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技術開発

JS技術開発情報メールNo.235

■◇■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術戦略部 ━━━
             【JS技術開発情報メール】 
                No.235 2021.5.26
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いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
今年の梅雨入りは全国的に早いそうですね。潤いの季節。紫陽花も一気に咲きそうです!
それでは今月号もよろしくお願いいたします。
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【 もくじ 】
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『1』 はじめに
◇ 足し算?引き算?           (技術戦略・西日本担当理事 細川 顕仁)

『2』 トピックス
◇ 技術戦略部各調査役のご挨拶

『3』 技術情報 
◇ よく見かける下水道用語 「生物膜法」             (技術開発企画課)
             
『4』 下水道よもやま話          
◇ 30年後の世界             ( 資源エネルギー技術課長 新川 祐二)

『5』 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(4月分)      (国際戦略室)

『6』 国際戦略室からのお知らせ
◇ JSの「海外向け技術確認」について                 (国際戦略室)

『7』 研修センターからのお知らせ                   (研修センター)

『8』 編集後記

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【1】はじめに
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足し算?引き算?

 コロナ禍における2回目のGW、皆様はどのように過ごされましたか?私は、昨年は東京で1人
引き籠っていましたが、今年は故郷で10日間ほどのんびりさせていただきました。今回はその時
考えたことを紹介させていただきます。

 きっかけはある雑誌に載っていたとある町長と副町長に関する記事。そのお二人は元エリート
銀行マンだったそうですが、彼らの話の中で特に共感を覚えたのが、「これまでは『足し算の人生』
だったがこれからは『引き算の人生』に」というくだり。確かに私も、あれもしたい、これも欲し
い、それもやらなきゃ・・・で、ここまで足掻きながら生きてきました。それでどうだったか?
確かに手に入れたもの、達成できたものもありますが、思い通りにいかなかったことの方が多かった。
ああしておけば良かった、あのせいで仕方ないんや・・・後悔や誰にするのでもない言い訳。
ある時期、特に色々な意味での成長期においては、『足し算』思考は間違いではない。しかしこれ
からは、あれはいらない、これは望まない・・・自分にとって本当に必要なもの、どうしてもやり
遂げたいことは何か。それら以外は捨ててもいいのではないか・・・なんてぼーっと考えていました。

 私もこの町長、副町長も50代後半にさしかかった同世代。私たちよりも上の世代は『引き算』
思考でいいと直ぐに思いました。ではそれより若い人たちは逆に、何でも『足し算』思考でいいの
でしょうか?自らに加え、世の中も(自らが身を置く業界も)右肩上がりで全体に成長を続けてい
る時は何でもかんでも足していくという考えもいいと思います。また、なかなか物や情報が手に入
らない時代であればそういう思考が必要であったのでしょう。でも今はちょっと頑張れば大抵のも
のは手に入るし、情報にいたっては真偽入り乱れて世に溢れかえっている。これからは『引き算』
思考こそより重要になってくるのではないでしょうか。

 ちょっと話は変わりますが、足し算、引き算といえば、私の頭が上がらないお方から最近よく
ご指導いただくお言葉。それは、「目標を定めたら、それに向かって現状から『足し算』で考える
のではなく、到達点から『引き算』でいつまでに何をやらなければならないかと考えていくように」
というもの。皆さんは、「やろうとしていたのだけどこんな障害が出てきてしまってできなかった」、
或いは、「今はこんな問題があるので難しい」ってな話を耳にしたことがありませんか?これらは
『足し算』的アプローチでうまくいかない場合/やる気がない場合の言い訳の典型例だと私は思い
ます。右肩上がりの時は課題や障壁を着実にクリアしながら積み上げていく『足し算』スタイルで
いいのかも知れません。そして様々なことに手を広げていくのも良かったのでしょう。しかしこれ
からは違う。ターゲットを絞り到達点は明確に設定し、そこに必ず達する、そのための道程は『引
き算』で定め、今の段階では何をすべきかを考え実行する。そうしていかねばならない環境に我々
はいるのだと改めて強く感じています。

 最後にもう一つ『引き算』で思い出したこと、それはゴルフ。かつてゴルフをよくやっていた時に、
上手な方はグリーン(カップ)から『引き算』で考えると言われていました。グリーンにオンする
1打は得意な距離を残す。そのためにその前は・・・と。私のようなヘボゴルファーは、ティーショ
ットはドライバーをぶん回し、第2打はナイスショットすればグリーンに届くようなクラブを選び
ぶん回す・・・これぞまさに『足し算』!何回も失敗し、何回も今日こそ『引き算』ゴルフをやるぞ〜
とティーグラウンドに立つのですが、未だに『引き算』ができません(アホや〜とその場限りの反省
はするのですが・・・)。

 今回のお題は『足し算』と『引き算』でした。『引き算』思考、どういうものか理解はできるので
すが、実際やってみようとするとなかなか難しいですね。難しくても実践していかなければならない、
そう生きていこうと自然一杯の静かな場所で誓ったGWでした。引いて、捨てて、私の人生で今後
何が残るのか、一番大切なものは何か・・・それは〇〇!(実は修業が足りずその他まだまだ捨て
きれていません)。失礼しました。再見!

                       (技術戦略・西日本担当理事 細川 顕仁)

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【2】トッピクス
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技術戦略部 各調査役のご挨拶

◇ 黒田 充(土木・建築担当)

 調査役の黒田です。当事業団には下水道事業を行う上で必要な様々な技術基準が定められています。
私はその中で専ら建築に係る技術基準のとりまとめを担当しており、着任して2年目となります。
さて、1年前(着任したとき)の挨拶を読み返しますと、当事業団での勤務が初めてであることに
加え、着任早々に緊急事態宣言の発出により在宅勤務が基本となったことで、かなり戸惑っていたこ
とが読み取れます。現在は、当時ほどの戸惑いはありませんが、新型コロナの関係で、先が見通せな
い、すっきりとしない感じについてはあまり変わっていないように思います。
技術基準を担当していることもあり、影響の大きさを考えると業務を停滞させるわけにはいきませ
んが、先を見通せない状況下において無理に行おうとすると、進むべき方向を見誤る可能があります。
そのため、「先に進めること」ありきではなく、後ろ(これまでの経緯や根拠等)を振り返りつつ、
着実に行うことを基本として日々の業務を行っていきたいと考えています。引き続き、ご指導・ご支
援のほどよろしくお願いいたします。

 

◇ 松山 幹夫(基準担当)

 技術戦略部に着任いたしまして2年目に入りました松山と申します。JSでの苦節数十年の経験を活
かし、1年目は情報通信技術を活用した遠隔臨場等のルール作り、普及活動に努めましたが、順調では
ありませんでした。
「諸君はきのうの専門家であるかもしれん。しかしあすの専門家でない。」という格言があります。
絶えず進歩変化する技術、ルールを学び、あるいは自ら開発し、品質、生産性を向上させ続けているの
かを考え実行し、修正しなくてはいけなかったのですが不十分な1年目でした。
今年度は、反省を活かし新しい試み変化を理解していただくために、実施する方々の立場で考え、
目的、手段、期待する結果を明確にし、ご理解を得られるよう頑張りますので、今年度もよろしくお願
いいたします。

 

◇ 猪木 博雅(DX担当)

 4月1日付で調査役(DX)を拝命しました猪木です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)という最近話題となっている分野を担当することになりま
した。DXとは、単にデータの活用、デジタル技術を導入するだけでなく、それら技術を活用し、業務の
効率化、新しいビジネスを起こしていくことを目指すものです。事業団内部にも、予算管理、資産管理、
積算など様々なシステムが整備されており、これらに蓄積されたデータを効果的に活用することは、事
業団業務の効率化だけでなく、事業団の事業を委託いただいている団体さんの事業を効率的に進めるこ
とに繋げられると思われます。また、AI、IoT、BIM/CIMといった新しい技術が続々と下水道分野に導
入され、どのように活用できるかも大きな関心を集めています。
新たな動向に対しアンテナを広げ、より効率的に下水道事業が実施できるよう取り組んでまいります
ので、ご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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【3】下水道情報
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よく見かける下水道用語「生物膜法」 

 日本の下水処理場で用いられる生物処理法は、微生物を水中に浮遊させた状態で用いる「活性汚泥法」、
微生物を担体やろ材などの支持体に付着させた状態で使用する「生物膜法」、活性汚泥法の反応タンクに
微生物固定化担体を投入し活性汚泥と生物膜の両者による処理を行う「担体添加活性汚泥法」に大別され
ます。このうち、現在では活性汚泥法を用いている処理場が大多数を占めるため、生物膜法はあまり馴
染みがない…という方が多いのではないでしょうか。
しかし、「生物膜」自体はとても身近な存在で・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/235-1.pdf

                                  (技術開発企画課)

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【4】下水道よもやま話
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30年後の世界

今年の4月人事異動で現職(自席)に着任し、パソコン等の設定を終えて一息つこうとした矢先に
「技術開発情報メール(メルマガ)の執筆担当者について」と題するメールが届きました。メールの
内容を確認してみると「下水道よもやま話」への寄稿を5月号と11月号に割り振られた担当者表が
添付されていました。
早速、Google先生に よもやま話 について訊いてみたところ、“とりとめのない、雑多な話。
無駄話の類。” “当て字では「四方山話」と書く”と教えてくれました。
本当に便利な世の中になったものです。パソコンの前に座りキーボードを叩くだけで大概のことは
Google先生 が教えてくれます。筆者が学生だった頃(約30年前)は・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf2/y214.pdf

(資源エネルギー技術課長 新川 祐二)

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【5】国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(4月分)
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日付     キーワード    URL

 4月12日   ベオリア スエズ 合併合意 150憶ドル規模            
              https://www.newsweekjapan.jp/headlines/business/2021/04/322115.php

 4月13日   フィリピン・マニラ湾 マングローブ整備 水質改善
                 https://www.sankeibiz.jp/macro/amp/210413/mcb2104130815009-a.htm

 4月13日   五洲興産ベトナム ダナン工科大学 覚書締結
                            https://www.viet-jo.com/news/nikkei/210412180307.html

 4月21日   クボタ メタウォーター プノンペン都 公共下水道施設整備事業受注
                            https://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000928598.pdf

 4月23日   JICA 中小企業・SDGsビジネス支援事業 ベトナム案件
                            ムラタ計測器サービス株式会社他
                            https://www.viet-jo.com/news/nikkei/210422164408.html

                                    (国際戦略室)

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【6】国際戦略室からのお知らせ
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JSの「海外向け技術確認」について

1.はじめに
JSは、平成24(2012)年度から「海外向け技術確認」を実施しています。今回は、民間企業の
皆様の下水道技術の海外展開に寄与する1つのツールとしての「海外向け技術確認」をご紹介いた
します。

2.JSの海外向け技術確認制度とは?
「海外向け技術確認」の制度は、本邦企業の国際水ビジネス参入をJSが後押しすることを目的とし
て、海外向けの下水道技術について、その性能確認をJSが実施するものです。確認された・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/235-2.pdf
(国際戦略室)

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【7】研修センターからのお知らせ
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下水道研修参加募集について(第3・第4四半期開講分)

 日本下水道事業団研修センターでは、「第一線で活躍できる人材の育成」を目標に、下水道のライ
フサイクルを網羅する、計画設計、経営、実施設計、工事監督管理、維持管理、官民連携・国際展
開の6コースについて、専門的知識が習得できる各種専攻を設定しております。
これから募集を行います第3・第4四半期開講分(募集申込期間:令和3年7月27日から8月
7日まで)の研修につきましては、以下のとおりとなっております。
各専攻の詳細につきましては、下記URLからご覧いただけます。
https://www.jswa.go.jp/kensyu/goannai/iciran/koumu_pdf/r3boshuannai.pdf

 当研修へのご参加のご検討を何卒、よろしくお願いいたします。

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/235-3.pdf

                                   (研修センター)

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【8】編集後記
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クマのプーさんに負けないくらいハチミツが大好きなわたし。幼いころから食卓にはハチミツがあり
ました。パンに塗ったり、ヨーグルトにかけたり、ハチミツレモンにしてみたり。また殺菌作用もあ
るので、口内炎はハチミツを塗って治していました。(オイシイけど超シミます!)
5月20日は世界ミツバチの日(World Bee Day)。花粉媒介者のミツバチを讃えましょうと国際デー
として国連総会にて採択されたそうです。ちなみに日本のミツバチの日は「3月8日(3ミツ、8バ
チ)」。そして「8月3日(8ハチ、3ミツ)」がハチミツの日です。ミツバチ一匹一生で取れるハチミ
ツの量はティースプーン1杯分ほど。ほぼ毎日ハチミツを食している私は、ミツバチ一生どころか二
生、三生分の収穫を1日でいただいていることに…。ありがとうミツバチさん…大切に食べますね!
これからミツバチの日・ハチミツの日にはハチさん達に心からの「感謝」と「いただきます」を言い
たいと思います。
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【読者の皆様にお願い】
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JS技術開発情報メール
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