災害対策用下水道機材

災害対策用下水道機材の貸付支援とは

 日本下水道事業団(JS)は、大規模な地震、大雨や洪水などがもたらす水害等により下水道施設が被災した際に備え災害対策用下水道機材を保有し、貸付を行うことで下水処理場等の施設機能の確保を支援します。あらかじめ締結された災害支援協定に基づき地方公共団体から要請があった場合、被災地への迅速な搬送と現地での設置支援が可能な体制を構築しています。


可搬式水処理施設・排水ポンプ

災害対策用機材の特徴と仕様

■可搬式水処理施設の概要

可搬式水処理施設の概要

 可搬式水処理施設は、微細目スクリーン、反応タンク、凝集混和槽、ドラム式ろ過装置、その他の付属機器で構成された移動式の汚水処理装置です。微生物をより多く保持させるための担体(移動床式生物膜法(MBBR))と凝集ろ過装置の組合せにより、従来技術と比較してコンパクトなシステムとなっています。処理能力は簡易処理(凝集ろ過)で2,000m3/日(約6,000人)、生物処理(MBBR+凝集ろ過)で1,000m3/日(約3,000人)規模の能力を有しています。また、被災地での被災地へ運搬することを想定し、10tトラックで運搬できるよう分割可能な構造としています。


特 徴
  • ・最大約6,000人/日規模の国内最大級の処理能力を保有
  • ・コンパクト化と分割化により10tトラックでの運搬を実現
  • ・求められる処理水量、処理水質に応じた運転が可能

■可搬式水処理施設の仕様

型式 移動床式生物膜法(MBBR)+ 凝集ろ過法
処理水量 2,000m3/日-基(凝集ろ過)、1,000m3/日-基(MBBR+凝集ろ過)
目標処理水質 60mg/l(凝集ろ過)※1、15mg/l(MBBR+凝集ろ過)※2
滞留時間 約1.1時間(反応タンク部)
設置面積 幅7.0m × 長さ24m
運転に必要な電力 35kw × 200V × 50/60Hz
(自家用発電機100KVA相当)
保有台数 1基

 注1)国土交通省国土技術政策総合研究所の「災害時における下水の排除・処理に関する考え方(案)」より、本復旧等までの緊急措置として、可搬式水処理施設の処理水質は、いずれも流入BOD120mg/Lを想定している。
※1 「沈殿+簡易な生物処理」程度の処理水質を目指す。 ※2「生物処理+沈殿」程度の処理水質を目指す。


■排水ポンプ(高揚程)の概要

可搬式水処理施設の概要

 排水ポンプ(高揚程)は、被災地での調達が困難な大容量(3.0m3/分)かつ高揚程(25mH)の排水能力を有する水中ポンプです。耐摩耗性・耐腐食性に優れた材質を使用し、非閉塞構造により、詰まりにくく安定した排水が可能で汚水の揚水にも適用可能です。


特 徴
  • ・高揚程(25m)かつ大容量(3m3/分)の排水能力を発揮
  • ・水没した地下階の排水や、仮設ポンプとして汚水の揚水に適用

■排水ポンプ(高揚程)の仕様

型式 水中汚水ポンプ
口径 Φ200o
吐出量 3.0m3/分
揚程 25m
設置面積 幅0.55m × 長さ1.1m
運転に必要な電力 22kW × 200V × 50/60Hz
(自家用発電機100KVA相当)
保有台数 2台


災害対策用下水道機材の紹介動画

お問い合わせ先

日本下水道事業団 事業統括部 事業調整課
〒113-0034 
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