技術の特徴
将来の改築更新時にDHSろ床のユニット数や生物膜ろ過槽の槽数等を減らすことで、流入水量に追従したダウンサイジングが可能な標準法代替技術です。また、本技術は、曝気不要(ファンによる通気のみ)のため省エネ化が可能であるほか、汚泥の減量化、運転管理の容易化が可能です。
※DHS:下降流スポンジ状担体(Down-flow Hanging Sponge)
導入対象・規模
- 計画放流水質:BOD 10~15mg/L
- 処理水量:日最大5,000m3/日以下(左記範囲を超える場合は導入効果の検討が必要)
メリット・デメリット
メリット(導入効果等)
- 既設反応タンクを利用した設置が可能。
- 標準法での単純更新と比較して、ライフサイクルコストの削減が可能 (37%削減※1)。
- 同程度の流入率※2の標準法と比較して、消費電力量を大幅に削減(約60%削減※1)。
- 標準法と比較して、汚泥発生量を削減(約40%削減※1)。
デメリット(留意事項等)
- 窒素・リン除去を要する下水処理場は対象外。
- 流入下水の水温が15℃未満の場合には、現地実験により、処理性能の確認が必要。
- 既存反応タンクの有効水深や躯体強度によっては、反応タンク内への設置ができない場合がある。
※1: B-DASH実証実験結果に基づく値 ※2: 流入率=晴天時日平均下水量/現有処理能力
導入推奨ケース
- 水処理施設の改築更新を計画する下水処理場であって、人口減少等に伴う、流入水量の減少が予想される場合や現在の流入率が低い場合などにおすすめです。