技術の特徴

本技術のOD法施設への導入イメージ
OD槽を多段式の反応槽に改造し、槽内に設置した特殊繊維担体上に形成される生物膜において、微生物の自己酸化と食物連鎖等による汚泥減量の促進を図ることで、余剰汚泥発生量を削減する水処理技術です。
導入対象・規模
- 対象施設:OD法施設
- 計画放流水質(BOD): 10~15mg/L
メリット・デメリット
メリット(導入効果等)
- 余剰汚泥発生量の削減。
⇒ OD法の55%程度※ - 上記による汚泥処理設備の規模縮小、汚泥処分費の削減。
⇒ ライフサイクルコスト削減
(OD法と比較して3~17%程度※、規模が小さいほど削減効果は高くなる)。
デメリット(留意事項等)
- OD槽形状によっては適用困難(円形のプレハブ式ODや曲線部が多い場合など)。
- 処理水質は一般的なOD法に比べ劣る(処理水BOD:1~15mg/L※)。
- 供用開始時に馴養期間を要する。
- 窒素・リン除去を要する場合は適用対象外。
- 水温が15℃以下の下水処理場への適用には十分な検討を要する。
※ 実証実験結果に基づく値
導入推奨ケース
- OD槽の設備更新を計画しており、維持管理費の中で汚泥処分費が占める割合が大きい、汚泥搬出量に制限があり余剰汚泥削減によるメリットが大きい、流入量増加により汚泥処理施設の処理能力が不足する等の課題の解決をお考えの場合におすすめです。