技術の特徴
脱水汚泥を熱加水分解により可溶化・改質することで消化効率の改善を図るとともに、消化汚泥の脱水性の改善による大幅な脱水汚泥量削減が期待できます。また、熱加水分解作用による消化日数の短縮により、多くの地域バイオマスの受け入れが可能となります。
導入対象・規模
- 嫌気性消化施設を有する又は新規で設置を予定している処理場、近隣地域バイオマスの有効活用を計画している箇所。
- 経済性の見地から導入対象施設は概ね1万m3/d以上となります。
メリット・デメリット
メリット(導入効果等)
- 従来方式と比べて、消化ガス発生量は10~30%増加、汚泥発生量は1/2~2/3に減量。
- 脱水性改善効果により、地域バイオマスを受け入れても、汚泥発生量の増加を抑制できる。
- 装置がコンパクトなため既存消化設備への導入も可能である。
デメリット(留意事項等)
- 脱水ろ液が赤褐色となるため、処理場放流水に若干の着色が生じる。
- 圧力容器であるため年1回の法定点検が必要となる。
導入推奨ケース
- 下水処理場の電力エネルギー自給率向上を目的に、消化効率の向上や地域バイオマスを処理場に受け入れ混合メタン発酵を行おうとする場合におすすめです。