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技術開発

JS技術開発情報メールNo.246

 

■◇■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術開発室 ━━
【JS技術開発情報メール】 No.246 2022.4.28
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いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうござい
ます。今年度よりこの技術開発情報メールは、新設されました技術開発
室から配信いたします。引き続き技術開発に関する様々な情報を配信し
てまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは4月号をお届けします。
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【 もくじ 】

『1』 はじめに
◆ 「新任ご挨拶」         (技術開発室長 弓削田 克美)

『2』 トピックス 
◆ 技術開発室 総括主任研究員のご挨拶
◆ 膜分離活性汚泥法の技術評価(第3次)報告書を公表しました
(技術開発室)

『3』 技術情報 よく見かける下水道用語
◆ 「メタン発酵」                 (技術開発室)

『4』 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(3月分)      
(国際戦略室)

『5』 国際戦略室からのお知らせ
◆ 「令和4年度 JS国際戦略室のご紹介」      (国際戦略室)

『6』 編集後記

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【1】はじめに 
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 「新任ご挨拶」

 4月1日付けで技術開発室長を拝命いたしました弓削田です。よろしくお願
いいたします。
さて令和4年度最初のメルマガをお届けしますが、お手元に届きましたメル
マガ差出人名が変更となっていることにお気づきでしょうか。これまで「技術
戦略部メルマガ配信」名で発信してきましたが、4月1日の組織改編により
「JS技術開発室メルマガ配信」名で発信することにいたしました。怪しいメー
ルではない(つもり)ですのでご安心ください。

 ところで技術戦略部はどうなってしまったのか気になる方もいらっしゃるこ
とと思います。もともと11年前の平成23年4月に、試験研究業務を所掌する
「技術開発部」、基準作成等業務を所掌する「品質管理センター」、ならびに、
先導的事業開発を行う「事業統括部の一部」を統合し、技術戦略の立案から新
技術の開発、導入、基準化までの流れを一元化し、「技術の善循環」を円滑か
つ迅速にまわすことにより、新技術の導入促進を強化することを目的に設置さ
れました。発足後ただちに新技術導入制度の運用を始め、これまでに、
T類(共同研究等によりJSが開発に関与した技術のうち、技術選定を行った技術)_38技術
U類(公的な機関により開発・評価され、JSが技術確認、技術選定を行った技術)_ 5技術
V類(民間により開発され、JSが技術確認、技術選定を行った技術) _ 2技術
が選定されています。このうち実際にJS受託業務内で導入された件数はT類
102件、U類12件、V類4件の計118件に上り、また100件強の共同研究か
ら9技術がJSの一般仕様書等に加わって基準化されJS受託業務内で運用され
ており、シナジー効果を得ることができました。

 今年度から始まった「第6次中期経営計画」の着実な実施に向け、技術戦略
部を発展的に解体し、更なる新技術の受託事業への導入を促進するため新技術
情報収集・活用業務をソリューション推進部に統合、調達を円滑化し品質管理
を更に強化するため技術基準業務を事業統括部に統合、そして脱炭素化等の技
術開発を加速し実用化するため技術開発室が新設されました。
今年度から「第6次中期経営計画」を踏まえた「JS技術開発・活用基本計画
2022」がスタートしました。これは下水道事業を取り巻く環境の変化に対して、
新技術の開発および活用を通じて、下水道事業の変革・発展を牽引していくた
め、従来の基本計画における技術開発に係る取組みに加えて、新技術導入や基
準化など、開発技術の活用に係る取組みも含めた、JS における技術開発・活用
に係る基本的な方針や今後5年間の具体的な実施内容を定めたものです。期間
中にしっかりと成果を得て、その成果を皆様に還元できるよう、今年度はスター
トダッシュする重要な1年になります

 さて、私の自己紹介を忘れてはいけません。私はJS職員として採用された後、
設計2年、施工管理3年、研修業務3年勤めた後、いくつかの部署を経て平成
13年度からプロジェクトマネージャーを約5年務めました(新潟県内をはじめ
埼玉県内、千葉県内の団体のみなさん、お世話になりました)。平成18年度に
1年だけ旧技術開発部で主に汚泥固形燃料化の研究を担当した後、いくつかの
部署を経て平成25年度から福島県内で福島第一原子力発電所事故の影響で放射
性物質を含んでしまった汚泥の減容化実証実験などに現場で3年ほど携わりまし
た(福島県の皆さん、お世話になりました)。その後設計、調達や事業管理の業
務に携わり、今に至っております。この間、JS内外でたくさんの方々とお会いし、
話をし、時には熱く議論し、様々な貴重な経験をさせていただきました。

 入社後三十数年で技術開発に1年だけしか携わっておりませんが、20年30年
後の後世の方々に「2020年代の人たちがきっちりと取り組んでいたら、今の地球
はこんなにはならなかったのに」と言われることがないよう脱炭素化等の技術開
発に取り組んでまいります。JS技術開発室の取り組みにご理解・ご協力をいただ
きますようお願いいたします。
(技術開発室長 弓削田 克美)

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【2】トピックス
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・技術開発室 総括主任研究員のご挨拶

4月1日付けで技術開発室 総括主任研究員を拝命しました糸川です。3月までは
技術戦略部 技術開発企画課長でしたが、組織改編により、所属と肩書が変わりまし
た。名刺には「総括主任研究員(水環境等)」と、何やらオマケが付いていますが、
担当としては水処理等の下水処理技術に関する研究・技術開発が中心ということで、
技術開発関連としては以前と大きくは変わっていません。所属が「技術開発室」と、
主に技術開発を担う部署へと生まれ変わり、肩書もなんちゃら研究員、ですので、
雑務にかまけるのではなく技術開発に専念セヨ、ということなのだと(半ば勝手に)
理解しています。
ちなみに、「総括主任研究員」は、かつて(平成22年度以前)、JSの技術開発部が
埼玉県戸田市内の現・研修センターと同居していた頃、使われていた役職名です。
私はJS入社直後の平成11年3月から平成21年度末まで、技術開発部に所属してい
ましたので、懐かしい限りですね。
本年度は、3月末に策定されたJS技術開発のマスタープラン(5ヶ年度計画)「JS技
術開発・活用基本計画2022」に基づき、新たなテーマでの技術開発を始動させます。
皆さまの実務に貢献できるような成果を早く発信できるよう、頑張って参ります。
最後に1点。3月まで、私が本メルマガの編集長(?)を努めていましたが、本号
から弓削田室長にバトンタッチしました。引き続き「JS技術開発情報メール」をよろ
しくお願いいたします。
(技術開発室 総括主任研究員  糸川 浩紀)

 

 4月1日付けで技術開発室 総括主任研究員を拝命しました新川です。組織改編の
話は前述の弓削田室長・糸川総括のご挨拶の中で触れられていますので私からの説
明は省略させていいただきます。昨年度までは資源エネルギー技術課長として主に
汚泥処理プロセス(濃縮・消化・脱水・焼却等)にかかる試験研究・技術開発を担
当していましたが、新しい名刺の肩書には 「総括主任研究員(脱炭素技術)」とい
う大層なカッコ書きが付いており少しばかり戸惑うところもありましたが、あらた
めて身が引き締まる思いであります。
我が国においても脱炭素社会に向けた取り組みは、急速に議論が活発化し、2050
年までのカーボンニュートラル、2030年度までに温室効果ガス排出量の削減目標を
46%削減(2013年度比)が表明されており、下水道分野においても「下水道政策研
究委員会 脱炭素社会への貢献のあり方検討小委員会」が設置され、脱炭素社会の
実現に貢献する下水道の目指すべき姿として「グリーンイノベーション下水道」が
下水道事業の目指すべき姿として位置づけられました。また、我々JSにおいても今
年度からスタートする「第6次中期経営計画」や「JS技術開発・活用基本計画2022」
の中で、脱炭素社会への貢献として省エネルギー技術や下水道資源・エネルギー利
活用技術等、脱炭素に資する新技術の開発を加速・先導することを表明いたしました。
処理場における省エネ技術や下水汚泥資源の有効利用には多種多様な技術の開発
が期待されています。また、地域特性や下水道施設の状況に応じた最適な技術・利
用方法・運転管理方法を考える必要があり、解決策は一つではありません。脱炭素
社会に向けた脱炭素化技術の開発や下水道のあり方を皆様と一緒に考えていきたい
所存であります。
(技術開発室 総括主任研究員  新川 祐二)

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・「膜分離活性汚泥法の技術評価(第3次)」報告書を公表しました

 第85回日本下水道事業団技術評価員会(令和4年3月28日開催)で答申された
「膜分離活性汚泥法の技術評価(第3次)」の報告書を公表しました。

本報告書は、令和4年3月31日付け記者発表資料と併せてJSのHPでご覧いた
だけます。
https://www.jswa.go.jp/topics/2022pdf/220331-3kisya.pdf

JSのこれまでの技術評価報告書はこちら
https://www.jswa.go.jp/g/g01/g4g/g4g.html
(技術開発室)

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【3】下水道情報 よく見かける下水道用語
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「メタン発酵」 

・メタン発酵と嫌気性消化
バイオマス(有機物)を嫌気性条件下における微生物の働きでメタンガスや炭酸
ガスに分解安定化するプロセスを「メタン発酵」又は「嫌気性消化」「バイオガス化」
と表現していますが、基本的には同じものです。現在「嫌気性消化」という表現は
下水道分野とし尿処理分野でのみ使われ、一般的には「メタン発酵」や「バイオガ
ス化」が多く使われています。・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/246-1.pdf
(技術開発室)

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【4】国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(3月分)
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 日付  キーワード  URL

 3月15日  ヤンゴン 水・電力不足
https://www.afpbb.com/articles/-/3395143

 3月15日  カンボジア 安全な水供給支援
https://portal-worlds.com/news/cambodia/27048

 3月19日  米 コロナ感染再拡大懸念 下水ウイルス検出増
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN18DVP0Y2A310C2000000/

 3月24日  日印 分散型生活排水管理協力 環境省
https://portal-worlds.com/news/asean/27144

 3月28日  横河電機 米国下水処理施設運転最適化 再生水
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032800367&g=bnw

 3月28日  熊本APWS 天皇陛下 オンライン出席
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032800927&g=soc

 3月31日  北九州市 海外水ビジネス カンボジア水道運営
https://mainichi.jp/articles/20220331/k00/00m/040/060000c

 3月31日  マニラウォーター 下水コロナ疫学調査室設置
https://www.manila-shimbun.com/series/econo_trend/series263208.html

                               (国際戦略室)

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【5】国際戦略室からのお知らせ
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「令和4年度 JS国際戦略室のご紹介」

 平成23(2011)年4月に「国際室」が発足してから、既に11年が経過しました。
4年後の平成27(2015)年4月には「国際戦略室」と改称されましたが、JSの国
際展開を推進するという発足当時の理念を保ちつつ、12年目を迎えました。
令和4年度の国際戦略室は、岩ア室長、今島室長代理、金子、内田、安部の昨年
度来のメンバーに、新たに若林調査役が加わりました。
それでは、若林から自己紹介を含めて国際戦略室の紹介をいたします。・・・

▼続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/246-2.pdf
(国際戦略室)

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【6】編集後記
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春先の三寒四温。徐々に暖かくなってきましたが、超寒がりの私はこの「三寒」が
「二寒」、「一寒」になってくれたらなーと思っております。あ、だからと言って温
暖化を歓迎しいるわけではありませんよ。暑さ、寒さが味わえる日本の四季は大好
きです。東南アジア赴任中の人が言っていました。「こんなにはっきりと季節が四つ
に分かれている国はそうそうないよ。四季があるって贅沢だね。あー日本の冬が懐
かしい…」と。でもちょっぴり常夏の風に吹かれたい…と思う4月初旬です。
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【読者の皆様にお願い】
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