技術の特徴
流入水量の増加等に伴い、一時的に処理能力が不足する場合、従来は水処理施設(土木躯体)の増設が必要でした。本技術は、既存の水処理施設(最初沈殿池、反応タンク、最終沈殿池)の土木躯体を活用し、処理能力の増強(処理水量の増加)を図ることで、増設を回避し、ライフサイクルコストの縮減を図ることが可能です。
導入対象・規模
- 各種活性汚泥法施設(オキシデーションディッチ法を除く)が対象です。
メリット・デメリット
メリット(導入効果等)
- 土木躯体の増設を避け、処理能力の増強を図ることで、改築更新や増設に係る建設コストの縮減が可能。
- 流入水量に応じた適正な処理を行うことで、電力費等の維持管理コストの縮減が可能。
デメリット(留意事項等)
- 既設躯体内に新たな設備を設置するため、躯体の改造が必要。
導入推奨ケース
- 処理場の統廃合やし尿・浄化槽汚泥の受入れ等により、既存施設の処理能力が不足し、増強が必要であるが、将来、人口減少等により流入水量の減少が予想される場合におすすめです。
- 設備の更新を行いたいが、工事期間中の処理能力に余裕がない場合におすすめです。