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日本下水道事業団(JS)
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JS技術開発情報メール2014・2・14 No.147
━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆JS技術戦略部
さっ寒い(身も心も)。でも節分も過ぎた。もうすぐ春はくる!
暑さ、寒さが身に沁みる・・・沁み過ぎる。年を重ねたせいでしょうか・・・
さて、みなさま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
風邪などに負けないよう、どうぞご自愛くださいませね。
いつも「JS技術開発情報メール」を、お読みいただきありがとうございます。
今月号も最後までおつきあいくださいませ。
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■ もくじ ■
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【1】はじめに
◆「バイオマスエネルギーの活用は?」 (技術戦略部長)
【2】トピックス
◇B-DASH実証設備が受電、実証試験開始 (資源技術開発課)
【3】技術情報
◇共同研究 (資源技術開発課)
◆よく見かける下水道用語 (水処理技術開発課)
【4】「ふくしまからはじめよう。(福島再生プロジェクト推進室長 野村 充伸)
【5】下水道よもやま話
◇タイ料理は好きですか(チョープ・アハーン・タイ・マイ)(研修センター所長 藤本 裕之)
【6】国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(1月分)(国際室)
【7】編集後記
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■ 1 はじめに ■
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◆◇バイオマスエネルギーの活用は?◇◆
暦の上では立春を向かえましたが、寒い日が続き、インフルエンザやノロウイルスなど感染病も流行しています。年度末を迎え、皆様にはお忙しい毎日をお過ごしのことと存じますが、健康管理には十分ご留意頂きますようお願いいたします。
JSも年度末を迎え忙しい日々を過ごしておりますが、ここ湯島では湯島天神恒例の梅祭りが催され、一足早く春の気分を満喫でき、少しだけ贅沢をさせてもらっています。
さて、今月ご紹介する技術は「下水汚泥の燃焼による発電システム技術」です。現在、JSでは、B-DASHプロジェクトとして「下水道バイオマスからの電力創造システムに関する技術実証研究」を和歌山市内で実施しています。この実証実験は、単体技術ではなく、低含水率型脱水機・次世代型階段炉・発電機の3技術を組み合せるシステムとして、一定規模以上の施設で、発電量が消費電力を上まわる(「電力自立」)システムの構築を目指しています。
技術的には、次の2点に特色があります。1点目は、低含水率脱水機と階段炉を組み合せることによって乾燥設備なしで焼却が可能となった点です。2点目は、発電システムとしてスクリュー式小型蒸気発電機とバイナリー発電機を組み合せて、発生した水蒸気を低温・低圧力域まで余すところ無く活用し、発電効率を高めた点です。
和歌山市の実証実験では、1月までに設備工事が完了し、2月から実証運転が始まります。
このシステム技術の確立により、これまで大規模な処理場しか実施できなかった電力システムの導入が中小規模の処理場においても可能になると期待されています。
今回ご紹介した技術の他にも、JSではバイオマスエネルギーに関する利活用技術を開発し、実用化しています。地球温暖化対策、バイオマスエネルギーの利活用にご関心があり、何らかの対策を検討しておられる公共団体の皆様も多いと思います。自治体でご関心のある皆様にはJSの総合事務所までご相談いただければと願っております。
(技術戦略部長 佐藤 泰治)
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■ 2 トッピクス ■
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◆◇B-DASH実証設備が受電、実証試験開始◇◆
去る1月20日に、国土交通省のH25年度B-DASHプロジェクト「下水道バイオマスからの電力創造システムに関する技術実証研究」の実証設備において、受電を行い、実証試験を開始いたしました。
当該実証研究は、JSが和歌山市・京都大学・叶シ原環境・潟^クマとの共同研究体により国土交通省国土技術政策総合研究所の委託を受けて実施しているもので、和歌山市中央終末処理場内にて"下水汚泥"を焼却し、その熱エネルギーを電力に変換する"発電システム"を実規模プラントにおいて実証します。
詳細は記者発表資料をご覧ください。
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■ 3 技術情報 ■
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◆◇共同研究◇◆
【研究名称】「バイオマスエネルギー利用を目的とした熱化学的な汚泥の改質(可溶化)技術の開発」
【研究相手】三菱化工機株式会社
【実施期間】平成18〜23年度
【研究内容】
本技術は、消化汚泥を水熱反応により熱改質して再度消化槽に戻すことで有機分の分解率向上を図り、これにより汚泥の減量・消化ガスの増量、脱水性状の改善が可能となる新しい技術です。
消化脱水汚泥を対象に熱改質することから、改質のための熱エネルギー量が極めて少なく、臭気の発生も少ないという特徴を有しています。装置は非常にコンパクトなため、既存の消化槽システムへの導入が容易です。
実証試験の結果では、VS分解率は、従来の嫌気性消化で55%程度のとき65〜70%程度が得られ、遠心脱水における汚泥含水率は5〜7ポイント程度低下することが確認されています。
本技術は平成25年3月、JS新技術導入促進に関する達に基づく新技術T類に登録されました。
リーフレットはHP(H25年度版)
◆◇よく見かける下水道用語◇◆
シリーズでお届けしております「よく見かける下水道用語」ですが、今回は、有機物に関する水質指標の一つである「COD(化学的酸素要求量)」を採り上げます。今さらの感もありますが・・・、「CODは一つではない」という話が主体です。
<今回のポイント>
我が国の下水道で通常使われているCODは「CODMn」である。
CODMnを使う限り、「COD=有機物量」と考えてはいけない
(CODMnは有機物量の一部しか捕捉できない)。
海外では有機物の捕捉率が高い「CODCr」の方が一般的である。
海外のヒトと単に「COD」と言いながら議論する際には注意が必要である。・・・・・
▼続きはHPで↓
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■ 4 ふくしまからはじめよう。 ■
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◆◇ふくしまからはじめよう。◆◇
(福島再生プロジェクト推進室長 野村充伸)
立春も過ぎたのに、本当に寒い日が続いております。寒い乾燥した時期に流行するインフルエンザ、ノロウィルスなどの患者数も増加しているようです。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
こんな寒い日はやはり熱燗という方が多いのではないでしょうか。前回のメルマガでは、福島県の日本酒醸造者の飛び抜けた優秀さをお話しました。
▼続きはHPで↓
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■ 5 下水道よもやま話 ■
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◆◇タイ料理は好きですか(チョープ・アハーン・タイ・マイ)◆◇
(研修センター所長 藤本 裕之)
ダイ好きです(チョープ・マーク・クラップ)。タイ語会話の教科書のようになってしまいました。約20年前に2年間タイ生活を経験したのですが、それ以来タイ好き(タイ・フリーク)になってしまいました。
タイに行きたいけれども、お金と時間が・・・という場合、手軽にタイ気分を味わえるのが、タイ料理です。・・・・・
▼続きはHPで↓
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■ 6 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(1月分) ■
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日付 キーワード URL
1/4 世界湖沼会議 茨城県 再誘致
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13887668660484
1/8 東芝 インドUEM(ニューデリー)出資
http://business.nikkeibp.co.jp/article/emf/20140108/257913/
1/9 北九州市 水ビジネス拠点 日明浄化センター
http://www.asahi.com/articles/ASG183TKCG18TIPE00K.html
1/14 積水化学工業 アジア 水ビジネス増強
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520140113cbai.html
1/17 CO2回収・貯留国際標準化 ISO/TC265
http://j-net21.smrj.go.jp/watch/news_tyus/entry/20140117-15.html
1/24 LIXIL ケニア非都市部循環型無水トイレシステム
http://www.zaikei.co.jp/article/20140124/174461.html
1/27 神戸大学 ベルギー ゲリラ豪雨対策
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201401/0006666966.shtml
1/31 ベトナム 下水設備 改善急務 世銀報告
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/140131/mcb1401310500001-n1.htm
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■ 7 編集後記 ■
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今月号も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
先日、わたくし酷い腰痛で猫の世話が出来ず、獣医に猫を預けました。
猫にとっては実家にあたる獣医宅(獣医からもらった)
安心して過ごしていただろうと思い5日後に、お迎えに行くと獣医さんったら暗い顔で、「この子、家でトイレちゃんと出来てる?」失礼な!ちゃんと出来てますよ。
トイレに座る方向で、大か少かわかるぐらいですよ!なんでさ?と聞くと、「どこでもしちゃうの」とのこと。
「暴れん坊の、しょんべん小僧」って仇名がつきました。先生ヒドイです。
連日の寒さと、巷ではノロだのインフルだのが流行っているようです。
みなさま大丈夫でしょうか?
私が子供の頃(昭和)、ノロなんて聞いたことも、ありませんでしたし、
ましてや給食で集団中毒なんて考えも及びませんでした。
なんでしょう、昔は「菌」的なものに耐性が強かったのかしら?
決して我家が不潔だったわけでは、ございませんが・・・
とりあえず予防は手洗い、うがいの徹底が大事なようです。
どうぞ、みなさま気をつけてお過ごしくださいませ。
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