技術の特徴

本技術の設置例
従来の横軸水中ポンプは、一定の水位で運転を開始し、水位変動に合わせて運転制御を行うことが一般的で、急激な流入に対して追従できず、浸水被害に発展する事例がありました。本技術は、水位によらず安定した連続運転が可能なため、低水位時から先行待機運転(アイドリング運転)を行うことで急激な流入にも対応することが可能です。
導入対象・規模
- ポンプ1台当たりの排水量が3.0m3/sec、揚程が9m以下の小規模雨水ポンプ場が対象です。
メリット・デメリット
メリット(導入効果等)
- 浸水被害の軽減:低水位時から排水を開始・継続し、水路水位を低く抑えることで、豪雨時の急な水位上昇にも対応可能。
- 安定運転:電気設備負荷の軽減により、故障リスクを低減。
- LCC縮減:インバータ不要で、シンプル・コンパクトな設備のため、コスト縮減が可能。
デメリット(留意事項等)
- 排水先周辺の構造物(河川堤防、護岸等)への影響検討が必要。
導入推奨ケース
- 既存ストック(既設水路等)を利用し、迅速かつ低コストで雨水ポンプ場を整備したい場合におすすめです。
- 雨水ポンプ場を設ける用地が確保できない場合におすすめです。