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技術開発

JS技術開発情報メールNo.260

 

■◇■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術開発室 ━━
【JS技術開発情報メール】  No.260 2023.6.27
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いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
紫陽花が満開です!まるで梅雨を待ち望んでいたかのようですね。
艶やかな様が、雨の道中を楽しませてくれます。
それではメルマガ6月号をお届けします。
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【 もくじ 】

『1』はじめに
 ◆ 脱炭素に背を向ける(技術開発室長 弓削田 克美)

『2』トピックス
 ◆ 公募型共同研究者を募集します(技術開発室)
 ◆ JS新技術T類に2技術を選定しました(技術開発室、ソリューション推進部ソリューション企画課)

『3』技術情報 よく見かける下水道用語
 ◆ 下水道BIM / CIM(DX戦略部)

『4』下水道よもやま話
 ◆ トイレも変わっていくんだなぁの話(技術開発室総括主任研究員 糸川浩紀)

『5』国際戦略室からのお知らせ
 ◆ 韓国環境公団との協力覚書締結(国際戦略室)

『6』編集後記

※今月号はすべての記事を全文で掲載しております。
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【1】はじめに
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「脱炭素に背を向ける」

 今年も雨季がやってきました。今月上旬の梅雨前線による大雨と台風2号で被災された方々にお見舞い申し上げます。国立研究開発法人防災科学技術研究所によれば、線状降水帯が発生した高知県・和歌山県・奈良県・三重県・愛知県・静岡県のうち、和歌山県・愛知県・静岡県、そのほか茨城県で100年に1度よりも頻度が低い雨量を観測したそうです(3時間積算雨量、6時間積算雨量、24時間積算雨量のいずれか)。これまでは梅雨末期に危険な大雨が降ることが半ば常識でしたが、まだ梅雨の始まり(関東は梅雨に入っていなかった)時期のことだったので、これまでとは異なった雨の降り方で、これまでの常識が変わり始めているのかもしれません。

 さて、育ったところが公共交通機関なんてものがあてにならない田舎だったためか、幼少期から自転車に乗って生活していました。どこに行くにも自転車です。これまでずっと人力のみ。最近の脱炭素の動きを先取りしてきた半生とも言えます(途中10年ほど自家用自動車を持っていたことは内緒)。そんな私がひょんなことから電動アシスト自転車を入手しました。ちなみに道路交通法施行規則では『人の力を補うため原動機を用いる自転車』と定義されています。
 日本企業が1993年に世界で初めて商品化してから30年。これまで車重が重いこと(重めの軽快車(通称ママチャリ)の3割増し、軽いママチャリの倍ぐらい、ロードレーサーの3倍以上)、かなり高価なことなど買わない(正確には、「買えない」)理由を並べてきました。
 日本ではママチャリ型が主流ですが、世界ではマウンテンバイク系、砂利道を速く走るグラベルロードバイク系や自転車旅行用のトレッキング系などさまざまなスポーツタイプが主流だそうです。そんな世界的な流れを横目で見ていて、おもしろそうだなぁと思っていて魔が差して…。どのタイプにするか熟慮した結果、なぜかママチャリ型に乗ることになりました。やはり重いです、ずっしりと。スーパーマーケットの駐輪場の自転車ラックにタイヤを載せることも重い、歩道橋などスロープで自転車を押して上る下りるがなんとも重くて泣きそうになります。やはり重かった…。しかし重い荷物を載せて走る際には、特に上り坂では驚くほど軽く走ります、スバラシイ。物理的な重さと走りの軽さとをトレードオフした素晴らしい物だとつくづく実感しました。世界初で商品化したYマハ発動機エライ!(最近はおもちゃを夜な夜な魔改造しているみたいです)。企業努力のすごさに改めて感心しました。
 発進時に従来型ママチャリのように1速にして力いっぱい踏み込むと、急加速するので危ない! これまでのママチャリとは違う乗り方が必要であることがわかり、場面ごとの踏み込み方などを探っているところです。またどれだけ一回の充電で航続距離を延ばすことができるか、どのように漕げばアシストを作動させないで進むことができるかも実験しています。長年培ってきた自転車の乗り方の常識が覆ってしまいました。
 電動アシスト自転車の乗り方(乗り出し時に踏み込まないとか、絶対的脚力を必要としないとか)が身に付いたら、もしかしたら従来型自転車には乗れない“廃人”になってしまうのではないか心配でなりません。もし“廃人”になってしまったら、これまでの常識に囚われずに、今乗っている自転車よりも、ずっと軽い電動アシスト自転車に乗ってみたい気がします。また来月2023年7月1日から道路交通法が改正され、特定小型原動機付自転車(いわゆる電動キックボードなど)の扱いが変更されます。現在バイクメーカーやスタートアップ企業が商品開発を進めている状況で、そちらも気になります。
 脱炭素化に背を向けて電気アシストしてもらうことが気に入ってしまった身ですが、これまでの常識に捕らわれず、脱炭素化技術の試験研究に携わろうと改めて思います。

(技術開発室長 弓削田 克美)

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【2】トピックス
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「公募型共同研究者を募集します」

 日本下水道事業団(JS)では、年々多様化する下水道の技術的課題に対して、企業等と共同で研究を進めることで、新たな技術の実用化を促進しています。
 この度、新たな共同研究課題を決定しましたので、共同研究者を下記のとおり募集します。

 〇共同研究課題
  「新たな水処理能力増強技術の開発」
  「循環型社会の実現に向けた下水汚泥資源の利活用技術の開発」

 〇応募期間
   令和5年6月9日より受付を開始し、以下の期限毎に共同研究者を選定します。

応募締め切り期限
    第1次 令和5年8月4日(金)17:30
    第2次 令和5年11月2日(木)17:30
    第3次 令和6年1月26日(金)17:30
    第4次 令和6年4月19日(金)17:30
    第5次 令和6年8月2日(金)17:30(公募終了)

   ※第2回説明会は8月下旬ごろに開催する予定です。

 ▼ 選定方法や応募方法等、詳細はHPでご確認ください
    https://www.jswa.go.jp/g/g2/koubogata.html

 ▼ 記者発表資料
    https://www.jswa.go.jp/topics/2023pdf/230609-1kisya.pdf

(技術開発室)

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「JS新技術T類に2技術を選定しました」

 日本下水道事業団(JS)では、地方公共団体の多様なニーズに応える新たな技術を積極的に下水道事業へ活用する観点から、受託建設事業に新技術を円滑に導入することを目的として、『新技術導入制度』を運用しています。
この度、本制度により、新たに2技術について、JS受託建設事業への適用性の確認を行い、新技術T類に選定しました。
 JSは、今後も最適かつ信頼性の高い技術の開発と実施設への導入促進を図って参ります。

【令和5年6月8日 新技術T類選定】

 技術名「オゾン水による膜洗浄を用いた省エネルギー型MBRシステム」
  ・開発者:JS、三菱電機
  ・技術選定を受けた者:三菱電機
 技術名「多槽循環式MBRシステム」
  ・開発者:JS、潟Nボタ
  ・技術選定を受けた者:潟Nボタ

 ▼詳しくは記者発表資料をご覧ください。
 https://www.jswa.go.jp/topics/2023pdf/230616kisya.pdf

(技術開発室、ソリューション推進部ソリューション企画課)

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【3】下水道情報 よく見かける下水道用語
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「下水道BIM / CIM」

 この1年でDXは「デラックス」ではなく「ディーエックス」である、ということが世の中に浸透してきました。BIM/CIMも「ビーアイエム、シーアイエム」ではなく「ビムシム」と読むということが下水道界でも広まってきたと感じています。ただ、DXもBIM/CIMもすっきりと理解できるものでないことも事実かと思います。

 No.248号掲載「BIM/CIMその2」で、BIMは、Building Information Modeling、CIMは、Construction Information Modeling/Managementですので、「詳細な3次元モデルを作ること」ではなく、「建設情報をうまく扱うための仕組み」と考えてください、と説明しました。では具体的にどのようにすれば「情報をうまく扱える」のでしょうか。
 答えは「情報要求」です。
 ご存じのとおり、下水道事業は、構想、計画,設計,建設,管理といった工程で流れていきます。これらの工程には多くの関係者が存在し、前工程と後工程で関係者が異なりますので、工程間で正しい情報を確実に交換することが重要になります。しかしながら、建設情報は膨大なので、すべての情報を交換することは現実的ではありません。後工程に必要な情報を確実に交換する、自工程のみで必要な情報は後工程と交換しない、といった情報の取捨選択が必要になります。
 そのためには、後工程から前工程に対しての情報要求が必要になります。また、前工程は、後工程に渡す情報、渡さない情報を識別することが必要になります。すなわち、情報交換との視点で各工程を見直すことが必要になってくるのです。当然ながらその見直しは、事業全体に責任を持つ事業主体/発注者が主導することになります。後工程からの情報要求が起点になることで、情報をうまく扱えるようになっていくのです。

 さて、工程間の情報交換の考え方は以上のとおりですが、それと並んで、工程内での発注者と受注者の情報交換も重要です。JSの例で恐縮ですが、今までのBIM/CIM試行では、JSからの情報要求が明確でないため受注者も何をどうしていいかよくわからなかったのではないかと反省しています。そこで、JSでは、BIM/CIMの活用方法を整理した「 下水道BIM/CIM活用方法(第1版)」をこの4月に制定しました。活用方法を明確に示したEIR(発注者情報要件)を受注者に提示し、受注者はEIRを基にしてBEP(BIM/CIM実行計画書)を作成します。その後、BEPについて協議/合意した上でBIM/CIMを実施することにしています。

 一般的なBIM/CIM活用方法としては20項目以上考えられますが、第1版では9項目(「00合意形成」、「01現況把握」、「02施設配置検討」、「03設備等配置検討」、「04施工検討」、「05概算数量/金額算定」、「06空間調整」、「07竣工状況記録」、「08デジタルデータ引渡」)に絞り込みました。活用方法それぞれにピクトグラムを付けています。例えば、「01現況把握」では、3次元レーザースキャナで現況施設・設備を計測し、BIM/CIMモデルとしてコンピューター上に再現していることを表しています。

この下水道BIM/CIM活用方法(第1版)は、以下のURLからダウンロードできます。
https://www.jswa.go.jp/dx/pdf/BIMCIM-0428.pdf

最後になりますが、BIM/CIMや遠隔臨場などの情報を掲載する「建設DXの取組」のページを開設しています。以下のURLをご覧いただければ幸いです。
https://www.jswa.go.jp/dx/dx.html

(DX戦略部)

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【4】下水道よもやま話
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「トイレも変わっていくんだなぁの話」
※本記事内には写真を使った説明が含まれますが、事情により、本号送信の時点では、写真付きの原稿を掲載できておりません。後日、JSのHPにて写真付きの原稿を公開いたしますので、大変申し訳ありませんが、完全版につきましてはそちらをご覧いただきましたら幸いです。

 のっけからプライベートな話で恐縮ですが…、一人娘の大学の卒業式に出席するため、6月上旬に米国・シアトルに行ってきました。日本で大学の卒業式というと、親は出席するんかしら? という感じですが、米国では両親同伴が常識のようで、招集がかかりました。
で、実際に参加してみると…、いるわいるわ、両親どころか親戚一同総出で参戦して盛り上がっているようなヒト達が多数、でした。

それはともかく、久しぶりに米国に行ってみると(前回は高校の卒業式で4年前…)、公共の建物やショッピングモール、飲食店などで、男女共用(←という言い方も不適切なんでしょうけど)のトイレが増えているのに驚きました。いわゆる「ジェンダーレストイレ」とか「オールジェンダートイレ」というやつです。日本でも、今年4月に新宿に出来た歌舞伎町タワーに設置されて賛否両論、ひと騒動あったところですが、あちらでは、男女マークが並んでいたり、見る角度によってマークが切り替わったりと、もはやフツーに存在しています。日本で見られるような、男性用/女性用のエリアに共用ブースを追加、という形だけでなく、そもそも入口の段階で男女の区別が無い、というところが多いなぁ、と。もちろん、空港を始め、男女別の公共トイレもたくさん残っていますが、飲食店のレベルでも、新しく出来たところなんかではオールジェンダーがデフォルトになっているんでない? という勢いです。
次頁の写真は、大学内に新しく出来た校舎内のトイレですが、入り口に"ALL GENDER RESTROOM"とあり、もはや男性/女性というタームやマークすら、使われていません。内部には個室が並んでおり、男性にはお馴染みの小便器が並ぶコーナーはありません(奥の1ブースだけ、小便器のみの個室でした)。私には殆ど抵抗がありませんが(単純に、小用でドアの開閉はめんどいなぁ、というくらい)、私の娘曰く、中で見知らぬ男性(に見える人)に遭遇すると、抵抗を感じる部分はあるようです(ジェンダー云々の話ではなく、純粋に身の危険が…というレベルの話で)。日本でも同様の議論は出ていますが、全ての人が抵抗なく使えるよう、今後、更なる進化形のトイレが出てくるのかも知れません。
シアトルという土地柄(リベラル気質でジェンダー的な話にも進歩的)もあるでしょうし、米国内でも州や都市によって温度差はあるようですが…。いずれにせよ、こういうことに驚いている時点で自分が「世界の常識」を知らないことに気付くわけで(スウェーデンのように、こういうトイレがもっと「当り前」になっている国もあるようですね)、ようやく海外渡航が出来るようになりましたので、あちこち見て体験しないとなぁ、と帰りの飛行機内で考えた次第です。私が専門とする下水処理技術についても然りで、海外の技術や動向を把握することの重要性(加えて、そのために海外の研究者・技術者と直のコミュニケーションをとる重要性)を、最近になって改めて認識しています。海外技術=スゴイ、と時代錯誤なことを考えている訳では全くなく、「世界の常識」も知った上で、日本の技術をどうしていくかを考える必要があるなぁ、ということで、昨年度辺りから、そういうリサーチも続けているところです。

最後に、4年前から大きく変わったと感じた点をもう一つ。飲食店から紙のメニューが消えてました。代わりに各テーブルにはQRコードが提示されており(人生ゲームのコマ並みに小さい札がポツンと立っていることが多い)、それをスマホで読むとメニューのページへ〜というスタイルの店が(少なくとも私が行った中では)大多数でした。東京でも、QRコード+スマホによる注文方法を採用している(客にとっては、強いられる)飲食店は珍しくなくなってきていますが、スマホが無いとメニューが全くわからず、皆が淡々と先ずはスマホを出してメニューを確認…、というのは、軽く衝撃的でした。デジタル化の進展が、速いです(こちらも、マイクロソフトやアマゾンの本社がありIT系のヒトが街にあふれているというシアトルの特異性があるのかも知れません)。ただし、実際の注文の段では、そのままオンラインで行ける店がある一方、スマホを見ながら店員さんに口頭で〜というアナログな店も、結構残っていました。そういうところでは、担当の店員さんがテーブルに来て、自己紹介に始まり店の紹介やら目玉料理やらをハイテンションで喋り倒す、という従前のアメリカンスタイルの接客が残っており、少し安心してしまいました(ネイティブ英語なんて、なに喋ってんのか概ね聴き取れないんですけどね…)。

(技術開発室 総括主任研究員 糸川 浩紀)

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【5】国際戦略室からのお知らせ
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「韓国環境公団との協力覚書締結」

 5月18日の記者発表でお知らせしたとおり、JSは韓国環境公団(K-eco:Korea Environment Corporation)と、5月25日に協力覚書を締結しました。

 2010年設立のK-ecoは、1980年代に設立された韓国資源再生公社と環境管理公団を母体とし、そのコアビジネスは、気候と大気、水と土壌、資源循環、環境インフラ、環境衛生、国際協力と多岐にわたります。従業員数は3,180人、そのうち740人が水部門の業務に従事しています。K-ecoはそのミッションとして「環境改善と資源循環の促進による環境立国への貢献」を掲げており、これはJSの「下水道ソリューションパートナーとして、技術、人材、情報等下水道の基盤づくりを進め、良好な水環境の創造、安全なまちづくり、持続可能な社会の形成に貢献」するという基本理念と大いに通じるものがあります。

 JSとK-ecoとの直接のお付き合いは、私が把握している限りでは2014年10月が最初です。ソウルで開催された下水道の資産管理フォーラムにJS職員が参加した際、2日間にわたってK-ecoとの協議、情報交換が行われました。
その後定期的な交流はなかったものの、昨年春ごろから時折連絡が来るようになりました。それはJSへの訪問希望やWOW TO Japanプログラムへの関心などでしたが、昨年11月にK-ecoとJSの職員が大阪で協議する機会があり、その後先方から今回の覚書についての提案がありました。
細い糸でつながっていたK-ecoとJSでしたが、今回覚書を締結するに至ったのは、やはりご縁があったのだと感じています。

 今回両者が締結した覚書(MOU:Memorandum of Understanding)には法的拘束力はありませんが、お互いの協力関係を目に見える形で確認し合う点に意義があると考えます。
具体的な協力の範囲は以下の通りです。
a) 下水道に関する技術開発、及び/又は、下水道に関する共同研究開発に関する情報交換
b) 下水道分野におけるグローバルなパートナーシップとネットワークの強化
c) 技術や人材交流など、協力分野の拡大
d) 下水道事業推進分野の研修・教育等の能力向上プログラムの開発
e) その他、両者が合意したもの

 調印式を5月25日に日本で行う事は前年度中に決定されましたが、筆者自身が先方の担当者とメールのやり取りを始めたのは4月の2週目に入ってからでした。既に予定が入っていた会議室を調印式のために譲って頂いたり、会議室で実際に写真を撮って予行演習を行ったり、他部署の皆さんには大変お世話になりました。
 今回の調印式準備に当たって最も時間を費やしたのは、当然ですが、MOU本文の校正作業でした。修正と確認を繰り返した結果、最終版は第13版になっていました。
直前になってK-eco側にMOUの協力範囲について1件追加を提案されたのですが、時間的に難しい事が判明し、締結後に上記e)のカテゴリーの中で協議することになりました。今後も修正や追加すべき点が浮上すると思われますが、その都度協議を重ね、覚書の内容がより充実したものになることを期待したいと思います。

 韓国とのやり取りは最初メールでしたが、だんだん追いつかなくなり、途中でメッセージアプリのQRコードが送られてきました。「Hello」と送ったら「こんにちは」と返事が来て拍子抜けしましたが、メッセージの主は、京都大学の下水処理研究室で学位を取った、鄭(ジョン)さんでした。この鄭博士が通訳を買って出て下さり、今回の調印式はすべて日本語で執り行われました。
 今回、MOUの内容など重要な件は英語を使ってメールでやり取りをしましたが、当日のドレスコードや記念品の内容など、どちらかというと軽い内容のやり取りはメッセージアプリを使えたため、とても効率的でした。

 余談になりますが、実はこのアプリで最初に依頼されたのは、レストランの予約でした。結局彼らが東京にいる間に食事する場所を全てアレンジすることになったのですが、ドタキャンもなく、予約に遅れそうなときはちゃんと連絡を下さるなど、何だか日本人に似ていてとても親しみを感じました。来日前はプレゼンの準備もあって大忙しだったと思いますので、少しでもお役に立てて良かったと思います。と同時に、自分が行ったこともないお店を紹介したのは無責任だったかなと反省し、遅ればせながら最近そのうちの1軒に行ってみました。悪くないお店で、少し安心したことをここにご報告いたします(余計な情報ですが。)

 今後、MOU締結を機にK-ecoと交流を重ね、具体的な成果につながるよう活動を続けていきたいと思います。

(国際戦略室)

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【6】編集後記
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先日、とある方に「光合成」について教えてもらっていたときに、「光」関係の脱線話しで「虹」について話されました。大昔の人は虹を生き物だと思っていたとのこと。なるほど、虹の漢字は虫偏ですね。古代中国では空に現れる龍や蛇の類だと考えられていたようです。ちなみに「虹」の文字はオスだそうで、メスは「霓(ゲイ)」と書き、虹全体を「虹霓(コウゲイ)」と言っていたそうです。また虹の色の数についても話され、私たち(日本で?)は虹を「7色」と教えられましたが、違う国では6色だったり5色だとしているところもあるそうです。虹の7色言えますかと問われた私。「えっとぉ、赤、ピンク、黄色…??」と7色が言えず、しかも「ピンクはないっすよー」と。赤っ恥…。正解は赤・橙・黄・緑・青・藍・紫です。青と藍の違いってビミョーですよねぇ。
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