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技術開発

JS技術開発情報メールNo.242

 

■◇■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術戦略部 ━━━━━━
              【JS技術開発情報メール】 
                 No.242 2021.12.22
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 いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
 1年は早いもので、昨年末のメルマガをつい先ごろ編集していたように思います。
 師走になり何かと気忙しい日々をお過ごしのこととお察しいたしますが、皆様が健やか
 に新しい年を迎えられますようお祈りいたします。 
 それでは今年最後のメルマガをお届けいたします。
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【 もくじ 】
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『1』 はじめに
 ◆ 「 JS-TECHの水先案内人(第9回)」
     〜中小規模向け汚泥利活用技術の実用化〜    (技術戦略部長 橋本 敏一)

『2』 技術情報 
◆ よく見かける下水道用語 「リスク対応」             (技術基準課)

『3』 下水道よもやま話          
◆ 「熟練監督職員と若手の連携が建設現場を変える」
(技術戦略部 調査役(基準)松山 幹夫)

『4』 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(11月分)    (国際戦略室)

『5』 国際戦略室からのお知らせ
◆ インドネシア JICA専門家 からの情報について          (国際戦略室)

『6』 編集後記 
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【1】はじめに
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「 JS-TECHの水先案内人(第9回)」
〜中小規模向け汚泥利活用技術の実用化〜

 12月1日にWEB開催しました「JS新技術セミナー」について、本メールマガジンの読者の
皆さまにも多数ご参加を頂きました。大変ありがとうございました。また、セミナー後のアン
ケートにも多数ご回答を頂きました。重ねてお礼申し上げます。JS技術戦略部としては、今回
初めてWEBでのセミナーを開催しました。ご聴講頂く方々の様子(反応)を見ながらお話でき
ないなどのデメリットもありますが、通常では会場まで足をお運び頂けない遠方の地方公共団体
の皆さまにもご聴講頂けること、会場開催と比較して準備や当日の運営が容易であることなどの
大きなメリットもありました。今回の経験を活かし、今後もWEBを活用した情報発信を積極的
に行って参りたいと思います。なお、当日の配布資料や質疑応答、講演動画については、近日中
にJSのホームページ上に掲載する予定です。

 さて、今回は「中小都市向け汚泥燃料化・肥料化等、地域の実情に応じた汚泥利活用」に関す
る調査研究をご紹介します。これはJS自らがテーマを設定し、自らの財源で行う基礎・固有調査
研究のうち、JSがこれまでに開発・導入してきた技術について、人口減少や更なる省エネ化・低
炭素化への要請など、社会情勢の変化に対応して進化させていくことにより、受託事業を通じて
地方公共団体への技術還元を目的とする「固有調査研究(コア技術)」の一つとして実施している
ものです。

 本調査研究では、大きく二つのテーマについて取り組んでおり、一つには「下水汚泥固形燃料
化事業にかかる事後調査」があります。これは、供用済みの固形燃料化施設の事業関係者(地方
公共団体、SPC事業者、燃料利用者(発電所など)など)へのヒアリング調査を行うことにより、
固形燃料化事業の課題の把握や評価、技術的事項や事業スキームに関する今後の方針などを取り
まとめることを目的としたものです。平成29・30年度の2ヶ年度にわたって実施しており、そ
の調査研究成果については、下記の扉からご覧頂くことができます。調査時点で実施中の全21
事業を対象として、事業スキームや稼働性能などを網羅的に取りまとめており、調査結果は固形
燃料化事業を検討する際に有益な情報が満載となっています。

 ▼ 平成29年度調査結果への扉
https://www.jswa.go.jp/g/g01/g4seika/pdf/h29kokeinenryo.pdf
▼ 平成30年度調査結果への扉
https://www.jswa.go.jp/g/g01/g4seika/pdf/h30kokeinenryo.pdf

 本調査研究におけるもう一つのテーマは、「中小規模向け汚泥利活用技術の実用化」です。
こちらについては、民間企業との共同研究や国土交通省が実施する下水道革新的技術実証事業
(B-DASHプロジェクト)を通じて、主に中小規模向けの下水汚泥の燃料化技術や肥料化技術
の開発を行うことに加えて、コンポスト化技術について、事業関係者へのヒアリング調査など
による実態把握やコンポスト実験装置を用いたコンポスト化試験方法の確立など、JS独自での
調査研究を行っています。

 燃料化・肥料化技術については、平成28年度採択のB-DASHプロジェクトにおいて、低含水
率型の遠心脱水機と円環式気流乾燥機を組合せた「脱水乾燥システム」を開発したほか、民間
企業との共同研究成果に基づき、「電熱スクリュ式炭化炉を用いた汚泥燃料化技術」、「汚泥性状
変動対応型蒸気乾燥システム」の2技術について、JS新技術導入制度における新技術T類に選
定しています(別紙表参照)。

 コンポスト化技術については、肥料製造者や流通会社、最終需要者に対するヒアリング調査
結果より、肥料化施設の運営にコストを要する一方で、製品は低価格で販売されていることや、
需要者からは利用に際しての付加価値が高い形態(ペレット化、袋詰めなど)が求められてい
ることが明らかとなっています。そこで、今後、下水汚泥肥料の事業性や高品質化について、
ヒアリングなどによる課題把握・評価を行い、今後の下水汚泥コンポスト化事業の検討に資す
る基礎資料を取りまとめる予定です。

 また、昨年度末にJS技術開発実験センター(栃木県真岡市)に整備した大型コンポスト実験
装置(別紙参照)を用いたコンポスト製造試験を行い、処理対象とする各種汚泥性状に応じた
最適な肥料製造条件の確立を進めています。本装置は、1日当たり数10kgの汚泥を対象に肥料
製造試験が可能であり、製造したコンポストを用いた実地での栽培試験実施(予め肥料登録可
能な性状であることを確認することが必要)にも対応することができます。

 最後になりましたが、本年も1年間、本メールマガジンをご愛読頂きまして、ありがとうご
ざいました。毎年末恒例の「今年の漢字」は、東京オリンピックでの金メダルラッシュなどか
ら『金』が選ばれました。読者の皆さまから金メダルを頂けるよう、来年は更なるコンテンツ
の充実に努めて参りたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。

 ▼ 電熱スクリュ式炭化炉を用いた汚泥燃料化技術
https://www.jswa.go.jp/g/g04/pdf/39.pdf
▼ 汚泥性状変動対応型蒸気乾燥システム
https://www.jswa.go.jp/g/g04/pdf/43.pdf
▼ 別紙・表
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/242-3.pdf

(技術戦略部長 橋本 敏一)

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【2】技術情報
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よく見かける下水道用語 「リスク対応」 

 下水道におけるストックマネジメントやライフサイクルマネジメントだけでなく、昨今どこ
にでも目にすることの多い「リスク」ですが、今回は、このリスクを踏まえてどう行動するか
という「リスク対応」について、一つの考え方を紹介させていただきます。
リスクと言っても、一言で説明できるような用語ではなく、例えば、個人の仕事、チーム
(班や係など)の作業、部署や会社におけるプロジェクト、企業運営や社会における事業など、
あらゆる視点や領域でのリスクが・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/242-1.pdf

                                  (技術基準課)

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【3】下水道よもやま話
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「熟練監督職員と若手の連携が建設現場を変える」

建設現場でインターネット通信環境を向上させるローカ5Gの試行・導入が始まっています。
ローカル5Gとは、通信事業者ではない企業や自治体が、一部のエリアまたは建物・敷地内に
専用の5Gネットワークを構築する方法です。(運用するには無線局の免許を取得する必要があ
ります。)
国土交通省は、「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関す
るプロジェクト」において・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf2/y221.pdf

                     (技術戦略部 調査役(基準)松山 幹夫)

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【4】国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(11月分)
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 日付     キーワード    URL

11月15日       日中 環境分野 協力深化
                            https://portal-worlds.com/news/asean/25975

 11月16日       日越 下水道等都市インフラの整備等の協力推進で意見交換
                            https://portal-worlds.com/news/vietnam/25990

 11月22日       フランス 無人機による下水道点検作業
                            https://www.afpbb.com/articles/-/3376626

 11月26日       ホーチミンの水環境改善 108億円の円借款
                            https://www.viet-jo.com/news/nikkei/211125161017.html

                                  (国際戦略室)

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【5】国際戦略室からのお知らせ
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「インドネシア JICA専門家 からの情報について」

 今回のメルマガは10月17日にインドネシアへ渡航しました田中 専門家(JSから出向)と
JS国際戦略室との定期的な打合せの中で入手した情報について紹介します。田中氏は、以前
タイ王国の地方部の下水処理施設のO&M改善に関する「技術協力プロジェクト」にも従事し
た経験があり、インドネシア 公共事業住宅省 衛生局長 Prasetyo氏からも、その活動に期待
されています。
執務室の立ち上げや、カウンターパート等との関係構築、現地視察などと忙しく活動を開始
された様子です。以下、2021年12月9日のインドネシアの田中氏からの報告より・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/242-2.pdf

                                  (国際戦略室)

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【6】編集後記 
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先日は「JS新技術セミナー」をご視聴いただきありがとうございました。この度は予想以
上に多くの皆様にご参加いただきました。初めてのWEBセミナーで、始まるまでドキドして
おりましたが、何とか最後までお届けすることができました。(時間が押してご説明が駆け足
になってしまうなど、いくつか反省点もございますが…)
今後も技術戦略部は、皆様のお役に立つ情報をベストな状態でお届けするよう努めてまいり
たいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
そして良いお年をお迎えください…
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【読者の皆様にお願い】
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