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技術開発

JS技術開発情報メール No.267

 

■◇■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術戦略部 ━

いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
この度の能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げますと
ともに一日も早い復興をお祈り申し上げます。
それではメルマガ1月号をお届けします。

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【 もくじ 】

『1』 はじめに
 ◆ 人生2周目はアゲアゲで学び直し
     (DX戦略、技術開発及び西日本担当理事 橋本 敏一)

『2』 技術情報 よく見かける下水道用語
 ◆ 「アナモックス」

(技術開発室)   

『3』 国際戦略室からのお知らせ
 ◆ フランス出張記(ISO/TC275全体会議など)

(国際戦略室)   

『4』 編集後記

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『1』 はじめに 
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「人生2周目はアゲアゲで学び直し」

本メールマガジンをいつもご愛読頂きましてありがとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

本年は、新年早々、能登半島地震、羽田空港衝突事故と大規模な災害が続き ました。これらの災害で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。

日本下水道事業団(JS)では、元日の能登半島地震の発生直後に本社内に災害対策本部を設置するとともに、石川県を所管する関東・北陸総合事務所内に災害対策本部を設置し、被災地の処理場・ポンプ場の被害状況把握のために現地へ職員を派遣するなど、全社を挙げて被災地の下水道施設の早期復旧に向けた支援を行っているところです。JSにおける能登半島地震への対応状況は、JSホームページの特設ページ※1 で随時発信していますのでご覧ください。

さて、今年の干支は「甲辰(きのえたつ)」です。「甲(きのえ)」は、10種類ある十干(じっかん)の一番目であることから、新しいサイクルのスタートを意味します。「辰(たつ)」は、十二支の中で唯一の想像上の生き物であり、飛躍・繁栄をもたらすものとされています。この二つを組み合わせた「甲辰」の年は、変化や挑戦の年と言われ、新しいことに挑戦したり、自分の可能性を広げたりするのに適した年だそうです。因みに前回の「甲辰」、60年前の1964年(昭和39年)は、東京オリンピックの開催や東海道新幹線の開業など、戦後の大きな節目を迎えた年であり、私が生まれた大変おめでたい年(?)でもあります。

ここで、自分の可能性を広げるために新しいことに挑戦すると言えば、最近注目されている「リスキリング」が思い起こされます。リスキリングとは、時代の変化によって必要とされる新たなスキルや知識を獲得すること、それを企業等が従業員に促進することです。2020年に世界経済フォーラム(ダボス会議)が「2030年までに全世界で10億人をリスキリングする」と宣言したことや、2022年に日本政府がリスキリングの公的支援を5年間で1兆円行うと表明したことなどを契機として、主にDXに必要な人材の確保などの視点から、わが国でも注目されるようになりました。JSでも、「人材育成基本方針」(令和5年3月策定)※2 において、全ての職員を対象に「取り巻く環境や業務領域等の変化に適応するため、必要となる新たなスキルや知識等についてリスキリングを推進する」ことを定めています。

リスキリングに似た言葉として、これまでも生涯教育やリカレント教育などがあり、いずれも社会人(大人)の学び直しという点で共通しています。ところが、この社会人の学び直し、日本人は国際的にみて圧倒的に学んでいないとのことです。最近読んだ本によれば、社外学習や自己啓発を何もやっていない人の割合は、世界平均18%に対し、わが国では約53%にもなるそうです。さらに学ばない理由を問うたところ、明確な理由や原因がないという消極回答が半数以上を占めていたそうです。また、同じ本に示された他のデータによれば、社会人の学習時間は、30代前半をピーク(月約14.5時間)として、40代・50代では月9〜10時間まで減少する一方、特に学んでいない人の割合は、20代〜30代前半では約50%であるのに対して、40代・50代では年齢を重ねるごとに増加し、50代後半では約65%となっています。

私自身を振り替えてみると、30代前半から40代前半の頃は、複数の資格や学位の取得に向けて、それなりに学べていたように思いますが、最近の15年はあまり学べていないのが実情かなと思います。「一年の計は元旦にあり」ということで、毎年、今年こそはとあれこれ目標を考えては挫折していますが、皆さまはいかがでしょう。リスキングへの最大の課題は、学ばない大人である従業員の学びへのモチベーションの維持・向上だそうです。私の毎年の敗因も、目標を考えている時のモチベーションを日々の仕事や生活の中で維持できなかったことにあったかと思います。

はじめに申し上げたとおり、私は前回の「甲辰」の年に生まれ、今年、還暦を迎えます。還暦とは、干支(十干十二支)が一巡し、「生まれたときと同じ暦に還る」、「赤ちゃんに還る」という意味を持つことから、赤いちゃんちゃんこを着て祝ったそうです。今のところ、私自身、赤いちゃんちゃんこを着る予定はなく、全く着たくもありませんが、今年から人生2周目、人生まだまだ先も(たぶん)長いし、モチベーションアゲアゲで様々なことを積極的に学んでいきたいと思っているしだいです。


※1「令和6年能登半島地震への対応について」JSホームページの特設ページ
   https://www.jswa.go.jp/saigai/report/saigai_report.html

※2 「人材育成基本方針」(令和5年3月策定)
   https://www.jswa.go.jp/company/pdf/2023ikusei-kihon.pdf PDF

(DX戦略、技術開発及び西日本担当理事 橋本 敏一)

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【2】下水道情報 よく見かける下水道用語
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「アナモックス」

今回は「アナモックス」について紹介します。下水処理に携わっている方は、一度は見かけたことがある用語ではないでしょうか。アナモックス(anammox)とは、嫌気性アンモニア酸化(anaerobic ammonium oxidation)の略語で、1990年代前半にオランダで発見された生物学的窒素変換反応です。この反応はアナモックス細菌と呼ばれる・・・

▼続きは下記より↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/267-1.pdf PDF

(技術開発室)

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【3】国際戦略室からのお知らせ
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「フランス出張記(ISO/TC275全体会議など)」

2023年10月12日にISO/TC275の全体会議がフランスで開催され、JSから2名が参加しました。ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構)はスイスのジュネーブに本部を置く、電気・電子分野以外の国際規格を開発・発行する非政府組織です。1947年に設立されたISOが開発した規格は、技術、製造、医療、農業など、幅広い産業や分野をカバーしています。

ISOには各分野の規格を実際に策定する・・・

▼続きは下記より↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/267-2.pdf PDF

(国際戦略室)

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【4】編集後記
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この度の能登半島地震の発生から約1ヶ月が過ぎようとしております。現在でも避難所等での生活をされているなど不安な日々をお過ごしの方々がいらっしゃると存じます。一刻も早く安全で平穏な生活に戻ることができるよう、心より祈念しております。

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【読者の皆様にお願い】

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