JS電子納品に係るご質問

要領基準等【一般】に関するFAQ

電子納品とは何ですか?

電子納品はCALS/ECの取り組みの一環で、施設のライフサイクルの各段階で電子化された情報を流通させ、有効に活用することを目的とするものです。国土交通省では平成13年度から一部工事で電子納品を開始し平成16年度から全ての工事・業務が電子納品の対象となりました。地方公共団体でも電子納品を導入する団体が増えています。 日本下水道事業団でも、平成19年度から国土交通省に準じたJS仕様の電子納品を導入しています。

国土交通省仕様の電子納品とは?

工事版は、工事管理ファイルと発注図(DRAWINGS)、打合せ簿(MEET)、施工計画書(PLAN)、完成図(DRAWINGF)、写真(PHOTO)、その他(OTHRS)の各フォルダから構成される電子成果品仕様で、地方公共団体や旧公団の電子納品様式も基本的にこれに準じています。

管理ファイルとは?

工事管理ファイルは工事全体に関する情報(工事名、工事箇所、工事内容など)を格納しています。図面管理ファイルや、報告書管理ファイルなどはそれぞれのフォルダ内に格納された図面や報告書ファイルに関する属性情報を格納しています。管理ファイルはXMLという言語で記述されています。



要領基準等【JS使用】に関するFAQ

JS仕様の電子納品とは何ですか?

国土交通省の電子納品仕様は下水道に対応していませんので、国土交通省の一般土木仕様の基本構成をベースにして下水道オリジナルの項目を付け加え、改良したJS独自の電子納品仕様です。

電子成果品の作成には何が必要ですか?

納品すべき業務・工事関係書類のほかに以下のものが必要です。
<作成を外注する場合>
 @図書
  ・工事完成図書電子納品要領(案):工事のみ
  ・実施設計業務等電子納品要領(案):設計のみ
  ・下水道施設CAD製図基準(案)
 Aソフト
  ・JS電子納品チェックシステム
 Bその他
  ・パソコン
  ・デジタルカメラ

<自社で作成する場合>
 上記に加え、JS管理ファイル作成支援ソフト、CDまたはDVDドライブ、スキャナ、CDラベルプリンタ、資料作成や電子成果品作成に関する各種作成ソフト等が必要になります。

JS電子納品要領の適用年版について教えてください。

JS電子納品要領は平成19年8月版と平成20年4月版、平成21年6月版、平成30年4月版、令和6年4月版がありますが、適用年版は原則として発注年度により決まります。19年度発注工事・業務は19年8月版、20年度発注工事・業務は20年4月版、21年度以降発注工事・業務は21年6月版、30年度以降発注工事・業務は30年4月版、令和6年度以降発注工事・業務は令和6年4月版が適用になります。完成年度ではありませんのでご注意ください。これと異なる仕様で成果品を作成しようとする場合は、JS監督員の了解が必要ですのでご注意ください。

登録番号(業務委託番号、工事番号)とは何ですか?

プロジェクトコード(○-○○-○○○○)と発注計画管理番号(アルファベット-○○)を組み合わせてハイフンを除いた10桁の英数字で、各業務・工事固有の番号です。
例)プロジェクトコード:0−01−0123
発注計画管理番号:H−01のとき
登録番号は0010123H01となります。

電子成果品の作成や、JS電子納品チェックシステム入手の際に必要です。
番号がわからない場合はJSの担当者にご確認ください。

請負者コードとは何ですか?

JSが定める業者コードのことで、一般競争参加資格認定通知書に記載されています。

JS電子納品関係ソフトの種類と入手方法を教えてください。

JSホームページ内のJS電子納品のページに掲載されています。

JS電子納品チェックシステムとは何ですか?

JS仕様の電子成果品が電子納品要領に適合しているかを主にファイルやフォルダの構成面についてチェックするソフトです。JSに納品する際はチェックシステムによるチェック結果表を成果品CDまたはDVDとともに提出する必要があります。なお、成果品の出来ばえについてはチェックシステムではチェックできません。「チェックシステムでエラーが出なければ電子納品要領に完全準拠している」というわけではありませんので注意が必要です。

JS管理ファイル作成支援ソフトとは何ですか?

JS仕様の電子成果品には国土交通省仕様の管理ファイルのほかにJS仕様の管理ファイルを格納する必要があります。支援ソフトはこのJS仕様の管理ファイルを作成するソフトです。なお、JS仕様の管理ファイルを作成する際には、あらかじめ国土交通省仕様の管理ファイルを作成しておく必要があります。

JS仕様の管理ファイルにはどのような種類がありますか?

工事用、設計用それぞれ以下の種類があります。

国土交通省仕様の管理ファイルもJS管理ファイル作成支援ソフトで作成できますか?

JS管理ファイル作成支援ソフトで作成できるのはJS仕様の管理ファイルのみです。国土交通省仕様の管理ファイルは、国土交通省のCALS/EC電子納品のホームページ(https://www.cals-ed.go.jp/)からダウンロードするか、市販の国土交通省仕様の電子納品作成支援ソフトを使用して作成してください。

機械設備工事の場合、国土交通省仕様の管理ファイルは機械設備編のINDEX_MC.XMLを使えばいいのですか?

国土交通省の電子納品要領には、一般土木、営繕、機械設備、電気通信の各編がありますが、JS仕様が準拠しているのは一般土木編です。よって、JS発注工事が機械設備工事、電気設備工事であっても、国土交通省仕様の工事管理ファイルは一般土木編のINDEX_C.XMLを使用します。

国土交通省のチェックシステムは使えますか?

JS仕様の電子成果品は国土交通省のチェックシステムではチェックできません。JS電子納品チェックシステムが必要です。

国土交通省仕様の電子納品作成支援ソフトは使えますか?

国土交通省仕様の作成支援ソフトだけではJS仕様の電子成果品は作成できません。詳細は各ソフト会社にお問い合わせください。

令和6年度以降契約の工事で使用する国交省基準は何になりますか?

令和6年度以降契約の工事の場合以下の基準を使用します。

工事完成図書の電子納品要領 令和5年3月版
CAD製図基準 平成29年度3月版
デジタル写真管理情報基準 令和5年3月版
JS仕様の電子納品要領等とそれに対応した国土交通省の要領については以下をご参考ください。

また、使用するチェックシステムのバージョンから使用する基準を確認することも出来ます。 Ver.X.XX.##の##が01の場合は平成19年度版、02の場合は平成20年度版、03の場合は平成21年度版、04の場合は平成30年度版、05の場合は令和6年度版となります。 番号がわからない場合は日本下水道事業団の担当者にご確認ください。

完成図面ファイルがCADデータでなくPDFファイルの場合の納品はどのように行えばよいでしょうか?

図面管理ファイルにPDFファイルを記載し、「DRWINGF」フォルダ直下にPDFファイルを格納します。
「IMAGE」サブフォルダには格納する必要はありません。
「IMAGE」サブフォルダには格納する必要はありません。

なお、CADデータがある場合は、図面管理ファイルにCADファイルを記載し、「DRWINGF」フォルダ直下にCADファイルを格納します。


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JS電子納品チェックシステム・JS管理ファイル作成支援ソフトに関するFAQ

JS電子納品チェックシステムやJS管理ファイル作成支援ソフトの取扱説明書はどこにあるのですか?

JSホームページ内のJS電子納品のページに掲載されています。

JS管理ファイル作成支援ソフトが起動後、動かなくなるのですが。

国交省仕様の管理ファイル(工事:INDEX_C.XML、設計:INDEX_D.XML)は作成済みですか?JS管理ファイル作成支援ソフトは国土交通省仕様の管理ファイルをベースにJSオリジナルの管理ファイルを作成しますので、先に国土交通省仕様の管理ファイルを作成しておく必要があります。

JS電子納品チェックシステムがチェックを始めてすぐにエラーメッセージ「○○○・・・」が出て終了してしまうのですが?

国交省管理ファイルは正しく作成されていますか?工事管理ファイル・業務管理ファイルのDTDは以下の通りです。
 平成20年度以前の発注工事の工事管理ファイル;INDE_C03.DTD
 平成20年度以前の発注業務の業務管理ファイル;INDE_D03.DTD
 平成21年度以降の発注工事の工事管理ファイル;INDE_C04.DTD
 平成21年度以降の発注業務の業務管理ファイル;INDE_D04.DTD
 平成30年度以降の発注工事の工事管理ファイル;INDE_C05.DTD
 令和6年度以降の発注工事の工事管理ファイル ;INDE_C09.DTD

JS電子納品チェックシステムがチェック途中に強制終了するのですが。

国土交通省仕様の管理ファイルが存在せず、JS管理ファイルのみ存在するフォルダができていませんか?工事ではDRAWINGF、設計ではDRAWING、REPORTフォルダが該当します。これらのフォルダでは国土交通省仕様の管理ファイルとJS仕様の管理ファイルの両方が必要です。

JS電子納品チェックシステムでチェック中に、「メモリが足りません」とメッセージが出てチェックが中断します。

電子成果品をチェックする場合、システムが成果品のデータをパソコンのハードディスクに一時的に保存し、そのデータをチェックシステムがチェックします。一時保存領域が不足する場合はチェックが中断してしまうため、保存場所を変える必要があります。Windowsのスタートメニューにある「媒体情報保存場所初期化」ボタンを押すことで一時保存場所を変更することができます。パソコン自体に十分な空き容量がない場合は、パソコンの交換が必要なケースも考えられます。

基準外フォルダとは何ですか?

電子納品要領に適合しないフォルダ内のファイルは全て基準外フォルダに格納されます。納品時には基準外フォルダがあってはいけません。

PHOTOフォルダが基準外フォルダになるのですが。

(平成20年度以前の発注工事)DTDファイルがPHOTO03.DTDになっていませんか?JSが指定するDTDファイルはPHOTO04.DTDです。
(平成21年度以降の発注工事)DTDファイルがPHOTO04.DTDになっていませんか?JSが指定するDTDファイルはPHOTO05.DTDです。

JS電子納品チェックシステムの修正ファイルを日本下水道事業団のホームページからダウンロードし、実行したのに修正が反映されません。

修正ファイル実行後、Windowsのスタート内にある「JS電子納品チェックシステム-設定情報初期化」ボタンを押してください。初期化しないと更新情報は反映されませんのでご注意ください。。

1台のパソコンに複数の業務のJS電子納品チェックシステムを同時にインストールすることは可能ですか?

1台のパソコンに複数のJS電子納品チェックシステムを同時にインストールすることはできません。別の業務のチェックシステムをインストールする際は、インストール済みのチェックシステムを必ず消去してからインストールしてください。インストール後、Windowsのスタート内にある「JS電子納品チェックシステム-設定情報初期化」ボタンを押して情報を初期化してからご使用ください。

チェック結果に「エラー」と「注意」があるのですが、どう違うのですか?

「エラー」は明らかに誤りであり、準拠する電子納品要領に基づいて修正する必要があります。
「エラー」のあるものは、修正しないとJSの検査で不合格になります。 「注意」は電子納品要領には適合しませんが、条件によっては許容されるもので、「注意」表示があっても成果品としてJSに提出することはできます。ただし、事前にJS担当者(監督員)の了解を得た上、CDと一緒にJSに提出する「電子成果品検査結果表」にその旨を記載しておく必要があります。

「PDFファイルのサイズが10MBを越えています」という「注意」が出るのですが、ファイルを分割しなければならないのですか?

JS電子納品要領では、「ファイルサイズが大きいときは閲覧時の利便性を考慮して、1ファイルあたり5〜10MBをめどにわかりやすい範囲で分割する」とされています。分割するかどうか、どこで分割するかを含めJS監督員と協議してください。

「INDEX_C.XML」が対応外のバージョンのため媒体を読み込めない」とメッセージが出てしまいました。

チェックした媒体(データ)が想定外の場合に表示されるメッセージです。JS基準に従い電子成果を作成してください。

完成図CADデータをチェックしたところ「CXXXnnnZ.SFC 拡張子がPDFではありません。」というエラーメッセージが表示されました。

このエラーはIMAGEフォルダ以下にPDFがない場合で、DRAWINGF直下にSFCがある場合(PDFがない場合)に発生します。そのため、対処法は、IMAGEフォルダにPDFを格納するか、DRAWINGF直下にPDFを格納するかのどちらからになります。詳しくは日本下水道事業団の担当者にご確認ください。

電子成果品のチェックで、環境によってチェック結果が異なる場合があります。

ウィルスチェックプログラムがチェック結果をウィルスと誤検知している可能性があります。可能であればウィルチェックプログラムを一時的に停止させてチェックを実行してください。

JS電子納品チェックシステムで打合せ簿と施工計画書をスタイルシート表示させた場合、オリジナルファイル名にハイパーリンクが設定されているのですが、リンクをクリックしてもファイルが起動しません。

リンクをクリックしないでください。 ファイルを起動させるためには一覧表示から行います。 ※ハイパーリンクの設定がされていないのが本来の動作となります。

電子納品チェックシステム(Ver.4.07)でチェックしたところ、OTHRSフォルダにCADデータ(DWG)を入れるとエラーとなります。旧バージョン(Ver.4.06)では同様のエラーが検出されませんでした。

OTHRSに図面を格納する場合の命名規則は、図面管理基準に従うこととなっております。 納品されたCADデータのファイル名を図面の命名規則に従い設定してください。

※旧バージョンと動作が異なる点について
Ver.4.06以前は、図面に対して図面管理基準に従い設定した場合エラーとなるため、OTHRSの命名規則に従い設定して納品物を作成していたのですが、Ver.4.07でその問題を解消しました。
https://www.jswa.go.jp/denshi/pdf/20210617oshirase.pdf
ただし、そのことにより、今までと同じ命名規則で作成していた場合に、逆にエラーとなってしまうこととなりました。

◆まとめ OTHRSに格納されたファイルのチェック結果

「基準外フォルダが存在します。」のエラー記載がありますが、具体的にはどのような修正が必要でしょうか?

電子納品基準に対応していないと判断されたファイル・フォルダが存在しております。  具体の内容をご確認の上、対処(削除等)ください。

◆対処方法
 表示されている基準外フォルダをクリックしていただくと、  画面の右側にファイル名が表示されてきますので、  表記されているパスを参考に不要なファイルかどうかご判断ください。

JS電子納品チェックシステムやJS管理ファイル作成支援ソフトのアンインストール処理が途中で止まってしまいます。

お使いのパソコンの環境によって現象が発生する場合があります。  現象が発生した場合は、お使いのパソコンを再起動させてください。



その他のFAQ

電子成果品検査結果表、事前協議チェックシートの様式の電子ファイルが欲しいのですが。

下水道事業団ホームページ内の、JS電子納品のページから入手してください。

JSの電子納品について質問があるのですが、どこにすればいいのですか

※電子成果品の内容に関すること
 各工事の監督職員

※JS基準類、JS電子納品チェックシステム及びJS管理ファイル作成支援ソフトの入手に関すること
 JS電子納品サポートセンター


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