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技術開発

JS技術開発情報メールNo.212

 

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          JS技術開発情報メール       

           2019.6.21 No.212

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆JS技術戦略部◇◆◇◆

 

 いつも「JS技術開発情報メール」をお読み頂き、ありがとうございます。

 紫陽花がきれいに咲き始めました。関東は梅雨入りし雨の日も多くなりました。

寒かったり、蒸し暑かったりと体調管理が難しい季節です。皆様も体に気をつけて元気にお過ごしください。

 それでは今月もお付き合いください。

 

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≪ もくじ ≫

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『1』 はじめに

◆「Beautiful Harmony その2」   (技術戦略部長 細川 顕仁)

 

『2』 トピックス

◇共同研究成果の発表が国際誌の論文賞を受賞しました

◆「ニーズに応える新技術(パンフレット)令和元年度版」を作成しました (技術開発企画課)

 

『3』 技術情報 

◇よく見かける下水道用語 「遠方監視制御設備」   (技術基準課)

 

『4』 下水道よもやま話

◆基準類の改定作業で考えること   (技術基準課長 若尾 正光)

 

『5』 編集後記

 

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≪ 1 はじめに ≫

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◆◇「Beautiful Harmony その2」◇◆

 

 「またか、ええかげんにせんかい!」とおっしゃらないで下さい。今回は「令和」ネタではなく最近読んで「なるほどー」と感じた本のお話。

 

 その本は経営・人事コンサルタントをやっている人が書いた業務改善、生産性向上のために取り組んだ成功事例を紹介したものです。この手の本は理屈先行で、稀に出る「大当たり」を自慢するような胡散臭いものが多いという印象を私は持っているのですが、この本は頷ける内容が多く、うちでも有効だろうなと思うものも多々ありました。

 

 ここでご紹介するのはそういった取組み事例ではなく、最後に著者が読者に投げかけた言葉です。と、その前に、皆さんは『ワーク・ライフ・バランス』という言葉を誤解していませんか?私は深くは考えず、何となく、「仕事の時間を減らして、その分を趣味や家族との時間に充てて、プライベートを充実させていくもの」と思っていました。でもこれは、『ワーク・ライフ・バランス』ではなくて『ジョブ・ホビー・バランス』だそうです。ワーク(Work)とジョブ(Job)はどちらも「仕事」と訳せるのですが、次に示すようなnuanceの違いがあるそうです。

 Work:努力して行う肉体的・精神的な「仕事」、社会の中での役割や使命などの意味を含んだ「仕事」

 Job:金銭を得る職という意味が含まれた「仕事」。

 それから、ライフとは、仕事と対置されるプライベートを指すのではなく、生活のすべて、つまり人生を表しているそうです。

 

 これらの本来の意味を考えれば、ワーク・ライフ・バランスとは、仕事や生活における単なる時間的な配分・均衡ではなく、それぞれの「質」も含めてのバランスということになります。この本で著者は、仕事と人生の調和をどうとるのかという意味で使うのが本来の意味であると述べています。仕事を豊かにすれば人生も豊かになる。そのためには、非人間的な単調作業や無駄は排除したほうがいいに決まっている・・・そして締めくくりとして次の言葉が続きます。

『目の前のつまらない作業、無駄な仕事を積極的に排除するよう自分の「働き方を改革」してみてはどうだろうか。きっとあなたの仕事と人生がうまく調和するようになるだろう。』

 

 いかがでしょうか。組織として「働き方改革」を推進していくことはもちろん大賛成で、色々な取り組みをどんどんやっていくべきです。しかし、個人個人が自らの仕事を豊かにするための行動をとっていかなければ、様々な取り組みの効果も限定的になってしまうと思いませんか。〇〇内でのものに加え、仕事と人生の“Beautiful Harmony”も目指しましょう!

(先月号を読んだ方(ラブラブの新婚さん)から、「細川家、大丈夫ですか?」と尋ねられましたが、ご安心ください!適度な距離感を保つことで上手く“Balance”は取れていますので・・・)

 

(技術戦略部長 細川 顕仁)

 

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≪ 2 トピックス  ≫

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◆◇共同研究成果の発表が国際誌の論文賞を受賞しました◇◆ 

 

 平成24〜27年度にJS、前澤工業梶A住友電気工業鰍ェ実施した共同研究「膜分離活性汚泥法の導入促進に向けた技術開発 −PTFE製中空糸膜を用いたMBRの省エネルギー化に関する研究−」の成果を取り纏め、国際学術誌Frontiers of Environmental Science and Engineeringに掲載された論文が、同誌の「Best Paper of 2018」を受賞しました。

  本論文は、PTFE製中空糸膜を用いた新規の省エネ型膜分離活性汚泥法(MBR)について、JS技術開発実験センターにて実施された実証試験の結果や省エネ効果の試算結果を報じたものです。

 

・論文名

Energy reduction of a submerged membrane bioreactor using a polytetrafluoroethylene (PTFE) hollow-fiber membrane

(PTFE製中空糸膜を用いた浸漬型MBRにおけるエネルギー削減)

     
・ 著者名

Taro Miyoshi, Thanh Phong Nguyen, Terumi Tsumuraya (前澤工業)

Hiromu Tanaka, Toru Morita (住友電気工業)

Hiroki Itokawa, Toshikazu Hashimoto (JS技術戦略部)

     

※本受賞に係る同誌の記事が以下のURLから閲覧できます。

https://link.springer.com/article/10.1007/s11783-019-1138-z

 

 

 

◆◇「ニーズに応える新技術(パンフレット)令和元年度版」を作成しました◇◆ 

 

 JSでは優れた新技術を受託建設事業に積極的に導入するため、平成23年度から新技術導入制度を運用しており、令和元年5月末時点で29件の新技術を選定しています。これらの新技術について取りまとめたパンフレットを作成しました。

 

▼下記URLより閲覧できます

https://www.jswa.go.jp/g/g04/pdf/2019shingijutu.pdf

(技術開発企画課)

 

 

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≪ 3 技術情報  ≫

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◆◇よく見かける下水道用語◇◆ 

 

「遠方監視制御設備」

 

  昨今は、広域化・共同化の推進により、処理施設の統廃合や施設管理の集約による効率化が求められております。施設管理の集約におけるツールとして、遠方監視制御設備の導入が考えられます。

 従来のシステムとしては、対象とする施設に応じて、マンホールポンプように警報のみを受信する場合であれば非常通報装置を用いた簡易なものから、基幹とする処理場より他の処理施設を監視制御する場合であれば、各電機メーカーのテレメータ装置(専用機)を用いた、高機能なものまで様々あります。

 近年では・・・・・

 

▼続きはHPで↓

https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf/212-1.pdf

 

(技術基準課)

 

 

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≪ 4 下水道よもやま話  ≫

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◆◇基準類の改定作業で考えること◇◆ 

 

 技術基準課は、設計基準・設計監理要領(以下、JS基準類)の作成・改定、積算システムの運営・管理および職員研修等を担当しています。この時期は、新規出向者職員の研修、改定されたJS基準類の配布、来年度に向けてのJS基準類の改定、積算システムの改良について検討を始めています。

 私事になりますが、私は平成6年4月にJSに入社して、当時の東京支社設計第四課に機械担当として配属されました。当時は下水処理場の機械設備のことは当然のことながら、社会人としても何もわからない状態でしたが、周りの方に指示されたことを一生懸命に行っていました(だと思います・・・)。今は当たり前のように使っているパソコンは課に1台程度しかありませんでしたし、設計書は電卓を使って機器費等を求めて共有パソコンにインストールされていたソフトで諸経費を求めてその結果を手書きで作成していました。その当時の設計業務は、処理場の新設・増設の設計が大部分であったと記憶しています。

 平成31年4月に技術基準課長を拝命しましたが、この20年余りの間で様々なことが大きく変化しました・・・・・

 

▼続きはHPで↓

https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf/y191.pdf

               

(技術基準課長 若尾 光正)

 

 

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≪ 5 編集後記  ≫

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 今月号も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 先日、友人が挿し木で増やした紫陽花を頂きました。きれいな赤い花

が咲いており玄関先がパッと明るくなりました。

 きれいな花を見ると癒されます。

 紫陽花も今が一番きれいな季節です。お近くの紫陽花の名所を訪ねてみるのもいいかもしれませんね。

 

 6月18日山形県沖を震源に震度6強を観測する地震が発生いたしました。

地震で被害にあわれました地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 

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