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技術開発

JS技術開発情報メールNo.241

 

■◇■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術戦略部 ━━━━━━
              【JS技術開発情報メール】 
                 No.241 2021.11.25
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 いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
 暦の上では立冬を迎えたというのに今年の11月は暖かな日が続きました。
 しかし日脚は着々と短くなってきています。冬支度を始めなければいけませんね。
 それでは今月号もよろしくお願いいたします。
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【 もくじ 】
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『1』 はじめに
 ◆「A.T.フィールドを何とかせねば・・・もの思う秋」
                   (技術戦略及び西日本担当理事 細川 顕仁)
『2』 トピックス 
 ◆ 技術評価委員会を開催しました
 ◆ 技術開発年次報告書(令和2年度)を発刊しました
 ◆ 「JS新技術セミナー」を開催します        
                               (技術開発企画課)
『3』 技術情報 
 ◆よく見かける下水道用語
  「散水ろ床法」                       (技術開発企画課)

『4』 下水道よもやま話          
◆「その CO2 いくらですか?」     (資源エネルギー技術課長 新川 祐二)

『5』 国際戦略室からのお知らせ
◆「政治的に正しい?下水道用語」                (国際戦略室)

『6』 研修センターからのお知らせ                (研修センター)

『7』 編集後記
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【1】はじめに
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「A.T.フィールドを何とかせねば・・・もの思う秋」

 例によって変なタイトルでスミマセン。子供に引っ張られて見ていた〇ヴァ〇ゲ〇オ〇に
よく出ていた言葉、A.T.フィールド(Absolute Terror Field)。人は誰しも個としての壁がある
がその壁を壊して一つになろう、人類を補完しようやないか、いやいやそうはならへんでっ
てな話だったような・・・(ファンの方、適当な解釈で申し訳ありません)。今回はそんなア
ニメの話・・・ではなくて人が誰しも作ってしまう目に見えない『壁』について。この目に
見えない壁については平成31年1月号でも書きましたが、今回、出張の折に改めて感じる
ところがあったので、前回とはちょっと違う観点で思いを吐き出させていただきます。

 この壁について初めて意識したのは、以前も紹介させていただいたMICS創設時に感じた
もので、それは組織という名の壁。下水道、集落排水、コミプラ、合併浄化槽・・・同じ汚
水を処理する施設なのに、当時は連携し、共同で何かやろうという雰囲気が無いのが不思議
でした。確かにその頃は生活環境の改善が急務で、地方公共団体はできるだけ色々な省庁か
ら補助金を受けて汚水処理施設整備を加速させようとしており、そのことは理解できました。
でも既に処理場や幹線管渠が近くにあるにもかかわらず別の小さな処理施設を作っている所
がそこそこあり、また、汚泥を共同で処理することを考えるところは殆どないなど理解に苦
しむことも多々ありました。この話を〇水省にすると、そんな所は1つもないし、下水汚泥
は産廃なのでそんな汚泥と一廃である集排汚泥を共同で処理するなんてあり得ないって激怒
され、地方公共団体にとって迷惑となるのでそんな検討は止めろとまで言われました・・・
〇水省の方々も現地視察に行っているという情報も入っていたのに、「1か所も無い」と言い
放つ神経が信じられませんでした(今思えば、まさにA.T.フィールド全開!って感じ)。
しかし、これが省庁間の壁で、その壁の中で世界を完結させることを最優先としているのだ
なとだんだんと分かり、逆に穴を開けたろって闘志が湧いてきたものでした。昔話が長くな
りましたが、広域化・共同化を推進しようとしている今ではこの壁もかなり薄くなってきて
いるのでしょうね。省庁間以外でも組織の壁はどこにでも存在しますし、それはある程度あ
って然るべき存在でしょう。ただそれが社会全体から見て𠮟るべき存在とならないよう注意
しないといけないですね。

 その広域化・共同化ですが、これを具現化していこうとするとまた壁が現れてきます。
それは地域の壁。広域化・共同化以前から下水道施設やゴミ、し尿といった「迷惑施設」と
勝手に名付けられた施設を整備する際に悩まされた方も結構いらっしゃるのではないでしょ
うか。必要な施設ではあるが、うちの近所に建てることは反対。うちの街から出るものは仕
方ないけど他の街から出るものを持ち込むのは反対。なんでうちがここまで負担しなければ
ならないんだ・・・割と耳にした(する)言葉です。平成の大合併により行政境界は大きく
変わり、下水道に限らず様々な公共サービスの広域化・共同化が図られています。これらは
各地域それぞれが将来にわたりSustainするための取り組みでしょう。グローバルな視点で
のSDGsへの貢献もいいですが、その地域にとってSustainable Developmentするための
取り組みにもご理解とご協力を!と言いたくなることがありますよね。

 これら以外にも目に見えない壁はあります。仕事をしている時やニュースなどを見ている
と壁って色々あるなって時折思います。その一方で、インターネットの普及により世界中が
つながり、一気に無くなったものもあるなとも感じています。壁が無くなって良いことも多
いのですが、中には逆にヤバいと感じることも・・・その代表は「用心・警戒」という自己
防衛の壁。会ったこともないのにネット上のやり取りだけで、またそれらしく飾った情報
(本人の意思に係わらず一方的にしつこく供給されてしまう)に触れただけで、ヒトやモノ
を信じてしまう・・・もちろんきちんとフィルターを通してそれらを見ている人が多いとは
思いますが・・・

 壊すべき壁と守るべき壁がある。人類補完計画は不要だが、下水道補完計画、いや汚水処
理補完計画、いやいや公共インフラ補完計画は絶対必要だな・・・心地よい風を受けて日本
第2位の汽水湖から、丘の上の石垣やその後方に広がる伯耆富士を眺めながら色々と思いを
巡らせた秋の日でした。色々あった令和3年も残すところ1カ月少々。年末に向け益々慌た
だしくなっていくでしょうが、もうひと踏ん張りし、明るく元気に新春を迎えましょう!
(ちょっと気が早かったですね)ということで次回は新年特別号で!

                     (技術戦略及び西日本担当理事 細川 顕仁)
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【2】トピックス
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・ 技術評価委員会を開催しました

 11月5日(金)に第84回日本下水道事業団技術評価委員会をWEB会議(一部JS本社)
にて開催しました。
今回の委員会では、JS技術戦略部における試験研究の実施状況として昨年度の実績および
本年度の計画について、また、本年度が計画最終年度となる「JS技術開発基本計画(4次計画)」
(平成29〜令和3年度)の実施状況と次期基本計画の方針および調査研究課題等について、
審議が行われました。加えて、会議の冒頭にて「膜分離活性汚泥法の技術評価(第3次)」の
諮問が行われ、本評価の実施方針や評価内容等についての審議も行われました。

▼ 膜分離活性汚泥法の技術評価(第3次)の詳細については、以下の記者発表資料をご覧
ください。
https://www.jswa.go.jp/topics/2021pdf/211112kisya.pdf

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・ 技術開発年次報告書(令和2年度)を発刊しました

 JS技術戦略部における令和2年度の試験研究内容を取りまとめた「技術開発年次報告書(令和
2年度)」を発刊しました。1年間の研究成果の集大成となっておりますので、ぜひご覧ください。

▼ 記者発表資料
https://www.jswa.go.jp/topics/2021pdf/211102kisya.pdf

▼ 報告書全文をJSのHPに掲載しております。
https://www.jswa.go.jp/g/g01/g4g/nenjihoukokusho.html

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・「JS新技術セミナー」を開催します

これまでご案内しておりました技術戦略部主催の「JS新技術セミナー」ですが、開催日まで
あと1週間となりました。セミナーでは地方公共団体の皆様がお持ちの「ニーズや課題」に対し
まして導入事例も含め、分かりやすくご紹介します。ぜひご登録の上ご参加ください。

【開催概要】
・日時:令和3年12月1日(水)13:30〜15:30
・開催方法:Zoomウェビナー
・定員:500名
・参加費:無料

【お申込み方法等の詳細】
▼ 申込方法:以下URLからご登録をお願いいたします。
https://jswa-go-jp.zoom.us/webinar/register/WN_H2tHzAKHS6eDJz1PrOKD_A
※ご登録されましたメールアドレスへZoomの接続先が送信されます。

▼ JS新技術セミナーパンフレット
https://www.jswa.go.jp/whatsnew/2021pdf/20211004.pdf
 
▼ ご紹介する技術は、ニーズに応える新技術(パンフレット)に掲載しております。
https://www.jswa.go.jp/g/g04/pdf/2021shingijutu.pdf

  ▼ お問合せ
ご不明な点等ございましたら、技術戦略部までメールでお問合せください。
gikai@jswa.go.jp
(技術開発企画課)
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【3】技術情報
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よく見かける下水道用語 「散水ろ床法」

国土交通省が掲げる「国土交通グリーンチャレンジ」では、「インフラのライフサイクルコ
スト全体でのカーボンニュートラル、循環型社会の実現」として、下水道分野における省エネ
設備・再エネ電源の導入、省エネ技術の普及が求められています。こうした最新(令和3年
11月時点)の重要施策に対して、今回の「よく見かける下水道用語」では、日本で最初に稼働
した下水処理場で採用され、各種活性汚泥法と比較して省エネな「散水ろ床法」についてご紹
介します。「散水ろ床法」は・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/241-1.pdf
(技術開発企画課)
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【4】下水道よもやま話
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「その CO2 いくらですか?」

 私自身、このコラムへの寄稿は、今年の5月号以来、2度目の登場になります。この半年
を振り返ってみると、国内では新型コロナウイルスワクチン接種の効果もあってか、長かっ
た4回目の緊急事態宣言(R3.7.17〜9.30)も解除され、街中には徐々にではありますが以前
の活気が戻りつつあるように感じられます。と同時に、緊急事態宣言中には報道されること
の少なかった地球環境問題に関するニュースが、近頃ではテレビや新聞等各紙で毎日のよう
に報じられ、テレビドラマでも50年前にベストセラー小説となった「日本沈没」(著:小松
左京)をアレンジしたドラマが放送され人気を集めるなどマスメディアを中心に賑わいを見
せているように思います。
一方、地球環境問題ついて世界に目を向けてみると・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf2/y220.pdf

                        (資源エネルギー技術課長 新川 祐二)
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【5】国際戦略室からのお知らせ
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「政治的に正しい?下水道用語」

 国際戦略室では、オンラインのグラマーチェッカーを使用しています。
グラマーチェッカーはその名の通り、作成した英文の文法的な間違いをチェックしてくれ
るものです。必要な、あるいは不必要な冠詞、時制の不一致といった単純なミスの指摘はも
ちろん、難解な文章や長い文章は書き直しを勧められます。
また、同じ単語をうっかり?2度使うと、他の単語を提案してくれます。形容詞と名詞の
組み合わせがおかしいのも教えてくれますし、受動態は能動態に言い換えろとしつこく言わ
れます。日本語の文章にはこれと言った主語がない場合が多いので、すべての指示に従うの
は難しいのですが・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/241-2.pdf
(国際戦略室)
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【6】研修センターからのお知らせ
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「令和3年度下水道経営セミナー(地方研修)参加募集について」

 日本下水道事業団研修センターでは、様々な事情により、埼玉県戸田市の研修センターへ
の派遣が難しい方々に向けて、研修センター教官が出張し各地方の会場で開催する「地方研修」
を行っております。本号では、「下水道経営セミナー(地方研修)」の令和4年1月以降開催予
定分について紹介をいたします。

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/241-3.pdf

詳細につきましては、地方共同法人日本下水道事業団ホームページ(https://www.jswa.go.jp/
をご参照ください。
(研修センター)
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【7】編集後記
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今年の11月の気候は例年に比べて暖かいそうです。寒さが苦手な私にはうれしいことですが、
朝晩は冷え込みを感じるようになってきました。ちなみに冬は東洋医学的に「腎」(腎臓系)
の働きが弱くなりやすい季節だそうで、外気が寒くなり体内の水分が冷えることで全身が冷え
てしまうことが「腎」に良くないそうです。膀胱・ホルモン・生殖器・免疫などに悪影響を及
ぼし、老化現象が目立つ、感染症にかかりやすいなどの症状が出てしまう…えー!冷え性とか
頻尿とかの問題だけではないのねー!老化現象にも影響があるなんて…養生にはまず身体を冷
やさないことが一番。そして「腎」は過労やストレスにも弱いそうなので休息や睡眠をしっか
りとり、気分転換をするなどの工夫も必要だそうです。また食べ物で補う場合は山芋、豚肉、
うなぎ、すっぽんなど、いわゆる滋養のあるものを食べるのが良いそうです。食べ物かぁ。
そろそろ鍋の季節でもありますしねぇ…鍋に滋養のある具材をいれ、締めの雑炊で食材の滋味
を味わい尽くす。温まるし「腎」にはよさそう。ちゃんこに水炊き…すっぽんは高そうねぇ…
キムチ鍋なら締めは麺かなー。うーん?はっ、また食べ物の話で一人盛り上がってしまいました。
皆様寒さ対策をしっかりと。「腎」を温めお体ご自愛の上お過ごしください。
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【読者の皆様にお願い】
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