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技術開発

JS技術開発情報メールNo.258

 

■◇■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術開発室 ━━
【JS技術開発情報メール】  No.258 2023.4.27
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いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
季節は春です。穏やかで暖かな日差しに安堵感を覚えます。
今年度もJS技術開発情報メールをよろしくお願いいたします。
それでは、4月号をお届けいたします。
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【 もくじ 】
 『1』 はじめに              (技術開発室長 弓削田 克美)

 

 『2』 トピックス 
  ◆ 技術開発室 総括主任研究員のご挨拶         (技術開発室)

 

 『3』 技術情報 よく見かける下水道用語
  ◆ 下水汚泥肥料に係る新しい公定規格「菌体りん酸肥料」の制定について
                                    (技術開発室)
『4』 国際戦略室からのお知らせ
  ◆ 令和5年度 JS国際戦略室のご紹介          (国際戦略室)

 

 『5』 編集後記

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【1】はじめに 
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 メルマガ編集を務める弓削田です。今年度もこの巻頭『はじめに』を、理事の細川
と担当いたします。よろしくお願いいたします。
令和5年度最初のメルマガをお届けします。

 JS技術開発室では、2022年度から5ヵ年度に取り組む技術開発方針や開発課題な
どを定めた「JS技術開発・活用基本計画2022」(令和4年3月)を基に研究開発を進
めています。昨今の社会情勢激変やエネルギー価格高騰などが社会の隅々まで波及し、
電力料金はもちろんのこと、輸送費、食料品費、飼料や肥料価格の上昇が止まりませ
ん。このような状況の中で、国内の未利用資源である下水汚泥の農業利用への期待が
高まっています。下水汚泥の農業利活用技術へのニーズの高まりがこれまで以上に早
まることを想定し、「JS 技術開発・活用基本計画2022」(2022〜2026 年度)中で下
水汚泥資源の農業利活用技術を開発項目として明確に位置づけ、より積極的に調査研
究を実施することとしました。

 先日柏餅を買いに行った際に店頭で“みそ餡”なるものを発見しました。味噌が餡?
餡がみそ?店先で狼狽えたので今月は「餡」について書いてみます。
みなさんは「餡」と聞いて何を思い浮かべますか。小豆を甘く炊いた赤い物や手亡
豆を甘く炊いた白い物などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
そもそも「餡」って何でしょうか。餡が何かも知らずに、やれA菓子屋の大福の餡
がおいしいとか、B菓子舗の薯蕷饅頭の餡がおいしいとか言っている日本人のなんと
多いことか…、でも私も知りません。ボーっと生きてんじゃねえょって永遠の五歳に
叱られる前に、まず「餡」の意味を調べてみました。
国語辞典によれば、「中に包みこまれているもの」の意だそうです。あれ?包まれて
いる物ならば、豚まんの中の肉部分も餡?餃子の中身も餡?甘くないけど餡?そうな
んです、餡って豆を炊いたものだけでなく、甘くなくてもいいようです。信濃を代表
する郷土料理に“おやき”という饅頭様のハレ食があり、“餡”には野沢菜、なす、切り干
し大根などの炊いたものなどが使われていますし、阿武隈山地の街道沿いの菓子屋に
はきんぴらごぼう大福と納豆大福なるものがありました(納豆大福を見つけた時も店
頭で狼狽えました)。話が脱線しました。餡は肉餡として中国から伝来し、仏教の殺生
戒(僧の生活規律)から肉食禁忌が貴族に、仏教信仰の広がりとともに庶民に広がり、
肉餡から小豆を使った餡に移行し、はじめは甘くなかったようです。平安初期に菓子
職人の和三郎さんが御所から下賜された砂糖を使って甘い小豆餡を初めて作ったとの
碑が京都市右京区にあります。肉食禁忌の時代が続き、菓子職人たちは小豆のほか多
種の豆を取り入れ、新たな餡に挑んできました。そしていつの時代かわかりませんで
したが、包みこまずに、ぼた餅や餡団子のように餡を外に出して活路を見出してきま
した。
JS技術開発室も時代のニーズを先取りして、餡に挑戦した菓子職人たちのように、
弛まず研究開発に取り組んでまいります。
JS技術開発室の取り組みにご理解・ご協力をいただきますようお願いいたします。

 追記:みそ餡も調べてみました。白あんと白味噌とを練り上げた、甘さと塩辛さと
が絶妙に調和した餡のことでした。みそ餡未体験の方は、端午の節句まで少し時間が
ありますので、みそ餡の柏餅に挑戦してみてはいかがでしょうか。

(技術開発室長 弓削田 克美)

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【2】トピックス
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 技術開発室 総括主任研究員のご挨拶

 

 技術開発室 総括主任研究員の糸川です。水処理を中心とした下水処理技術に関する
調査研究・技術開発を総括する立場で仕事をしております(JSの内規上は、資源エネル
ギー技術に関するもの以外の全てが所掌となります…)。
昨年度から、「JS技術開発・活用基本計画2022」に基づき、水処理技術関連では、省エ
ネ化(温室効果ガス排出量削減)、低コスト化、効率化(ICT・AI活用)、の3点を主な切
り口とした新たな技術開発テーマをスタートさせています。同時に、2050年カーボンニ
ュートラルの実現に向けて、「その先」の技術についても、(現時点では些かエキセントリ
ックに見えるもの達を含めて)情報収集等を進めています。
昨年度、技術開発室では、独自の研究テーマとしては実に6年半ぶりに、公募型共同
研究の研究者(研究相手)の募集を開始しました。昨年度は汚泥処理関連の課題2件が
対象となりましたが、本年度は、水処理技術についても2件の募集を新たに始める予定
です。今から楽しみです。
最後になり恐縮ですが、昨年度、当方にて実施いたしました既存施設の運転実態や新
技術の開発動向等に関するアンケート調査について、ご協力頂きました地方公共団体、
民間企業の関係者の皆さまに深く感謝いたします。
今後も引き続きよろしくお願いいたします。

(技術開発室 総括主任研究員  糸川 浩紀)

 

 昨年度に引き続き、総括主任研究員(脱炭素技術)を務めます新川です。組織改編前
の技術戦略部の時代から数えますと今年度で3年目となります。
私が担当する職務は“脱炭素技術”と名刺での肩書となっていますが、具体的には下水
処理プロセスでいう濃縮・消化・脱水・焼却等にかかる汚泥処理技術や下水道資源であ
る下水熱、バイオマス、リン回収等の資源・エネルギー有効利用にかかる試験研究を担
当しております。近頃は下水道の脱炭素化に加えて下水汚泥資源の農業利用への拡大に
向けた議論が活発化しています。
このような社会ニーズの変化に速やかに対応すべく、我々JSは「JS技術開発・活用基
本計画2022」を3月に改定し、「下水汚泥資源農業利活用技術」を新たに開発項目とし
て明確に位置づけ、より積極的に取り組んでいくこととしました。
下水汚泥の農業利用にあたっては下水汚泥のイメージの払拭や法令等の整備、需要先
の確保など流通に関する多くの課題がありますが、皆様と一緒に考えていきたい所存で
あります。

 

(技術開発室 総括主任研究員  新川 祐二)

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【3】下水道情報 よく見かける下水道用語
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「下水汚泥肥料に係る新しい公定規格「菌体りん酸肥料」の制定について」

 

背景
汚泥肥料は平成12年10月の改正肥料取締法で(特殊肥料から)普通肥料に位置付け
られ、重金属等の有害成分についての含有量基準は定められていましたが肥料成分につ
いての保証値は定められておらず、他の化学肥料等との混合製造は認められていません
でした。また、製品保証票には原料名として「下水汚泥」の明示が条件付けされていた
ことからイメージ的な問題もあり肥料としての需要は限られ・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/258-1.pdf

(技術開発室)

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【4】国際戦略室からのお知らせ
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「令和5年度 JS国際戦略室のご紹介」

 

 発足13年目の国際戦略室は、若林室長、今島室長代理、松田、内田、安部という専任
のメンバーに加え、7名の併任を迎えることになりました。
令和5年度最初のメルマガでは、この春新たなスタートを切ることになった9名より
ご挨拶いたします・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/258-2.pdf

(国際戦略室)

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【5】編集後記
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先日、寝とぼけた甥っ子が我が家のトイレで「おそそ」をしてしまいました。便器の蓋を
上げずにオシッコをしてしまったのです。甥っ子たちの家では、トイレに入れば「自動」
で便器の蓋が上がるそうで、我が家のアナログトイレで失敗してしまったのです。そして
我が家の玄関の施錠は「手動」。「自動」の施錠に慣れている甥っ子たちにとって「銀色の
鍵」は羨望の的。どっちが先に鍵を開けるだぁ何だと喧嘩の原因となっています。昔は鍵
をパンツのゴムにとっつけて、首からぶら下げていたんだよーと話したら、何それ?と引
かれました…。そう言えばこの前、とあるファミレスで「配膳ロボット」に気づかず5分
ほど放置していた私。「持ってきたニャン」的な繰り返しのフレーズがBGMにしか聞こえ
ず… 店員さんもいるんだから「来ましたよー」って言ってくれたらよいのに。あ、それ
では「自動化」の意味ないのか… 冷えたカレーをむさぼり食しました。

 

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◇メルマガへの感想・お気づきの点等ございましたらmailto: gikai@jswa.go.jp へ
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