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技術開発

JS技術開発情報メールNo.262

 

■◇■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術開発室 ━━
【JS技術開発情報メール】  No.262 2023.8.29
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いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
「地球沸騰化」という言葉が話題になりましたが、まだまだ酷暑が続いています。
水分、栄養の補給、十分な睡眠をとるなどの熱中症対策をしっかり行いましょう。
それではメルマガ8月号をお届けします。
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【 もくじ 】

『1』 はじめに
◆ 74年と22日の間破られなかった日本記録(技術開発室長 弓削田 克美)

『2』 トピックス
◆ 第49回優秀環境装置表彰で経済産業大臣賞を受賞しました(技術開発室)

◆ B-DASHプロジェクト「省エネ型深槽曝気技術に関する実証事業」実証研究施設の完成式典を開催しました(技術開発室)

『3』 技術情報 よく見かける下水道用語
◆ 大腸菌群数と大腸菌数(技術開発室)

『4』下水道よもやま話
◆ 「2024年問題」について(事業統括部次長 兼 技術監理課長 若尾 正光)

『5』 国際戦略室からのお知らせ
◆ 第3回AWaP総会について(国際戦略室)

『6』 研修センターからのお知らせ
◆ 令和5年度 1Day維持管理セミナー(地方研修)及び1Day下水道セミナー実施計画(地方研修)の参加募集について(研修センター)

『7』 編集後記

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【1】はじめに
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「74年と22日の間破られなかった日本記録」

 今年も雨季真っ盛りです。台風6号と台風7号で被災された方々にお見舞い申し上げます。また各地で災害級の暑さが猛威を振るっており、しばらく注意が必要です。これまでの夏と違い暑熱順応しないまま酷暑に突入してしまった私は早くから夏バテになっています。

 なんでこんなに暑いんじゃ、この暑さは地球温暖化が原因なんかぁ、暑さでボーとなってぼんやり考えていたので、データの蓄積年数が長い気象台、観測所に限定して最高気温を調べてみました。
 執筆時(2023年8月お盆頃) 日本の最高気温は41.1℃で、熊谷市で2018年7月23日14:23に、浜松市で2020年8月17日12:10に観測されています。この時の熊谷の相対湿度は25%程度で北西の風8m/s(瞬間最大)、浜松の相対湿度は22%程度で西の風10m/s(瞬間最大)でした。双方とも山側から風が吹いておりフェーン現象が生じていたとされています。
 この前の日本最高気温は40.9℃で、11年前の2007年8月16日14:42に熊谷市で観測されています。そしてその前はなんと74年前の1933年7月25日に40.8℃が山形市で観測されています。さらにそこから6年遡った1927年7月22日に宇和島で40.2℃観測されています。74年に渡り破られることがなかった日本最高気温記録を観測した日の山形の湿度などの情報は見つかりませんでした。見つけた天気図を見ると、台風が日本海側を北上していたようで、新潟側からか福島側からの風で山形盆地にフェーン現象が起こっていたのかもしれません。
 40℃以上の最高気温を観測したことがある9地点で、初めて40℃を超える気温を観測した年を調べてみました。上述の宇和島(1927年)と山形(1933年)の次には、1978年に酒田、2001年に前橋、2004年に甲府、2007年に熊谷、2018年以降に名古屋、高田(上越市)、浜松で観測されています。20世紀に3地点、21世紀(の23年間で)に6地点となり、やはり温暖化の影響が色濃いかもしれません。
 20世紀の日本最高気温を観測した宇和島と山形の日最高気温十傑(その観測所の日最高気温のデータを宇和島(101年分)、山形(134年分)を並べて上位10位までの日最高気温ことです。以下同じです)を確認してみました。宇和島の十傑は、1923年から1969年の間の16805日間の間に収まり、地点歴代最高気温は96年間更新されていません。宇和島は50年以上前の方が今よりも最高気温は高かったようです。山形の十傑は、1918年から2018年の36553日間に収まり、その八割は20世紀に観測されており、地点最高気温は90年間更新されていません。
 執筆時(2023年8月お盆頃)の日本最高気温を観測した熊谷(125年分)と浜松(140年分)の日最高気温十傑を確認してみました。熊谷の十傑は1997年から2022年の間の9127日の間に収まり、浜松の十傑は1994年から2022年の9510日の間に収まっており、双方とも九割は21世紀に観測されています。この二地点は、近年急速に存在感を増した暑さの新参者とみてよいのかもしれません。
 これまで出張でお伺いしたことがある都市で、とにかく暑かった記憶が残っている広島、神戸の日最高気温十傑も確認してみました。広島(143年分)と神戸(126年分)の十傑は1914年から2021年の39080日程度の間に収まり、20世紀と21世紀が半々です。双方とも地点最高気温は29年更新されていませんが、昔も今も暑い、暑さの老舗といっていいかもしれません。

 今回日最高気温の切り口で、いくつかの観測点を見てみました。日本全国どこでも暑いですが、100年スパンで見ると、老舗だったり新参者だったりと違いがあることがわかりました。こんなことを調べてみましたが、涼しくならないし、夏バテも治らないので、今月はこれでおしまいにします。

(技術開発室長 弓削田 克美)


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【2】トピックス
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「第49回優秀環境装置表彰で経済産業大臣賞を受賞しました」

令和5年7月28日、一般社団法人日本産業機械工業会主催の「第49回優秀環境装置表彰」において、JSが民間企業等と共同で開発した「脱水乾燥システム」が経済産業大臣賞を受賞しました。

・受賞装置名: 脱水乾燥システム
・受 賞 者: 月島アクアソリューション株式会社、JS
 ※受賞装置の主たる開発者としてJSの3名の職員に対して日本産業機械工業会会長より表彰されました。

   ▼ 詳細は記者発表より↓
  https://www.jswa.go.jp/topics/2023pdf/20230731kisya.pdf

(技術開発室)

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「B-DASH プロジェクト 「省エネ型深槽曝気技術実証研究」 実証研究施設の完成記念式典を開催しました」

 令和4年度の B-DASH プロジェクト(下水道革新的技術実証事業)※に採択された「省エネ型深槽曝気技術実証研究」(事業実施者:前澤工業梶E日本下水道事業団・埼玉県共同研究体)の実証研究施設の完成記念式典を令和 5年7月19日に埼玉県・新河岸川水循環センターにて開催しました。
 ※ B-DASH プロジェクト:Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project

 ▼ 詳細は記者発表より↓
https://www.jswa.go.jp/topics/2023pdf/20230808kisya.pdf

(技術開発室)

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【3】下水道情報 よく見かける下水道用語
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「大腸菌群数と大腸菌数」

 大腸菌とは、通性嫌気性細菌に属するグラム陰性の桿菌で、学名をEscherichia coli(E.coliと略記されることが多いです)と言います。主に哺乳類の腸管内に生息する細菌の一種で、人間の腸管内にも常在しており、ふん便を通じて下水中に排出されます。大腸菌については過去のメルマガ記事に紹介されていますので、そちらもご参照下さい。
 一方、大腸菌群は、・・・

 ▼ 続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/262-3.pdf

(技術開発室)

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【4】下水道よもやま話
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「「2024年問題」について」

 「2024年問題」というキーワードは、ニュースで聞いたことがあるのではないでしょうか。ニュースは、長時間労働が常態化する物流業界において令和6年4月1日から運転手に対して罰則付きの時間外労働の上限規制が導入されることを報じています。「2024年問題」の影響は、運送会社の売上減少、ドライバーの収入減少、利用者にとっては荷物が希望した日時に届かない等が発生する可能性があると推測されています。建設業は・・・

 ▼ 続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf2/y235.pdf

(事業統括部次長 兼 技術監理課長 若尾 正光)

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【5】国際戦略室からのお知らせ
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「第3回AWaP総会について」

 2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、17項目にわたる「持続可能な開発目標」を定めており、その中のひとつGoal 6は、Clean Water and Sanitation−安全で清潔な水と衛生システムの確保−を目指しています。Goal 6はさらに具体的な8つのTargetを掲げており、そのTarget 6.3は「2030年までに、汚染の減少、有害な化学物質や物質の投棄削減と最小限の排出、未処理の排水の割合半減、およびリサイクルと安全な再利用を世界全体で大幅に増加させることにより、水質を改善する」ことを提唱しています。
さて、本稿のテーマである・・・

 ▼ 続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/262-2.pdf

(国際戦略室)

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【6】研修センターからのお知らせ
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「令和5年度 1Day維持管理セミナー(地方研修)及び1Day下水道セミナー実施計画(地方研修)の参加募集について」
 日本下水道事業団研修センターでは、様々な事情により、埼玉県戸田市の研修センターへの派遣が難しい方々に向けて、研修センター教官が出張し各地方の会場で開催する「地方研修」を行っております。本号では「1Day維持管理セミナー(地方研修)」および1Day下水道セミナー実施計画(地方研修)の令和5年10月以降開催予定分について紹介をいたします。

 ▼ 続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/262-1.pdf

(研修センター)

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【7】編集後記
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大画面と大音響が怖いからと映画を敬遠していた甥っ子が、自ら映画を観たいと言ってきました。映画好きな私は「キターーっ!」とばかりにベストシートを予約し、ポップコーンとジュースをかかえ、劇場へ誘いました。その映画は、子供達はみんな大好き、お尻ぷりぷりキャラクターのアニメ映画。場内は大盛り上がりで、大人が一緒に見ても面白く、みんなキャッキャとしていました。ラストシーンは感動のシーンが続くのですが、「ヒック…うぅう…ヒィック…」と嗚咽が聞こえるので、エッ?とばかりに甥っ子を見ると引くほど号泣しているのでした。それからは甥っ子の嗚咽ばかりが気になり、エンディングまでの内容は頭に入らず仕舞。映画の帰り道に「映画どうだった?」と恐る恐る聞くと「良かった!映画って超おもしろいね!また行こ!」とケロっと答えた甥っ子。良かったぁー、映画嫌いにならないでねー、と胸を撫でおろしました。で、次の日に映画どんなだった?と聞くと「ん――、忘れたぁー」とのこと…良くも悪くも人間は忘れる動物ですな…
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