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技術開発

JS技術開発情報メールNo.220

 

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          JS技術開発情報メール       

           2020.2.20 No.220

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆JS技術戦略部◇◆◇◆

 

 いつも「JS技術開発情報メール」をお読み頂き、ありがとうございます。

 暦の上では春になりました。事業団の近くにある神社の梅も見頃です。

 寒暖の差が大きな季節です。体調管理に気を付けて過ごしてまいりましょう。

 それでは今月も最後までお付き合いください。

 

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≪ もくじ ≫

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『1』はじめに

◆「ネットは社会を分断する?しない?」 (技術戦略・西日本担当理事 細川 顕仁)

 

『2』技術情報 

◇よく見かける下水道用語 「紫外線消毒」 (技術開発企画課)

 

『3』下水道よもやま話          

◆台風15号、19号および豪雨による被災を受けて    (技術基準課長 若尾 正光)

 

『4』国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(1月分)   (国際戦略室)

 

『5』国際戦略室からのお知らせ

◇「慣れ」と「市民啓発」  (国際戦略室)

 

『6』研修センターからのお知らせ

◆「令和2年度研修計画」について   (研修センター)

 

『7』編集後記

 

 

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≪ 1 はじめに ≫

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◆◇「ネットは社会を分断する?しない?」◇◆

 

 丁度この原稿を書き始めた時(2月初旬)、GAFA4社の時価総額が日本の東証1部上場企業2,159社のそれに対して7割に達したとのニュースが「スマホ」を通じて目に入ってきました。変動するもの同士の比較だし、私は経済や株に疎いので、漠然と「すげーな」という感想しかありません。が、これもIT、そしてインターネットが今の世の中に与えているインパクトの大きさ、「これら無しでの生活は考えられない」状態を表す一例ではないでしょうか。ということで、今回はインターネットのお話。

 

 物心ついた時からネットがあった若い人達は、ネットが社会を良くしたとか、いや悪くなった、問題だなどといったことを考えたことはないかも知れません。でも私のような、どんどん進化し高機能化していく端末などについていくのに四苦八苦している者は、ネットによって便利にはなったけれども、これが果たして社会を良くしたのだろうかと考え込んでしまうこともあります。最近読んだ本によると、ネット草創期(90年代)の人々の間には、ネットは社会を良くするという期待があったそうです。何故社会が良くなると期待されたかというと、「ネットを通じれば時間空間の制約なく世界全体で情報交換ができる。多くの人の情報が交換されれば、相互理解が深まり、うまくすれば問題解決の糸口が生まれるだろう。政治的な偏見や争いは誤解や無知によることが多いが、相互理解が深まることでこの誤解や無知が無くなっていけば、世界から偏見と争いは減るだろう」ということらしいです。

 

 それが今はどうでしょう、当時の想像通りの世界になっているのでしょうか?ネットは民主主義を活性化させると期待されていたのに、相互理解を拒否した極端な意見の応酬ばかりが目につき、絶望感すら漂っている・・・とこの本の著者は述べています。そして、ネットは社会を分断し、分極化(Polarization)を促進しているのではとの見方ができると続けています。更に10万人規模の大調査を行い、その結果見えてきたものとは・・・皆さんはどう思われますか?私は「ネットが社会の分断を助長している」と思っていました。その主な理由は、自分の考えを肯定する、或いは都合の良い意見・情報を選別して閲覧できる(自分の考えを否定する、都合の悪いものを意図的に排除できる)<⇒『選択的接触』>、同じ考え、同じ方向ばかりを見ていった結果意見が過激化していく<⇒『エコーチェンバー現象』>のではないかと思っていたからでした。

 

 この本でも、これらの懸念というかネットの持つ課題の存在は認めていました。認めてはいるものの、アンケート調査結果からはそれらが確認できなかったそうです。自分と反対の意見にも接触している割合は意外と多く、また、極端な/過激な意見が多くなる/多いように見えるのは、ごく一部のヘビーユーザーによる度重なる書き込みの結果であり、人数で見ると極端な意見の持ち主は多くないとのこと。これらの統計学的な分析などから著者は、「ネットは社会を分断しない」という結論を導いていました。

 

 ただこの本を読み終えてもなお私は、著者のように「ネットが社会を分断しない」とは言い切れないと思っています(この本は面白かったし、帯の裏に記された「ネット草創期の人々の希望はまだ死んでいない」という一文には賛同します)。ネットとどう付き合うか、社会を構成する一人一人の意識、それによって如何様にもなるということ。以前も書きましたが、情報リテラシーは本当に重要です。ネットが便利なことは確かですが、問題や欠点もあります。それらを正しく理解しどう使いこなすか・・・個人個人が常に考え、意識しなければならないと思います。『世界から偏見と争いを減らす』ためにもインターネットを上手く使いこなしていきましょう!

 

 極端な意見を一方的に発信するというのならこのコーナーもそうですよね。この世界はおろかJS内部に対してでさえ影響力は微塵もございませんが・・・

 

(技術戦略・西日本担当理事 細川 顕仁)

 

 

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≪ 2 技術情報  ≫

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◆◇よく見かける下水道用語◇◆ 

 

「紫外線消毒」

 

 紫外線消毒に使用される「紫外線ランプ」、身近なところでは布団クリーナーやトイレのハンドドライヤー、個人病院で見かけるスリッパ入れ、手芸用樹脂やジェルネイルの硬化などにも用いられています。下水処理場で使用される「紫外線ランプ」はもちろん消毒用途で、処理フローの最後に設置されています。

 下水処理場では塩素による消毒が広く使われてきましたが、放流先における安全な利水や生態系の維持等を目的として、紫外線消毒が用いられています。下水処理場への適用例は1980年代後半から見られるようになり、JSでは1997年に紫外線消毒技術を含めた「消毒技術の技術評価」を実施しました。また、2006年3月には公益財団法人日本下水道新技術機構より「紫外線消毒設備技術マニュアル」が発刊されています。

 一方、紫外線消毒が広く普及している上水道では・・・・・

 

▼続きはHPで↓

https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/220-1.pdf

 

(技術開発企画課)

 

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≪ 3 下水道よもやま話  ≫

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◆◇台風15号、19号および豪雨による被災を受けて◇◆ 

 

 このたびの災害により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。被害を受けられた皆様には謹んでお見舞い申し上げるとともに、被災地域の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます

 令和元年9月に日本に上陸した台風15号、10月に日本に上陸した台風19号および豪雨は、関東地方、甲信地方、東北地方などで甚大な被害をもたらしました。今回の被災は、堤防決壊等による浸水被害、強風による鉄塔や電柱の倒壊による長期停電による処理機能停止等があげられます。浸水被害は、浸水にともない各施設に土砂が侵入しましたが土木および建築構造物に大きな被災は発生していませんが、電気設備の被災が甚大であり受変電設備、自家発電設備、運転操作設備の殆どが被災しているため本復旧までかなりの時間を要している状況にあります。長期停電となったポンプ場及び処理場は、自家発電設備の運転可能時間または管内貯留等で対応できる時間を大きく超える事態となったため仮設電源車の確保、バキューム車による汚水運搬等の対応がとられました。

 災害による処理機能の復旧方針は・・・・・

 

▼続きはHPで↓

https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf2/y199.pdf

                

(技術基準課長 若尾 正光)

 

 

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≪ 4 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(1月分)≫

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日付 キーワード URL
1月4日 ジャカルタ首都圏 洪水
  https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54032960U0A100C2NNE000/
1月8日 ベトナムハロン市 円借款119億円
  http://www.newsclip.be/article/2020/01/08/41620.html
1月23日 ミャンマー 円借款 ヤンゴン下水道環境整備計画等
 

https://www.nna.jp/news/show/1999013

 

 

(国際戦略室)

 

 

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≪ 5 国際戦略室からのお知らせ ≫

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◆◇「慣れ」と「市民啓発」◇◆ 

 

  2020年2月2日から2月8日の日程で、埼玉県さんや埼玉県下水道公社さん、民間企業の皆様と共にタイ王国で打合せや現地調査を行ってきました。今回も初日の2月3日(月)にタイ下水道公社(WMA)との打合せを行いました。

 チラ総裁をはじめWMAスタッフの皆さんが、いつもの笑顔で迎えて下さいました。私も、なんだか「ここにまた戻ってきた」という感慨を覚えます。数えてみれば、タイ王国に出張に伺うのは、今回でちょうど10回目。全て、WMAとの打合せをしてきました。チラ総裁にも名前と顔を覚えていただいて、東京で開催されたIWAの展示会では、「イマジマ〜」という声に振り返ったら、WMAのチラ総裁だったということもありました。

 さて、前置きはこのくらいにして、今回非常に強く感じたことがありました。

 それは、同じところへの出張を重ねると・・・・・

 

▼続きはHPで↓

https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/220-2.pdf

 

(国際戦略室)

  

                       

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≪ 6 研修センターからのお知らせ ≫

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◆◇「令和2年度研修計画」について◇◆ 

 

 日本下水道事業団研修センターでは、主に地方公共団体の職員の皆様を対象として、戸田研修(埼玉県戸田市にある研修センターで開催)、地方研修(全国各地で開催)、民間研修(民間事業者職員を対象)を実施しています。

 研修については、地方公共団体の皆様方のニーズに合わせ、研修計画のとおり実施いたします。来年度の主な専攻の新設、リニューアルについては・・・・・

 

▼必見!続きはHPで↓

https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/220-3.pdf

 

(研修センター)

 

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≪ 7 編集後記  ≫

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 今月号も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 研修センターより「令和2年度の研修計画」のお知らせが届きました。

 必見ですのでホームページにてご確認ください。研修への参加お待ちしております。

 花粉が飛び始め、花粉症の方には厳しい季節の始まりです。新型コロナウィルスの影響でマスクの

品切れが続き心配になったので、ガーゼ生地を購入してマスクを作りました。これでマスクがなくなって

も少し安心です。花粉対策ならこれで何とかなりそうです。

 新型コロナウィルスは収束を祈るばかりです。

 しっかり手洗いを行い、体調を万全にし、抵抗力をつけ、忙しい期末を乗り切りましょう!

 

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JS技術開発情報メール

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