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日本下水道事業団(JS)
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JS技術開発情報メール
2012・4・9 No.125
━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆JS技術戦略部
みなさん、こんにちは〜
やっと春になりましたね。
心機一転、今月号も最後までおつきあいください。
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■ もくじ ■
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【1】はじめに
◆下水道漫筆 (技術戦略部長)
【2】トピックス
◇第63回技術評価委員会報告(新技術推進課)
◆放射能測定単価改定のお知らせ(新技術推進課)
◇海外出張報告−第6回世界水フォーラム(水処理技術開発課)
◆「日本下水道事業団第4次中期経営計画」
【3】技術情報
◆H22で完了した固有研究紹介
B新技術導入の事後評価(下水汚泥炭化システム) (資源技術開発課)
◇シリーズ---下水道で活躍する微生物たち
★No.1 活性汚泥(水処理技術開発課)
◆突然クイ〜ズ!(新技術推進課)
【4】JS他部署から
◆ 技術士資格取得状況(人事課)
◇「研修情報」(研修センター)
【5】下水道よもやま話
◆「専門用語」(新技術推進課)
【6】国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(3月分) (国際室)
【7】編集後記
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■ 1 はじめに ■
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◆◇ 「下水道漫筆」 ◇◆
年度の改まる4月には、多くの出会いが待っています。今年は桜の開花が少し遅れましたが、今、東京ではその桜が満開を迎えようとしています。ちょうどその時期に、私どもJSにも新入社員から新たに出向されてきた職員の方々が緊張した面持ちで、挨拶に来られます。年度の変わり目を肌で感じる季節になりました。
今年度は天体現象の世界でも多くの華やかな出会いがピークを迎えます。ご存知と思いますが、今年の5月21日の「金環日食」は、東京や大阪、名古屋など、太平洋側を中心とした広いエリアの大都市で見ることができます。日本総人口の3分の2にあたる8300万人の生活圏で金環日食が見られるうえに、これほど広範囲で見られるのは西暦1080年以来932年ぶりの出来事ですから、是非、ご覧いただきたいものです。
この他、6月6日の「金星日面通過(太陽―金星―地球が一直線になって、金星が黒い点となって太陽の表面を横切る現象)」、7月15日の「木星食(木星―月―地球が一直線になって、月が木星を隠してしまう現象)」、8月14日「金星食(木星食と同じ現象)」など少し渋いですが、天文ファンにとってはワクワクする天体ショーばかりです。
新たな年度に入り心地よい緊張に包まれている方、昨年度の課題を引き摺っている方もいらっしゃると思います。しかし、仕事ばかりでなく、一度ゆっくり空を見つめる機会を設けて頂いて、宇宙の中では人間の悩みなんて、小さなものだと感じてください。是非、お薦めします。
なお、今年度は、下水道事業では東北地方での復興事業がピークを向かえます。JSにおいても東日本大震災復旧・復興支援本部を立ち上げ、万全の体制で復興をサポートすることとしています。また、放射性物質を含む下水汚泥の対策も正念場に入り、その成果が求められる時期でもあります。放射性物質に係る問題で悩まれている地方公共団体を、サポートできるよう技術戦略部でも全力を傾けるつもりですので、ご理解、ご協力賜るようお願い申し上げます。
(技術戦略部長 野村充伸)
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■ 2 トピックス ■
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◆◇ 第63回技術評価委員会報告 ◇◆
3月29日(木)に、第63回技術評価委員会(会長:松尾友矩東洋大学常勤理事。当日は急用のため欠席で、会長代理の津野洋京都大学大学院教授が議事進行を務めました)が開催されました。
委員会では「膜分離活性汚泥法の技術評価(2次)」についてJS理事長より技術評価委員会に諮問があった他、「エネルギー回収を目的とした嫌気性消化プロセスの技術評価結果について」などが審議され委員の方から貴重な助言・提言をいただきました。
▼関連サイト↓技術評価委員会
(新技術推進課)
◆◇ 放射能測定単価改定のお知らせ ◇◆
汚泥等の放射能濃度の測定単価を20,000円/検体から12,000円/検体に改定しました。
JSでは平成23年8月より下水汚泥、焼却灰等の放射能濃度をゲルマニウム半導体検出器を用いて測定するサービスを行っています。
測定単価は市場単価等を参考に決めていますが、現在の市場単価が10,000円/検体〜15,000円/検体程度と昨年に比べて下がっているため、平成24年度より単価を改定いたしました。詳しくはJSのホームページをご覧下さい。
★放射能測定業務
(新技術推進課)
◆◇ 海外出張報告 ◇◆
〜第6回世界水フォーラムへの参加@マルセイユ、フランス〜
(水処理技術開発課 辻 幸志)
フランスのマルセイユで2012年3月12日から17日にかけて開催された第6回世界水フォーラム(6th World Water Forum)に参加してきました。
▼続きはHPで↓
▼関連サイト(環境省報道発表資料)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14997
◆◇ 「日本下水道事業団第4次中期経営計画」 ◇◆
JSの第4次中期経営計画が発表されました。計画期間は平成24年度〜28年度でJS全体の経営計画が示されています。
この中で、技術開発については「第4章第1節(3)技術開発・新技術導入の促進」(6〜7ページ)に記述されており、省・創エネルギー技術、コンクリートの防食技術などの開発・実用化をすることとしています。
また、経営計画達成を目指すため、「JS技術開発基本計画(3次計画)」を策定することとしておりますが、この技術開発基本計画の策定は、現在、最後の詰めの段階にはいっており、近々ご紹介する予定です。
第4次中期経営計画については以下をご参照下さい。
▼日本下水道事業団HP/記者発表
/kisya/h24pdf/240405_1kisya.pdf
(新技術推進課)
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■ 3 技術情報 ■
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◆◇ H22で完了した固有研究の紹介 ◇◆
B新技術導入の事後評価(下水汚泥炭化システム)
今後、下水汚泥炭化システムの一層の普及促進を図るために、これまでにJSが設計・施工を行ってきた炭化施設を対象に、
トラブル事例、炭化製品の利用方法、排ガスデータ、温室効果ガス排出量の実態調査・整理を行いました。
▼詳細はこちら↓
(資源技術開発課)
◆◇ シリーズ 下水道で活躍する微生物たち ◇◆
突然ですが・・・この4月号からは、「下水道の細菌やウイルスたち」改め「下水道で活躍する微生物たち」に変更させていただきます。新シリーズでは、下水処理や汚泥処理などで活躍している微生物たちの紹介をしたいと思います。
記念すべき第1回は、この4月から下水道分野で初めて仕事をする方もいるかと思いますので、固有の微生物というわけではありませんが、下水道分野で必ず耳にする「活性汚泥」について紹介します(活性汚泥という微生物は存在しません)。
【名称】
活性汚泥
【活躍している場所】
水処理施設の反応タンク内
【活躍内容】
注)第1回目ということで、「活性汚泥」を紹介しましたが、今後は、活性汚泥中の細菌などを紹介する予定をしています。
【ちなみに・・・】
(水処理技術開発課)
◆◇ 突然クイ〜ズ! ◇◆
前々回から、突然、始まりました、「突然クイ〜ズ!」
【Q1】
工事現場で活躍する鳶(トビ)職の方の、「トビ」の語源として該当するものは?
1.鳥の鳶(トビ)が飛ぶような高いところで作業をすることから。
2.江戸時代、「鳶口(とびくち)」というトビの嘴に似た道具で、木を引き寄せたり、消火活動を行っていたから。
3 トビ職の方が工事現場で作業をする高所作業は、工事の中で合間合間に発生し、必然的に休暇が「飛び飛び」になってしまったから。
4.トビ職の人は相対的に少なく、全国の工事現場を、飛び回らなければならないほど忙しいから。
5.室町時代、鳶田庄左衛門一族(家紋は鳥の鳶の顔をデザイン)が、寺社の屋根作業などの高所工事を専門に請負っていたことから。
6.ギリシャの建築家ロズベルト・トビーの作品は、多くが工事作業員に高所作業を強いるデザインだったことから。
【Q2】
下水処理場での消費電気量は年間71億kwh(H18下水道統計)と膨大なものです。次の電力量のうち、この消費電気量と最もかけ離れたものは、どれでしょう。
1.日本の温水洗浄便座器の消費電力量(2002年)
2.九州電力H23.7月の1ヶ月の販売電力量
3.日本のゴミ焼却場で発電している電力量
4.日本の水道事業(上水道+用水供給)の電気使用量
5.ディズニーランド・ディズニーシーの消費電力量
6.アイスランドの水力発電量
7.日本の自販機の年間総消費量
8.100万kW級原発(通常の原発1基)の年間発電量
この答えは、ずっと下↓
(新技術推進課)
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■ 4 JS他部署から ■
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◆◇ 今年も技術士の合格者がでました! ◇◆
平成24年3月5日、公益社団法人日本技術士会より、平成23年度 技術士第二次試験合格発表がありJSからは6名の合格者が出ました。
「技術士」は文部科学省が管轄の国家試験により与えられる国家資格です。
技術士は、「高度な専門知識を持つ技術者」で、「技術者に与えられる最高の資格」です。
この第二次試験合格後、登録することで「技術士」としての称号が得られます。
JSには400名の技術職員がいますが、技術士として104名(H24.3.1現在)が在籍しており、今回の合格者が登録を行うと、JSの技術士は110名になります。
(人事課)
◆◇ 「研修情報」(研修センター) ◇◆
−H24公務員研修及びH24地方研修をただ今募集中です−
平成24年度に実施する公務員向け下水道研修の第1期(5月23日〜6月27日開講分)をただ今募集中です。都道府県への応募締切りが4月16日までとなっております。
また、地方研修の募集も併せて行っております。当研修センターまでお越しいただくことが難しい方には、こちらのご参加もご検討ください。
特に「処理場管理T」は、従来研修センターでのみ開講していたものの地方開催ですので、是非ご活用ください。
▼平成24年度研修募集要項は、下記リンクをご覧ください。
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■ 5 下水道よもやま話 ■
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◆ 専門用語 ◆
(新技術推進課長 川本和昭)
JSでは技術開発の成果の概要を、調査・研究ごとに英訳して英語版のホームページに掲載しています。・・・
▼続きはHPで↓
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■ 6 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(3月分) ■
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3/1 海外水ビジネス 市場開拓
https://www.ken-walker.com/decnnews/news.php?newsdate=20120301&newsno=3
3/8 伊藤忠商事 帝人 中国下水処理 遼寧省
http://www.nikkan.co.jp/newrls/rls20120308a-07.html
3/9 アセットマネジメント 国際標準化
http://www.siset.or.jp/contents/?CN=301&ID=90
3/12 バーレーン Moya インドネシア浄水
http://www.envix.co.jp/water/moya-contract-indonesia-water-purification-complex.html
3/13 JICA アメリカ アフリカ水事業
http://www.ecool.jp/press/2012/03/jica12-0314.html
3/14 中国 水処理事業 繊維各社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120313-00000007-fsi-bus_all
3/19 新興国 水ビジネス NEDO
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120319/mca1203190503002-n1.htm
3/22 環境省 アジア水改善事業
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14993
3/22 水資源機構 ツイッター
http://news.livedoor.com/article/detail/6393157/
3/22 第6回世界水フォーラム 環境省
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14997
3/23 横須賀市 水ビジネス
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1203230040/
3/29 ヴェオリア 松山市http://www.nikkei.com/tech/trend/article/g=96958A9C93819499E3E1E2E0938DE3E1E2E1E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;p=
◆◇ 突然クイ〜ズ! 答え ◇◆
「突然クイ〜ズ!」の答えです。
【A1】
答えは3番です。
それ以外の話は全て、ささやかな作り話です。
WIKIより「鳶職」の言葉の由来は、「棟上の時、梁から梁へ文字通り飛んだので鳶といわれる。道具として代表的なものが鳶口でありこのことからも町火消(延焼家屋を曳き倒すときに使う)、梯子乗り(梯子を支えるのに使う)、木遣り(木をやりまわすのに必要)とは不可分であると言える。またこの鳶口から鳶職といわれる。」
【A2】
答えは5番です。
1.日本の温水洗浄便座器の消費電力量
71億kWh(2002年)(電力需給の概要より)
2.九州電力H23.7月の1ヶ月の販売電力量
71億92百万kWh (九州電力HPより)
3.日本のゴミ焼却場で発電している電力量
約71億kWh(H17データ H20環境/循環型社会白書)
4.日本の水道事業(上水道+用水供給)の電気使用量
(H19 水道技術研究センター:上水57.8億kWh+用水20.4億kWh=78.2億kWh)
5.ディズニーランド+ディズニーシーの消費電力量は
57万kWh/日なので、計算上、約2億kWh/年です。
6.アイスランドの水力発電量70億kWh/年
(2005年NEDO海外レポート)
7.日本の自販機の年間総消費量
(80億kWh 日本自動販売機工業会)
8.100万kW級原発(通常の原発1基)の年間発電量
軽いネタ情報があればお寄せください。ご意見などはこちらへ、mailto:gikaiinfo@jswa.go.jp
(新技術推進課)
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■ 7 編集後記 ■
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先週、新年度を待っていたかのように、あちらこちらで桜が咲きました。ポカポカ陽気で、散歩やスポーツなど運動するには、絶好の気候となりました。
健康管理のためにも、運動しようと思うのですが、テレビでスポーツ観戦というのが現実です・・・。
気候がいいこの時期、通勤時に周りの景色を楽しみながら、少しでも歩いてみようと思います。
JS技術開発情報メールですが、新年度を迎え、今回の125号より編集メンバーも一部変わりました。
新たなアイデアを出しながら、より魅力的なメルマガとなるよう、取り組んでいこうと思います。
今後とも、よろしくお願いします。
(N)
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◆このメルマガは、登録された国及び地方公共団体へ配信
しています。
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◆日本下水道事業団ホームページへは http://www.jswa.go.jp
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