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技術開発

JS技術開発情報メールNo.234

 

■◇■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術戦略部 ━━━━
              【JS技術開発情報メール】 
                 No.234 2021.4.27
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いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
新年度が始まりました。今年度も下水道に関する様々な情報を配信してまいりたいと思い
ますので、引き続きよろしくお願いいたします。では今月号を始めます。
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【 もくじ 】
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『1』 はじめに
 ◇ 「JS-TECHの水先案内人(番外編)」
    〜 技術戦略部創設10周年 〜           (技術戦略部長 橋本 敏一)

『2』 トピックス
◇ 「技術戦略部次長、各課長のご挨拶」

『3』 技術情報 
◇ よく見かける下水道用語 「有機物指標としてのVS」    (資源エネルギー技術課)

『4』 下水道よもやま話          
◇ 「コアジサシという名の鳥・・」 (技術戦略部 調査役(土木・建築) 黒田 充)

『5』 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(3月分)       (国際戦略室)

『6』 国際戦略室からのお知らせ
◇ 「令和3年度 JS国際戦略室のご紹介」              (国際戦略室)

『7』 編集後記

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【1】はじめに
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「JS-TECHの水先案内人(番外編)」
〜 技術戦略部創設10周年 〜

 いつも「JS技術開発情報メール」をご愛読頂きまして、ありがとうございます。本年度も
どうぞ宜しくお願いいたします。

 読者の皆さまの職場におかれましても、続くコロナ禍の中ではありますが、新たな気持ちで
新年度を迎えられたものと思います。私たち技術戦略部でも、4月の組織改正で新たに調査役
(デジタルトランスフォーメーション)が設置され、これを担当する新たなメンバーも加わり、
心機一転、業務に取り組んでいます。

 二ヶ月に一度、私が担当する本コーナーでは、「JS-TECHの水先案内人」と題して、技術戦
略部で取り組んでいる調査研究の成果や進捗状況などをご紹介しておりますが、今回は番外編
として「技術戦略部創設10周年」をお送りしたいと思います。

 技術戦略部は、試験研究業務を所掌する「技術開発部」、基準作成等業務を所掌する「品質
管理センター」、ならびに、先導的事業開発を行う「事業統括部の一部(新プロジェクト推進
課)」を統合して、平成23年4月に設置され(別紙図1参照)、本年、創設から10周年を迎
えました。技術戦略部は、技術戦略の立案から新技術の開発、導入、基準化までの流れを一元
化し、「技術の善循環」を円滑かつ迅速にまわすことにより、新技術の導入促進を強化するこ
とを目的に設置されました(別紙図2参照)。

 技術戦略部が産声を上げた平成23年4月1日は、東日本大震災の発災から3週間しか経っ
ておらず、混乱の中での誕生でした。技術戦略部の創設に際しては、現在のJS研修センター
(埼玉県戸田市)から本社(当時は新宿区四谷三丁目)への技術開発部門の移転がありました。
しかし、これに伴う執務室内の片付けが当日の執務時間中に終わらず、引っ越し用の段ボール
箱が溢れる室内で、被災した下水処理場の応急復旧処理の対応について、初日から部長を中心
に夜遅くまで議論したことが、今も強く記憶に残っています。

 その後、東日本大震災の関係では、私自身としては、仙台市南蒲生浄化センターの応急処理
技術の検討に関わらせて頂きましたが、技術戦略部全体としては、福島県内における放射性物
質を含む下水汚泥の減容化処理への対応が一番に挙げられます。世界でも前例のない放射性物
質を含む下水汚泥の処理に対して、JSのこれまでの汚泥乾燥や汚泥焼却における技術開発や設
計・建設のノウハウを駆使し、民間企業とも協調して迅速かつ的確に対応を進め(平成25年4
月に福島再生プロジェクト推進室が設置され、以降は同室が担当。)、平成30年度末で3施設で
の処理を完了しました。

 ここで話を技術戦略部創設に戻しますと、部創設の目的である新技術の導入促進を図るため、
部創設と同時に「新技術導入制度」が発足しました。本制度は、JSが共同研究で民間企業等と
開発、あるいは、民間企業等が公的機関と共同あるいは単独で開発した技術について、開発者
(民間企業等)の申請に基づき、JSが受託建設事業への適用性等について確認を行い、新技術
として選定することにより、受託建設事業での積極的な導入を図るものです。これまでに38
技術(うち4技術は有効期間満了)が選定され、うち17技術が101件の受託建設事業で導入
が決定されています(令和3年4月末現在)。本制度も10年の節目を迎え、更に新技術の導入
を加速するため、導入後のフォローアップの充実等の制度の見直しや、地方公共団体の皆さま
のニーズにマッチする新技術を容易に探して頂ける分かり易いPR資料の作成などを進めて参
りたいと思います。また、今年度は、新たな取組みとして、地方公共団体の皆さまを対象とし
たオンラインでの新技術説明会を開催したいと考えています。詳細が決定いたしましたら、本
メールマガジンでもお知らせいたします。なお、本制度ならびに各選定技術の詳細については、
次の扉でご覧頂けます。

  ● 新技術導入への扉:https://www.jswa.go.jp/g/g04/g04.html

 技術戦略部の主要業務は、これまで「技術開発」と「技術基準作成」の2本柱でしたが、初
めにご紹介いたしましたとおり、創設10年の節目にあたる本年、新たな組織体制となり、これ
らに「デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進」が加わり、3本柱となりました。

 DXの推進については、品質・サービス向上と業務効率化に向けて、BIM/CIMの設計・工事へ
の導入推進、JS-INSPIRE(JS版工事情報共有システム)やモバイル端末等を活用した遠隔臨場
の定着・利用促進、AMDB(アセットマネジメントデータベース)の活用拡大などの取組みを進
めて行く予定です(別紙図3参照)。また、技術開発については、本年度、「JS技術開発基本計画
(4次計画)」および「基礎・固有調査研究の中期計画」の最終年度となることから、地方公共団
体の皆さまへの着実な成果還元に向け、成果の取りまとめを進めるとともに、令和4年度からの
次期計画の策定を進めていく予定です。これらの取組みについては、本メールマガジンやJS-TE
CHのページ https://www.jswa.go.jp/g/gi.html において、積極的かつタイムリーに情報発信
をして参りたいと思います。
新たな10年に向けたJS技術戦略部の取組みと成果に是非ご期待ください。

                            (技術戦略部長 橋本 敏一)

別紙図参照
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/234-3.pdf

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【2】トッピクス
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「技術戦略部次長、各課長のご挨拶」

■ 技術戦略部次長 兼 技術基準課長 井上 剛

 4月1日付で次長兼技術基準課長として着任しました井上です。技術基準課での勤務は今回で
3回目になります。当課は下水道施設の計画、設計、施工に関する技術基準や、工事費、委託費
などを算出するための積算基準の作成、改定などの取りまとめを行っております。基準と言うと
固いイメージですが、近年はICTなど新しい取り組みも増え、BIM/CIMや遠方監視の標準化、
広域化などの業務が増えてきています。
これまでの経験を活かしつつ、新しいものにも取り組んで行きたいと思いますので、今後とも
よろしくお願いします。

 

■ 技術開発企画課長 糸川 浩紀

 技術開発企画課長の糸川です。着任して2年目となります。引続きよろしくお願いいたします。
  技術開発企画課では、水処理、コンクリート防食、ICT/AI等に関する試験研究や技術開発に加
えて、JS新技術導入制度の運用、技術開発実験センターの管理・運用等、技術戦略部における技術
開発関連全体のマネジメントも担っています。
  本年度は、「JS技術開発基本計画(4次計画)」と「基礎・固有調査研究の中期計画」という両5ヶ年
度計画の最終年度に当ります。5ヶ年度の成果を取り纏めると共に次期の計画策定を行う重要な年
となります。皆さまの実務に貢献できるような成果を発信できるよう頑張って参ります。

 

■ 資源エネルギー技術課長 新川 祐二

 4月1日付けで資源エネルギー技術課長を拝命しました新川です。
資源エネルギー技術課では、主に汚泥処理プロセス(濃縮・消化・脱水・焼却等)にかかる試験
研究を担当しています。
低炭素・循環型社会の構築が求められる中で、下水道においてもエネルギー自立型の処理場を目
指し、単に温室効果ガスの排出自体を抑制するだけでなく、資源エネルギーの利活用技術(バイオ
ガス、水素製造、燃料・堆肥化、下水熱・資源回収等)が注目されております。
当課では資源エネルギー関係の技術開発・実用化に向け、基礎・固有研究や民間企業との共同研
究等を通じて、より環境に配慮した下水道システムのイノベーションを目指し、皆様に使って貰え
る新技術の普及に努めて参りますので引き続きご指導・ご支援を賜りますようよろしくお願いしま
す。

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【3】下水道情報
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よく見かける下水道用語「有機物指標としてのVS」 

 VSはVTSとも表記される場合がありますがVolatile Solidsの略で、日本語では「揮発性物質」
又は「強熱減量」とも呼ばれています。下水道分野では、排水や汚泥中に含まれる有機物量を現
わす指標として用いられていますが、比較的簡便な操作で試験が実施できることから、土質試験
やセメント試験など多くの分野で様々な目的で利用されています。
試験は加熱温度(下水道分野では約600℃、セメント分野では900〜1,000℃)も高く、さらに
一定温度に保つ必要があるため・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/234-1.pdf

                              (資源エネルギー技術課)
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【4】下水道よもやま話
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「コアジサシという名の鳥・・」

令和3年度初の「下水道よもやま話」になります。改めまして、今年度もよろしくお願いい
たします。なお、私の投稿は昨年度同様、難しい用語等は出てきませんので、気軽な気持ちで
読んでいただければと思います。
さて、昨年度は、新型コロナウイルスに翻弄された一年でした。振り返りますと、テレワー
ク(在宅勤務)やTV会議といった新たな勤務体制・方式が(半ば強制的に)普及促進される
など評価すべき成果もありましたが、先を見通せない状況の中・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf2/y213.pdf

                   (技術戦略部 調査役(土木・建築) 黒田 充)
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【5】国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(3月分)
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日付        キーワード       URL

 3月18日         3月22日世界水の日
https://www.jiji.com/jc/article?k=000001703.000005176&g=prt

 

 3月22日         JFEエンジ フィリピン 下水処理施設建設                                                                         https://news.yahoo.co.jp/articles/7d62872f02399f5d300ef722b4105be826f32229

 

 3月31日         ミャンマーインフラ支援 一部停止へ
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210330-OYT1T50235/

                                   (国際戦略室)
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【6】国際戦略室からのお知らせ
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「令和3年度 JS国際戦略室のご紹介」

1.はじめに
平成23年4月、JSの国際展開の役割を担うため「国際室」が発足しました。その後、平成
27年4月に「国際戦略室」に改称し、早いもので11年目に突入しました。今年度初めのメル
マガでは、国際戦略室の業務やメンバーをご紹介します。・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/234-2.pdf

                                   (国際戦略室)
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【7】編集後記
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今月の「よもやま話」は野鳥の話でしたが、鳥繋がりで。私のウォーキングコースに調節池が
あり、脇を流れる川のくぼみに、ここ1か月ほどカモ(だと思う)の親子が滞在しています。
調節池まではちょっと遠いのですが、子ガモ見たさに遠路はるばる足を延ばしてウォーキング
をしています。毎回見るたびに子ガモたちが大きくなっていて、最近はどっちが親かと迷うほ
ど。お尻フリフリ、ポチポチと歩いている姿がかわいらしく、癒されます。ちなみにこのウォ
ーキングを頑張っているせいか、私の体重は子ガモの成長に反比例し、みるみる「小さく」な
ってきています…子ガモ効果!!
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JS技術開発情報メール
発 行:JS技術戦略部 
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