(株)と共同提案した「超高効率固液分離技術を用いたエネルギーマネジメントシステムに関する実証事業」が、実施事業として採択されました。

 

本実証事業は、「エネルギー自給型下水処理場」を目指すもので、革新的技術である「超高効率固液分離」「高効率高温消化」「スマート発電システム」からなっています。

 

これらを組み合わせてシステムとして機能させることにより、温室効果ガス排出量90%以上(汚泥焼却時排出量含む)、建設費10%以上、維持管理費40%以上の大きな削減効果を実証します。

▼詳細はこちら。

 /kisya/h23pdf/230727kisya.pdf

 

(資源技術開発課)

 

 

 

◆◇ 下水道展'11東京 JSブース報告 ◇◆

 

世界に誇る技術の祭典 下水道展'11東京が7月26日(火)から29日(金)まで東京ビッグサイトにおいて開催されました。

 

JSブースに技術戦略部からは、「創エネルギーに向けた技術開発」、「新技術の円滑な導入のための制度」のパネルの展示とともに、膜分離活性汚泥法処理技術を紹介するための模型を展示いたしました。全国の公共団体の方をはじめ、子供連れの一般市民の方も多数来訪され、新しい技術に関心や驚きを示されるなど、盛大なうちに終了しました。

 

今回展示した膜分離活性汚泥法処理技術の模型は、ご要望があればお貸しすることも可能です。

 

ご興味をお持ちの方は、mailto:gikaiinfo@jswa.go.jp

 

(新技術推進課)

 

 

 

◆◇ 新聞記事掲載 ◇◆

 

◆技術戦略部の「平成23年度 調査研究課題と展望」について

日本下水道新聞に掲載されました

/g/g5/g5s/g5s.html

 

 

 

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■ 3 技術情報 ■

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◆◇ 技術紹介 警告標識付マンホール ◇◆

 

※図はPDFファイルで添付されています

 

3月11日の東日本大震災では、大規模な液状化が起こり、千葉県湾岸部を中心として多くの住宅が沈下・傾斜の被害を受け、下水道でもマンホールの浮上が多数発生しました。

 

浮上して道路や歩道から突出したマンホールは、交通事故の原因となる危険性があります。実際に2004年の中越地震の際には、浮上して道路に突出したマンホールに車両が衝突する事故も発生しました。特に夜間では、突出したマンホールは道路舗装面と色が似ており、見分け難いため、危険性が高まります。

 

このような事故を防止するには、突出したマンホールの周囲にコーンやバリケードを設置する必要がありますが、地震による混乱下で速やかに危険防止措置を講じることができないことも考えられます。

 

このことから考案されたのが、警告標識付マンホールです。発想は極めて単純で、浮上した際に地表に突き出すことになるマンホールの上部(斜壁や調整リング等)に目立つ色彩で塗装を施すというものです。塗装は、目立つ色なら何でも良く、例えば黒と黄色や赤と黄色の組み合わせ、あるいは「危険注意」という文字でもかまいません。また、斜壁や調整リング全体を塗装しなくても、一部でも問題ありません。反射塗料や蛍光塗料であればより効果的です。塗装の代わりにテープ貼り付けでも可です。(添付ファイル1参照

 

既設マンホールの場合には、マンホール蓋の交換時には蓋鉄枠の周辺を掘削しますので、その際に調整リングに塗装を施す、あるいはテープを貼ることで適用が可能です。浮上防止マンホールにおいても、警告標識を施しておけば、仮に若干の浮上が生じたとしても安心です。

 

本アイデアは、JSの単独出願による実用新案(平成23年3月2日 登録第3166863号)となっています。今後、下水道における震災対策の一つとして広く活用して頂ければ幸いです。

 

ご興味をお持ちの方は、mailto:gikaiinfo@jswa.go.jp

 

(新技術推進課)

 

 

 

◆◇ シリーズ 下水道の細菌やウイルスさんたち ◇◆

 

このコーナーでは、下水処理事業実施で話題にでる、細菌やウイルスさんたちについてご紹介します。今回は、世界最強の毒素のひとつである破傷風毒素を出す破傷風菌です。

 

【名称】破傷風菌(細菌)

 

【感染症名】破傷風

 

【感染】破傷風毒素の毒性は極めて強く、ヒトの半数致死量(投与した半数の動物が死ぬ投与量)は、0.000002 mg/kg(体重)と極めて小さく、猛毒で有名なフグ毒のヒトの半数致死量が0.01mg/kg(体重)ですから、フグ毒の5000倍の毒性を持っていることになります。

 

破傷風は、土壌中に棲息する嫌気性の破傷風菌が、傷口から体内に侵入することで感染を起こします。

 

毒素は3日〜3週間かけて神経系を逆行して脳に到り、痙性麻痺を引き起こします。

 

現在、日本でも年間30〜50件の発症報告があります(患者の95%以上が30 才以上の成人)。

 

破傷風の死亡率は50%であり、成人でも15〜60%、新生児に至っては80〜90%と高率であります。

 

【下水道分野との関連】下水処理場では嫌気条件となっている反応タンクなどがありますので、下水道に携わる人は予防接種を受けることが望まれます。

 

【ちなみに・・・】北里大学の校章は破傷風菌を図案化したものであります。これは学祖北里柴三郎の破傷風菌研究に由来しています。

▼詳細はこちら

http://www.kitasato.ac.jp/houjin/symbol/index.html

 

(水処理技術開発課)

 

 

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■ 4 JS他部署から ■

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◆◇ 「シンガポール出張報告」(国際室) ◇◆

7月5日〜7日に開催されたSingapore International Water Week 2011に参加してきました。

 

主な目的は、JSの業務概要および現在準備を進めている海外向け下水道関連研修と技術評価の内容を紹介することです。プレゼンは国土交通省/日本水フォーラム/GCUSブース内に設置されたプレゼン用スペースで行われました。

 

同ブースでは、国土交通省、自治体、各団体、民間企業の方々も各々の活動を紹介しており、多数の来場者が足を止めて興味深く聞いていらっしゃいました。

 

 

 

◆◇ 「長寿命化計画策定支援」「アセットマネジメント手法導入支援」(アセットマネジメント推進課)◇◆

 

長寿命化計画策定支援やアセットマネジメント手法導入支援団体数は、毎年増え続け、今年度は200団体を超えて受託予定です。(添付ファイル2参照

 

また、これらの業務の中で構築できていく下水道全資産の健全度判定表内蔵の資産台帳システム(AMDB)は、クラウドサービスで提供されるので、災害時にも安心なシステムとなっています。

こちらも併せて、よろしくお願いします。(添付ファイル3参照

 

 

 

◆◇ 「研修情報」(研修センター) ◇◆

 

 1)臨時研修募集案内(地震対策、水処理施設の管理指標の生かし方)

/kensyu/goannai/iciran/chihou_pdf/230721zisin.pdf

 

 2)下水道経営セミナー(金沢会場:消費税、受益者負担金、下水道使用料)

/kensyu/goannai/iciran/chihou_pdf/2307kanazawa.pdf

 

 3)下水道経営セミナー(北海道会場:消費税、受益者負担金)

/kensyu/goannai/iciran/chihou_pdf/2307hokkaido.pdf

 

 

 

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■ 5 シリーズ---下水道関係者が持つ、ささやかなノウハウ ■

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★★下水道関係者が持つ、ささやかなノウハウ

論文発表するほどでもない、しかしこの知見を得るのには、ちょっと苦労したよというような情報は、個人ノウハウに埋没するか、飲み会の席での肴になるかくらいになってしまいます。せっかくのノウハウなのにもったいない。

 

このコーナーでは、そんな小さなノウハウをご紹介します。

 

★第2回 苛性ソーダ溶液の安くなる?調達の仕方

 

下水処理場の維持管理では、排水などの中和用に苛性ソーダ溶液を使います。この苛性ソーダ溶液は、保管・流通の点から、多くが濃度48%(凍結対策などで24%の場合もありますが)という濃い濃度で使用されています。

  

ここでの話は、苛性ソーダ溶液の調達濃度を30〜35%とすると、処理場側ではコスト低減(苛性ソーダ製造工場側では省エネ)の可能性があるというものです。

 

工業用の苛性ソーダ溶液の製造方法は、昔はいろいろありました。しかし今は色々な時代要請で、イオン交換膜法という方法で製造されているようです。

 

この製造法は、塩を水に溶かしイオン交換をして電解槽を通すことで、30〜35%濃度の苛性ソーダを作るというものです。

市場に多く流通している24%や48%濃度の苛性ソーダは、この最初にできた30〜35%濃度の苛性ソーダを希釈したり、濃縮したりすることで作られています。

 

このときの、特に濃縮工程は大きなエネルギーを要する工程なので、30〜35%を48%に濃縮するにはエネルギーが余計にかかり、その分の経費が苛性ソーダ単価に乗っています。

 

今契約されている薬品業者(問屋など)に、48%濃度を30〜35%濃度に変更して調達した場合の、見積を一度取られてみたらいかがでしょうか?

 

濃度を48%から30〜35%にすると、搬入頻度の増加、苛性ソーダ関係の設定変更の必要、関連設備の容量見直などのデメリットがありますが、コスト低減の可能性に加え、凍結温度の上昇などのメリットもあります。

 

 ・・・・・論文発表するほどでもないような小さなノウハウや情報をお持ちの方、情報をお寄せください。

この場でご紹介できればと思います。またご意見などはこちらへ、mailto:gikaiinfo@jswa.go.jp

 

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■ 6 編集後記 ■

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★★編集後記

7月中旬に秋田県と岩手県にまたがる八幡平山頂へ行ってきました。

 

駐車場から20分ほどで木道の左右にシラネアオイ、ハクサンチドリ、イワカガミ、チングルマ、ミヤマキンポウゲなどの高山植物が咲いていました。

 

一般的には何時間も山登りしなければ見られない植物たちです。まぢかでみると可憐で、遠くから眺める景色は“画”のようで、自然の芸術に感動のひと時でした。

 

私たちはいろいろ失ってしまいましたが、守り引継ぎたい財産を再発見できた旅でした。

(T)

 

 

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