技術の特徴
本技術は、廃熱ボイラで焼却炉の排ガスから熱を回収し、発生させた水蒸気を用いて、蒸気発電機により発電を行う技術です。 本技術では、低圧・少量の蒸気により発電可能な蒸気発電機や新規の高効率小型タービン発電機を用いることや、下水処理場の豊富な処理水を蒸気発電機の冷却水として有効利用し、発電効率を向上させることなどにより、中小規模焼却炉でも廃熱発電を可能としました。
導入対象・規模
- 汚泥焼却設備の新・増設及び更新時に導入できます(一部技術は既設の改造でも可能)。
- 従来の効率的な発電が困難であった中小規模焼却炉(35~60wet-t/日程度以上)にも導入可能です。
メリット・デメリット
メリット(導入効果等)
- 焼却システムの省エネ化。一部条件下では電力自立が可能。
- 焼却システム全体での温室効果ガス排出量の削減及び維持管理費の削減
デメリット(留意事項等)
- 発電設備(ボイラ、蒸気発電機、蒸気タービン)は、適用法令に基づく定期検査や安全審査、有資格者の配置が必要。
導入推奨ケース
- 汚泥焼却設備の大幅な省エネ化や維持管理費(電力費・燃料費)削減、温室効果ガス排出量の削減を図りたい場合におすすめです。