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技術開発

JS技術開発情報メールNo.126

 

日本下水道事業団(JS)

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JS技術開発情報メール

       2012・5・15 No.126

━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆JS技術戦略部

 

みなさん、こんにちは。

風薫るさわやかな季節になりましたね。

いつも「JS技術開発情報メール」を、お読みいただきありがとうございます。

今月号も最後までおつきあいください。

 

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■ もくじ ■

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【1】はじめに

◆下水道漫筆 (技術戦略部長)

 

【2】トピックス

◆嫌気性消化の技術評価                             (資源技術開発課)

◇膜分離活性汚泥法の技術評価(第2次)に着手     (水処理技術開発課)

◆国交省B-DASHプロジェクトに採択                   (水処理技術開発課)

 

【3】技術情報

◆堺市MBRプロジェクト(第1回)

  堺市大規模「MBR導入」とは   (水処理技術開発課)

◇シリーズ---下水道で活躍する微生物たち

  ★No.2 硝化菌             (水処理技術開発課)

 

【4】下水道よもやま話

◆「知恵の出し処?」        (戸田技術開発分室)

 

【5】国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(4月分)  (国際室)

 

【6】編集後記

 

 

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■ 1 はじめに ■

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◆◇ 「下水道漫筆」 ◇◆

 

ゴールデンウィークも終わり、これから新緑のシーズンが本番を迎えます。残念ながら、この連休中は、低気圧が日本列島に居座り、場所によっては雹(ひょう)、竜巻で大きな被害や登山でも遭難事故が発生しています。例年の穏やかな黄金週間とは大きく違って、異常気象と言っても過言ではないようです。

 

異常気象といえば、私の得意とするところの天文分野でも、異常な事態が起こりつつあるようです。新聞によると、太陽の南極・北極の磁場は11年サイクルで反転することがわかっていましたが、2008年の北極はS極だったものが、2011年にはS極に混じってN極が出現しました。一方で北極と南極は同時に反転するとされてきましたが、南極はN極のままでした。

 

太陽の北極ではS極からN極に反転しつつあるのですが南極はそのままとなるため、北極と南極にN極、赤道付近に二つのS極が形成される「4重極構造」に変化する過程にあると国立天文台などの研究によって分かったそうです。

 

実は、地球が寒冷化した約300年前の黒点の増減周期や磁場構造の特徴とも一致することから、その当時も4重極構造だったとみられます。このため、反転の影響で、地球が寒冷化することが予想され、温暖化の一時的な抑制につながる可能性があると言われています。地球は、まさに太陽系の一員として、太陽活動の影響を多く受けることを実感しますね。

 

最後に、前回もお話しましたが、5月21日(月〕午前7時半ごろに国内の広い範囲で金冠日食が見られます。滅多にない機会ですから、是非、世紀の天体ショーをご覧下さい。では、これからますます輝く新緑のシーズンを楽しんで下さい。

 

                                                    (技術戦略部長 野村充伸)

 

 

 

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■ 2 トピックス ■

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◆◇ 嫌気性消化技術評価 ◆◇

 

〜「エネルギー回収を目的とした嫌気性消化プロセスの技術評価」を答申〜

 

平成24年4月20日に松尾友矩技術評価委員会会長より日本下水道事業団理事長に答申されました。

 

答申書では、一般的な嫌気性消化システムとともに、エネルギー回収型嫌気性消化プロセスである、「担体充填型高速メタン発酵システム」、「熱改質高効率嫌気性消化システム」について技術評価を行いました。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

/kisya/h24pdf/240420_kisya.pdf

 

 

 

◆◇ 膜分離活性汚泥法の技術評価(第2次)に着手 ◇◆

 

JSでは、膜分離活性汚泥法(MBR)の技術評価(第2次)を開始しました。評価項目は以下のとおりで、平成24年度末の答申を予定しています。

 

・MBR技術の体系的整理

・MBR固有の技術的特徴

・MBRの改築更新への適用手法

・MBRの運転管理手法

 

▼詳細は記者発表資料を↓

/kisya/h24pdf/240420_2kisya.pdf

 

 

 

 

◆◇ 国交省B-DASHプロジェクトに採択 ◇◆

 

国交省が実施する「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」に、JSが熊本市および株式会社タクマと共同提案した「固定床型アナモックスプロセスによる高効率窒素除去技術に関する技術実証事業」が採用されました。

本実証事業では、熊本市東部浄化センター内にアナモックスプロセスの国内最大規模の実証プラントを設置し、技術的実証および評価を行ないます。

 

▼詳細は記者発表資料を↓

/kisya/h24pdf/240511_kisya.pdf

 

 

 

 

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■ 3 技術情報 ■

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◆◇ 堺市MBRプロジェクト(第1回) ◇◆

 

堺市大規模「MBR導入」とは

 

皆様、はじめまして。

堺市三宝下水処理場に日本初の大規模向けのMBR(膜分離活性汚泥法)施設を導入しましたが、JS堺管理事務所から、導入〜工事〜維持管理までの経緯や状況報告を5回に分けて紹介します。

 

第1回目は、堺市三宝下水処理場にMBR施設を導入した経緯を紹介します。

 

堺市三宝下水処理場は、市内北西端部の大和川河口部に位置し、昭和38年に合流式下水処理場として供用開始しました。

MBR導入前の既設施設は、次のとおりです。

○ 旧1系水処理施設 標準活性汚泥法 80,000m3/日

○ 新1系水処理施設 ステップ流入式多段硝化脱窒法及び急速ろ過法(凝集剤添加) 40,200m3/日

 

堺市三宝下水処理場が位置する大和川左岸において、阪神高速大和川線の整備や大和川スーパー堤防化が計画され、旧1系水処理施設の位置に、高速道路が横断し、堤防の盛土で敷地が嵩上げされることにより、旧1系水処理施設を移転することになりました。また計画途中で、高速道路の供用開始時期が早まったことから、新水処理施設供用開始前に高速道路建設工事に着手する必要が生じました。

 

このため、高速道路施工ヤードに重ならない旧1系水処理反応タンクを活用して、膜を導入しました。これにより、高速道路工事により早期撤去が必要な最終沈殿池部分を使用せず、水処理を継続できるMBR施設を、新水処理施設完成までの仮設水処理施設として設置することになりました。本施設は、デザインビルドにて発注を行い平成21年度に実施設計、平成22年度より建設工事を行い、平成23年3月から一部供用を開始し、平成23年8月に全系列を供用開始しました。

 

○ MBR施設概要(処理能力 60,000m3/日)

最初沈殿池 既設最初沈殿池9池の内6池を利用(うち2池4水路は、除塵施設、簡易放流、膜洗浄に使用)

反応タンク 既設反応タンク7系列の内5系列を利用(無酸素タンク〜好気タンク〜膜分離タンク)

 

※既設反応タンクの1系列4水路を2分割に躯体改造し、MBR用として9系列の反応タンクとした。(1系列分は分割なし)

膜ユニット 有機平膜300枚ユニット46基×8系列、400枚ユニット42基×1系列

 

次回は、旧1系列水処理施設をMBR施設に切り替えした状況を紹介します。

 

 

 

 

◆◇ シリーズ 下水道で活躍する微生物たち ◇◆

 

活性汚泥のキーパーソン!ボトルネックの微生物

 

【だれが?】

硝化菌

 

【どこで?】

水処理施設の反応タンク内、土壌、湖沼・河川にも生息

 

【何をする?】

アンモニアを亜硝酸イオンに酸化するアンモニア酸化細菌(亜硝酸菌)と亜硝酸イオンを硝酸イオンに酸化する亜硝酸酸化細菌(硝酸菌)が連携して、アンモニアを硝酸イオンに酸化(硝化)します。

 

硝化菌は、硝化により生命の維持や増殖に必要なエネルギーを得ている化学合成独立栄養細菌で、硝化反応に有機物は不要です。

 

硝化反応は下水の窒素除去の基本反応であり、硝化菌の管理・制御が活性汚泥法の設計や維持管理のボトルネック(制約因子)になっています。

 

硝化菌を知ることが下水処理の第一歩といっても過言ではありません。

 

<ちなみに・・・>硝化菌は水環境中に広く存在するのに、知られているのは亜硝酸菌と硝酸菌ともに数種類で、他の微生物群に比べて種類が非常に少ない。これは硝化反応が非常に単純で、水温やpHくらいしか反応速度を差別化できる要素がないことが理由です。微生物の世界は、何万年、何億年の生存競争を勝ち抜いた者だけが生き残れる厳しい社会といえます。

 

(水処理技術開発課)

 

 

 

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■ 4 下水道よもやま話 ■

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◆ 知恵の出し処? ◆

                           (戸田技術開発分室 川口幸男)

 

 10年以上前、PMR(プロジェクトマネジャー)として幾つかの下水道施設の設計・建設業務に関わったことがあります。技術開発や維持管理畑を歩いてきて初めての設計・建設分野で、・・・

 

▼続きはHPで↓

/g/g5/g5m/y/pdf/y112.pdf

 

 

 

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■ 5 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(4月分) ■

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4/2 水・環境ソリューションハブ

http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000160.html

 

4/3 中国 大連 日立プラントテクノロジー 

http://eco.nikkeibp.co.jp/article/news/20120403/111942/

 

4/5 ヴェオリア SNCM 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120405-00000014-nna-int

 

4/5 東南アジア 中東 日立プラントテクノロジー

http://www.asahi.com/business/update/0404/TKY201204030788.html

 

4/5 コロラド川 ウォーターシェッド 

http://news.livedoor.com/article/detail/6439580/

 

4/8 中国 下水 食用油 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120408-00000554-san-int

 

4/10 日本 水ビジネス 

http://shuchi.php.co.jp/article/955?p=1

 

4/11 東芝 シンガポール 排水処理技術 

http://www.nikkei.com/tech/trend/article/g=

96958A9C93819499E3E3E2E09D8DE3E3E2E6E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;p=9694E0E7E2E6E0E2E3E2E2E0E2E0

 

4/11 東京水道サービス 国際貢献ビジネス 

http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/04/20m4b200.htm

 

4/12 三菱レイヨン 豊田通商 中国 

http://www.ecool.jp/press/2012/04/toyotatsu12-om0412.html

 

4/12 重電 海外 水ビジネス 

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120412/bsc1204120504007-n1.htm

 

4/16 東アジア 低炭素成長 

http://www.eic.or.jp/news/?act=view&word=&category=&serial=27076

 

4/18 中国 多段式生物処理 帝人 

http://www.suido-gesuido.co.jp/blog/gesuido/2012/04/msabp.html

 

4/19 アブダビ 下水道工事 川崎重工業 

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=307974&lindID=5

 

4/23 釜山 水産業革新賞  

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120423-00000026-yonh-kr

 

4/24 埼玉県 下水道処理 タイ支援 

http://mainichi.jp/area/saitama/news/20120424ddlk11010213000c.html

 

4/25 ヴェオリア 節電型 水道 

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=

96958A9C93819696E0E6E29E9E8DE0E6E2E6E0E2E3E08698E0E2E2E2;at=DGXZZO0195165008122009000000

 

4/25 北九州市 カンボジア 水ビジネス 

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/298964

 

4/25 夕張市 PFI 水道事業 

http://www.hitachi-pt.co.jp/news/2012/pdf/20120425.pdf

 

 

 

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■ 6 編集後記 ■

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新年度になり1ヶ月半が経とうしていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?個人的には、春先の異常気象が気になっています。

 

今年のGWは曇りがちで例年に比べ気温が低いかと思えば、GW後半から最終日にかけて、関東を中心に大雨や竜巻により、浸水や建物の破損など大きな被害が発生しました。

 

思い起こせば、4月2日には季節はずれの春の嵐で、早々に帰宅したという方もいるのでは。

 

1年間の降水量は決まっている(?)と勝手に思い込んでいますが、梅雨や台風時期に大雨など自然の猛威に振り回されることなく、穏やかに日々を過ごしたいものです。

 

特に公務員の方は同じ思いではないでしょうか。 (N)

 

 

 

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