地方共同法人日本下水道事業団Japan Sewage Works Agency

サイト内検索

ホーム > JS-TECH 〜基礎・固有・技術開発の扉〜 > メールマガジン > メルマガバックナンバー > JS技術開発情報メールNo.245

技術開発

JS技術開発情報メールNo.245

 

■◇■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術戦略部 ━━━━
               【JS技術開発情報メール】 
                 No.245 2022.3.30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◇■
いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
今年度も様々な情報を配信させていただきましたが、皆様のお仕事にお役立ていただけま
したでしょうか。来年度も皆様に有用な情報をたくさん発信できるよう努めてまいりたい
と思いますので、引き続きご愛読いただきます様お願いいたします。
それでは、今年度最後のメルマガをお届けいたします。
■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 もくじ 】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□
『1』 はじめに
 ◆ 不易流行                   (技術戦略部長 橋本 敏一)

『2』トピックス
◆ JS新技術に4技術を選定しました
◆ JS新技術の紹介・検索ページを新たにオープンしました
◆ 技術評価委員会を開催しました
◆ 「JS研究報告会」(令和4年2月25日開催)の動画を掲載しました
(技術開発企画課)

『3』 技術情報 
◆ よく見かける下水道用語 「防食塗装(金属材料)」       (技術基準課)

『4』 下水道よもやま話          
◆ 「窒素」の話                (技術開発企画課長 糸川 浩紀)

『5』 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(2月分)   (国際戦略室)

『6』 国際戦略室からのお知らせ
◆ 令和3年度JSの国際業務3大ニュース等           (国際戦略室)

『7』 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】はじめに
◆------------------------------------------------------------------------------------------◆
「不易流行」

 いつもJS技術開発情報メールをご愛読頂きましてありがとうございます。
2月25日にWEB開催しました「JS研究報告会」には、本メールマガジンの読者の皆
さまにも多数ご参加を頂きました。重ねて御礼申し上げます。年度末での開催となりま
したため、業務の都合などでお聞き頂けなかった読者の方も少なくないかと思います。
当日の講演資料や講演動画、質疑応答について、JSホームページに掲載しておりますの
で、是非ご覧いただければ幸いです。

 JSは1972(昭和47)年11月1日に設立され、来年度、設立50周年の節目を迎え、
次の50年に向けた新たなスタートを切ります。JSを民間企業と単純に比較することは
適当ではないかも知れませんが、わが国の平均的な企業寿命は30年程度である一方、
設立100年超の長寿企業(以下、「100年企業」と言います。)が約3万社と多く、全世
界の100年企業の約4割を占めるそうです。今から100年前の1922年は大正11年と
なりますので、100年企業は、大正あるいは明治以前から昭和・平成・令和に至るまで、
設立当初には想像もできなかった大きな時代の変化を乗り越えてきたわけです。

 このような100年企業には、共通する企業(組織)のあり方や考え方が存在しており、
その一つが「不易流行(ふえきりゅうこう)」です。不易流行は、江戸時代の俳人・松尾
芭蕉による俳諧理念の一つで、『去来抄』に「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知
らざれば風新たならず」とあります。「不易」とは変わらないもの、変えないものを意味
し、「流行」とは変わるもの、変えていかなければいけないものを意味します。不易流行
は、平たく言えば、昔から変わらないもの、変えないものを理解して基礎を作り、その上
で、時代に応じて新しい変化を取り入れ進歩させていくといったことを意味し、企業経営
や組織運営、個人の成長や日常生活など、広く当てはまる言葉です。また、樹木に例えれ
ば、「不易」は季節の変化によらず樹木を支える幹や根、「流行」は季節の変化に応じて変
化する葉や花、実にあたり、どちらも一本の樹木であり、どちらか一方ではなく、バラン
スよく保つ(意識する)ことが重要となります。

 先ごろJSでは、来年度からの5ヶ年度を計画期間とする第6次の中期経営計画を策定
しましたが、この中で今後JSが果たすべき役割・機能として、「下水道ソリューションパ
ートナー」、「下水道イノベーター」、「下水道プラットフォーマー」の3つを掲げています。
これらのうち、「下水道ソリューションパートナー」はJS設立以来の使命である地方公共
団体の下水道事業の総合的支援の機能であるため「不易」に、「下水道イノベーター」と
「下水道プラットフォーマー」は時代の変化に応じた新たな諸課題への取組みの実施や共
通の基盤づくりを目指すものであるため「流行」に当たるものと思います。今後、JSがよ
り一層、その役割・機能を発揮していくうえでは、JSの不易を改めて明確にするとともに、
不易を踏まえた流行の取組みが重要であると考えています。

 さて、最後に私事で誠に恐縮ですが、技術戦略部長として2年、また20余年にわたり、
本社および旧技術開発部において、技術開発と技術基準の業務に携わらせて頂いて参りま
したが、4月1日付けで西日本設計センターに配置換えとなります。4月からは、上述し
ました「不易流行」を自らの信条として、地方公共団体の皆さまにご満足頂ける設計品質
の提供を基本に据えつつ(不易)、ニーズや課題に応じた新技術の導入や設計業務における
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進などの新たな取組み(流行)も進めるこ
とにより、西日本管内の地方公共団体の皆さまのお役に立てるよう、微力ながら尽くして
参る所存です。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 JSでは、来年度、大幅な組織再編を予定しており、本メールマガジンも次号より新たな
体制でお届けすることとなります。今後も引き続き、本メールマガジンをご愛読頂きます
ことをお願い申し上げまして、最後のご挨拶とさせて頂きます。

 2年間にわたり、私が担当します本コーナーをお読み頂きまして、ありがとうございました。

▼JS研究報告会 (2021年2月25日開催) 資料・動画等掲載ページ
https://www.jswa.go.jp/g/g04/g04-seminar20220225.html

                          (技術戦略部長 橋本 敏一)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】トピックス
◆------------------------------------------------------------------------------------------◆
・JS新技術に4技術を選定しました

JSでは、地方公共団体の多様なニーズに応える新たな技術を積極的に下水道事業へ活用
する観点から、受託建設事業に新技術を円滑に導入することを目的として、『新技術導入制
度』を運用しています。
この度、本制度により、新たに以下の4技術を新技術I類に選定しました。
JSは、今後も最適かつ信頼性の高い技術の開発と実施設への導入促進を図って参ります。

【令和4年3月2日新技術T類選定】
<< 流動床炉の安全性・信頼性をそのままに約4割の省エネ化を実現! >>
・技術名:過給機を用いた流動床炉向け省電力送風装置(流動タービン)
・開発者:愛知県、JS、メタウォーター梶A潟Nボタ
・技術選定を受けた者:メタウォーター梶A潟Nボタ

<< 堆積物抑制と省エネが可能な鋼板製消化タンク! >>
・技術名:噴射ノズル式鋼板製消化タンク
・開発者:JS、JFEエンジニアリング梶A潟tソウ
・技術選定を受けた者:JFEエンジニアリング梶A潟tソウ

<< 従来の急速ろ過施設と同等の性能を有し、省スペース・省エネ・既設躯体の利用が
可能なろ過装置! >>
・技術名:ディスク式特殊長毛ろ布ろ過装置
・開発者:JS、メタウォーター梶A前澤工業
・技術選定を受けた者:メタウォーター梶A前澤工業

<< 「高速ろ過」により初沈を超える除去性能と省面積化を実現! >>
・技術名:初沈代替高速ろ過システム
・開発者:JS、名古屋市、メタウォーター
・技術選定を受けた者:メタウォーター

▼詳しくは記者発表資料をご覧ください。
https://www.jswa.go.jp/topics/2022pdf/220314kisya.pdf
(技術開発企画課)
◆------------------------------------------------------------------------------------------◆
・ JS新技術の紹介・検索ページを新たにオープンしました

 JSがご提案する「新技術」について、地方公共団体の皆様がお持ちの「ニーズや課題」を
切り口にご覧頂けるページをオープンしました。キーワードから技術を検索することも
可能ですので、是非ご覧ください。
また今後、新技術の紹介動画も順次掲載していく予定ですのでご期待ください。

▼新技術紹介ページ「ニーズに応える新技術」
https://www.jswa.go.jp/new-technology/
(技術開発企画課)
◆------------------------------------------------------------------------------------------◆
・ 技術評価委員会を開催しました

3月28日(月)に第85回日本下水道事業団技術評価委員会をJS本社(WEB会議併用)
にて開催しました。
今回の委員会では、前回(令和3年度11月5日開催 第84回)で諮問された「膜分離
活性汚泥法の技術評価(第3次)」の最終審議が行われ、本委員会の古米会長からJS理事
長へ評価報告書が答申されました。加えて、令和4年度から新たに始まる「JS技術開発・
活用基本計画2022」(令和4〜8年度)について報告が行われ、具体的な取り組みに関する
ご意見・ご助言をいただきました。
(技術開発企画課)
◆------------------------------------------------------------------------------------------◆
・「JS研究報告会」(令和4年2月25日開催)の動画を掲載しました

 2月25日に開催しました「JS研究報告会」の動画をホームページに掲載いたしました。
当日ご参加できなかった方はもちろん、再度視聴されたい方にもぜひご覧いただければ
と思います。

▼「JS研究報告会」動画
https://www.jswa.go.jp/g/g04/g04-seminar20220225.html

▼技術戦略部「セミナー・報告会」ページ
https://www.jswa.go.jp/g/g04/g04semi.html

※ご不明な点等ございましたら、技術戦略部までメールでお問合せください。
gikai@jswa.go.jp
(技術開発企画課)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【3】下水道情報
◆------------------------------------------------------------------------------------------◆
よく見かける下水道用語 「防食塗装(金属材料)」 

 下水処理場に設置されるプラント設備は、高湿度や硫化水素ガス、塩害といった過酷
な腐食環境下に日々さらされています。機器を構成する金属材料が腐食し破損に至ると、
その処理機能が失われ、場内のみならず周辺環境へも被害をもたらすことに繋がるため、
腐食対策の設計・維持管理が大切となります。腐食対策として、下水道法施行令の「排
水施設及び処理施設に共通する構造の基準」には・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/245-1.pdf

                                 (技術基準課)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【4】下水道よもやま話
◆------------------------------------------------------------------------------------------◆
「窒素」の話

先日、下水処理場における窒素の動態をテーマにした講演を行いましたので、その流れ
で(?)、今回は「窒素」の話を書いてみたいと思います。年度の最後にして、お勉強くさい
内容になっているかも知れません。また、解説記事ではありませんので、網羅的でも体系
的でもなく、書きたいことだけ書きます。ご容赦を…。・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf2/y224.pdf

                        (技術開発企画課長 糸川 浩紀)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【5】国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(2月分)
◆------------------------------------------------------------------------------------------◆
日付  キーワード  URL

 2月6日  コロナウイルス NY 下水
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000243984.html

 2月17日 ソウル漢江 薬物
https://s.japanese.joins.com/JArticle/287884?sectcode=400&servcode=400

                                 (国際戦略室)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【6】国際戦略室からのお知らせ
◆------------------------------------------------------------------------------------------◆
「令和3年度JSの国際業務3大ニュース等」

 早いもので令和3年度が終わろうとしています。
さて、JSに平成23年度(2011年度)に国際室(平成27年度から国際戦略室)が誕生
して11年。JSの実施する国際業務も次第に軌道に乗ってきました。国際室誕生の当初か
ら現在までに、JSの国際業務を取り巻く環境は大きく変化しました。2018年8月31に施
行された「海外社会資本事業への我が国事業者の参入の促進に関する法律」(海外インフラ
展開法)は、JSの国際業務にとって・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/245-2.pdf

                                 (国際戦略室)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【7】編集後記
◆------------------------------------------------------------------------------------------◆
改めまして、今年度も技術開発情報メールをご愛読いただき誠にありがとうございました。
今年度は技術戦略部の情報発信としまして、このメルマガの他に、新技術セミナーや研究
報告会をウィビナーで開催し、新技術の説明や研究の成果を発表させていただきました。
また、トピックスでもお知らせしましたとおり、JSホームページに新技術の検索ページを
掲載いたしました。新技術の概要や導入事例などを様々な切り口でご紹介しておりますの
で是非ご覧いただき、皆さまがお持ちのニーズや課題の解決にお役立ていただきましたら
幸いです。来年度も色々な媒体を通して皆さまのお役に立つ情報を提供できるよう尽力し
てまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【読者の皆様にお願い】
◆------------------------------------------------------------------------------------------◆

*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*
◆このメルマガは、登録された国及び地方公共団体の皆様へ配信しています。
◇メルマガへの感想・お気づきの点等ございましたらmailto: gikai@jswa.go.jp
◆新規登録、配信停止および登録情報の変更はmailto: gikai@jswa.go.jp
◇日本下水道事業団ホームページへは https://www.jswa.go.jpメルマガバックナンバー
もご覧になれます。
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*

JS技術開発情報メール
発 行:JS技術戦略部 
◆Copyright (C) 2022 日本下水道事業団