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技術開発

JS技術開発情報メールNo.257

 

■◇■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術開発室 ━━
【JS技術開発情報メール】  No.257 2023.3.28
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いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
今年の3月は暖かく、春が一気に来たように感じます。もう年度末ですね。
来年度も皆様にご活用いただける情報をお届けできるよう努めたいと思います。
それでは、3月号をお届けいたします。
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【 もくじ 】

『1』 はじめに
◆ 日常が戻ってくる!さあどうなる?どうする?
(DX戦略、技術開発及び西日本担当理事 細川顕仁)
『2』 トピックス 
◆ 技術評価委員会を開催しました               (技術開発室)

『3』 技術情報 よく見かける下水道用語          
◆ 地盤改良                         (技術開発室)

『4』 下水道よもやま話          
◆ 遊び心                (DX戦略部建設DX課長 山本哲雄)

『5』 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(2月分)  (国際戦略室)

『6』 国際戦略室からのお知らせ
◆ 国際戦略室職員が選ぶ令和4年度JSの国際業務10大ニュース (国際戦略室)

『7』 編集後記

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【1】はじめに 
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「日常が戻ってくる!さあどうなる?どうする?」

 3月13日、マスク着用は個人判断へ!前後して、続々と声出し応援等の解禁!そして
5月8日新型コロナ感染症の位置付けが5類へ引き下げ・・・最近、かなりそうなってき
たとは感じていましたが、いよいよコロナ前の日常が戻ってきます・・・ん?コロナ前の
日常?いや、ちょっと待てよ。コロナ前に戻るというのはちょっと違いますね。コロナ禍
を経て新たな日常が始まるという感じでしょうか。

 この新型コロナウィルス感染症が拡大していっていた時、過去の感染症の事例がよく
取りざたされていました。以下に、過去の感染症流行がその後の社会にどのような影響を
与えたか、代表的な例を整理してみました。

 ・14世紀半ばから16世紀におけるペスト:ヨーロッパにおける大流行
⇒農村部の人口急減⇒中世封建制度の崩壊
⇒封建社会の束縛から解き放たれた人たちが街に集まりルネッサンスへ
(当時の教会の無力さ等が顕在化、不信感増大⇒宗教改革の一因に)
・19世紀から20世紀における結核:過密な状態で重労働を強いられた工場などで大流行
⇒工場労働者の就業時間の制限や傷病・死亡に対する扶助制度の創設へ
・19世紀におけるコレラ:衛生状態の悪化(糞尿垂流し等)による都市部での大流行
⇒近代下水道の整備へ

上記の例よりもはるか以前、太古の昔から人類は感染症と戦ってきたそうです。近年、
ミイラ等への調査によって当時の人達の苦闘が明らかになってきています。例えば、古代
エジプトのミイラからはマラリア原虫のDNAが検出されたり、胃腸感染症の兆候が確認
されたり。メキシコのミイラからは胃潰瘍の原因となるピロリ菌が見つかったり・・・こ
うした感染症、それを引き起こす細菌やウィルスなどとは、それらとの戦いに勝つ(絶滅
させる)というより、対処方法を見出し、影響を小さく抑えて共存していく道を人類は歩
んできました。ウィルスが変異を繰り返すのと同様に我々も変化してきたと言えるでしょ
う。

 それから、感染症へ対応するための社会構造の変化等だけではなく、ウィルスそのもの
が生物の進化を促す役割を果たしているという説、ウィルス進化説というのもあるそうで
す。科学学説として認知されたものではなく、まだまだ解明しなければならない謎も多い
とのことですが。ただ、ヒトに関してではありませんが、ウシ科動物の胎盤の多様化とい
う進化にウィルスが関与したという研究報告もあるそうです。また、ウィルスは感染症を
引き起こすだけの「悪玉」ばかりではなく、「善玉」的側面も多数あり、そういったポジテ
ィブな面からも研究を行う「ネオウィルス学」という分野も立ち上がっているそうです。
詳しいことは分かりませんが、ウィルスを災いをもたらす厄介者としてだけではなく、地
球生態系の一員として果たしている役割も含めて多方面から研究を行うことは、進化とい
うか前向きな変化のために重要であると思います。研究という視点からでは、私たちが携
わる下水道分野でも下水疫学というものが誕生しましたね(今から30年前、将来の下水
道を様々な視点から自由に語り合うことを目的に、当時のJS中本副理事長が設置したJS
未来戦略懇話会において、今でいう下水疫学(+α)のような議論をしていたことが思い
出されます。)。

 今回の新型コロナウィルス感染症大流行の結果、もしかしたら私たちのDNAにも影響が
出て、将来的に生物としての進化が見られるのかも知れません。が、万が一そんなことにな
ったとしても、そんな先のこたぁ、どうでもいい(スミマセン)。それよりも、この3年余
りの苦闘の末に私たちの社会がどう変わっていったか、より良くなっていったかですよね。
変えていく、良くしていく主役は私たち。一人ひとりのマインドチェンジと行動変革の積み
重ね・・・さあ、貴方はどう変わっていきますか?

<22世紀における過去の振り返り>
・21世紀におけるコロナウィルス(SARS、MERS、新型):人のネットワークにおけるグ
ローバル化、都市化による世界各地での大流行・・・?
⇒人間関係や行動様式、働き方の大変革、DXの急速な進展・一般化・・・?
⇒新時代へ!(1月に引き続き大変失礼しました)

(DX戦略、技術開発及び西日本担当理事 細川顕仁)

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【2】トピックス
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「技術評価委員会を開催しました」

 3月10日(金)に第87回日本下水道事業団技術評価委員会をJS本社(WEB会議併用)
にて開催しました。
今回の委員会では、昨今の下水汚泥資源の農業利用拡大に対する社会的ニーズの急速な
高まりを受けて、より積極的にこれに応える調査研究に取り組むため、「JS技術開発・活用
基本計画2022」(2022〜2026年度)の中で下水汚泥資源の農業利活用技術を開発項目とし
て明確に位置づける計画の改定案について審議が行われ、了承されました(改定版は、近日
公表予定)。加えて、来年度に公募予定の共同研究課題や、本年度に実施した試験研究の内
容・成果について、活発な議論が行われました。  

(技術開発室)

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【3】下水道情報 よく見かける下水道用語
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「地盤改良」 

 「地盤改良」とは、一般的に構造物を築造する際に地盤の安定性を保つために軟弱な地
盤を強固な地盤へ人工的に改良することを言います。地盤改良と聞くと多くの方は一般的
な土木工事(液状化対策、基礎工事等)を連想するかと思いますが、下水道工事において
も重要な役割を担っています。本稿では下水道工事の一つである推進工事で使われる地盤
改良について説明します。推進工事での地盤改良は・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/257-1.pdf

(技術開発室)

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【4】下水道よもやま話
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「遊び心」

 学生時代に教習所で「ハンドルに遊びがあるから車はまっすぐ進むんだよ」と教えて
もらった記憶があります(技術的に本当かどうか知りません)。その話を聞いて、若い頃
は、人生をまっすぐ歩むためには、遊びが必要なんだと勝手に解釈して、「遊び心」を大
切にしていました。それから20数年たち、この4月にDX戦略部に配属され、ビッグサ
イトや幕張メッセで開催されているDX関連の展示会に足を運ぶ機会が増えました。DX
というキーワードが流行なのか・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf2/y232.pdf

(DX戦略部建設DX課長 山本哲雄)

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【5】国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(3月分)
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日付        キーワード       URL

2月6日                 排水から電気 愛研化工機 海外進出も
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230206/k10013972011000.html

2月15日   中国 工業排水リサイクル 下水再利用
https://www.afpbb.com/articles/-/3451103

2月16日   フィリピン 水資源管理室設置  
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/02/6a405e82907b5dc9.html

2月17日   マニラウオーター 事業拡大に8.3億ペソ
https://news.yahoo.co.jp/articles/58f222b8ea7a13bfa5069b1aa199e65cb98ad6e3

2月20日   インドネシア 韓国水資源公社 会談        
https://www.nna.jp/news/2483108

2月20日   大阪市水道局 海外水ビジネスセミナー
https://www.jica.go.jp/kansai/topics/2022/20230220.html

2月20日   ベネチア 水不足             
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/02/post-100903.php

2月27日   インドネシア副大臣 水処理など 松山市の企業を視察
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20230227/8000015333.html

(国際戦略室)

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【6】国際戦略室からのお知らせ
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「国際戦略室職員が選ぶ令和4年度JSの国際業務10大ニュース」

 早いもので令和4年度が終わろうとしています。
今回は、令和4年度最後のメールマガジンですので「国際戦略室職員が選ぶ令和4年度
JSの国際業務10大ニュース」と題しまして、令和4年度に実施したJSの国際業務を振り
返ってみたいと思います。なお、この10大ニュースは・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/257-2.pdf

(国際戦略室)

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【7】編集後記
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この暖かさで桜が一気に咲きましたね。春到来です。私は春生まれなので、この時期は
ウキウキしてしまいます。歳は1つ増えますが(汗)、年始とは違ったターニングポイン
トとして、新しい自分に期待したい気持ちになります。何か勉強しようかな?習い事を
始めようかな?と自分を1段ステップアップさせたい気持ちに。っがしかし、このポジ
ティブな気持ちをKeepできないのであります…。そうこうしているうちにあっという間
に1年経ち…の繰り返し。何かスタートを切りたいのに、何かきっかけを求めてしまう。
思い立ったが吉日で、すぐ行動すればよいものを。そして継続すればよいものを。毎々
思うのです。WBC優勝の立役者、大谷翔平君曰く「やれるかやれないかではなくて自分
次第」。本当にそう思います。息子ほど年下の翔平君に頭が下がります。

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