地方共同法人日本下水道事業団Japan Sewage Works Agency

サイト内検索

ホーム > JS-TECH 〜基礎・固有・技術開発の扉〜 > メールマガジン > メルマガバックナンバー > JS技術開発情報メールNo.250

技術開発

JS技術開発情報メールNo.250

 

■◇■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術開発室 ━━
【JS技術開発情報メール】  No.250 2022.8.30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■◇■
いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
幾分涼しくなり、秋めいてまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
本号で250号となります。日ごろからご愛読頂いている皆様方に心よりお礼
申し上げます。
それでは今月号をお届けいたします。
■□ ━━━━━━━━
【 もくじ 】

『1』 はじめに
◆ 「夏休みの宿題」             (技術開発室長 弓削田克美)

『2』 トピックス 
◆ 公募型共同研究者の募集について
◆ 公募型共同研究者の募集に係る説明会開催のご案内
◆ 第48回優秀環境装置表彰「日本産業機械工業会会長賞」について
◆ 第59回下水道研究発表会での発表資料をHPに掲載しました
                                (技術開発室)

『3』 下水道よもやま話          
◆ 「マンホールカードの魅力」 (事業統括部次長 兼 技術監理課長 井上 剛)

『4』 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(7月分)  (国際戦略室)

『5』 国際戦略室からのお知らせ
◆ 「令和4年度 第1回AAA都市会議」           (国際戦略室)

『6』 研修センターからのお知らせ
◆ 令和4年度1Day維持管理セミナー及び設計セミナー
(地方研修)参加募集について              (研修センター)

『7』 編集後記

◆---------------------------
【1】はじめに 
-----------
「夏休みの宿題」

 あの酷暑に耐えて、ようやく少し涼しくなってきました。8月も後半になると、
あれほど隆盛を誇った太平洋高気圧の勢力が衰えて夏が色褪せてきます。この時期
になると琵琶を出してきて♪ベン♪ベベン♪娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあ
らわす♪ベンベン♪と謡いたくなります。子供の頃は夏休みの宿題にようやく着手
する時期でもあるので、あまり好きではなかったですね。今もこの原稿を書いてい
て、夏の終わりには追い詰められることは、大人になっても変わらないなぁ、さっ
ぱり成長していないなぁと情けなくなります。

■小学生の夏休みの過ごし方心得〜涼しい午前中に宿題など勉強すること〜
私が小学生だった昭和の高度成長期を過ぎた頃、夏休みに入る直前に、「午前中
の涼しいうちに勉強すること」と学校で指導されていたように記憶しています。
みなさんどうですか?
今夏も猛暑が続きました。熱帯夜は当たり前で、朝の最低気温が30℃を下回ら
ないところも散見されました。現在の小学校では夏休みの過ごし方についてどんな
指導をしているのだろう?「午前中の涼しいうちに」なんて指導しているのだろう
か?もしそのように指導されていたとして、本当に午前中に勉強できる環境なのか
気になったのです。

■午前中は涼しい?
そこで日本一暑い街・熊谷市の1971年〜2021年の51年間の夏休み期間43日間
(7/20〜8/31)の午前9時の気温を調べてみました(熊谷市を選んだのは、気象台
があって古くからデータが蓄積されていることと、なんといっても“暑さ対策日本一!”
を標榜する街であることと、銘菓五家宝がおいしいからです。他意はありません)。
28℃以下の日数は、1971年から1990年の間では年31.7日(73.7%)、1991年〜2010
年の間では年26.2日(60.8%)、2010年〜2021年の間では年24.0日(50.7%)と7日
以上減少しました。また51年間×43日の9時の気温で30℃を超える日数を数えてみ
ると283日でした。1971年〜1990年までは年平均2.5日(5.8%)でしたが、それ以降
2010年までの20年間で年平均6.4日(14.9%)、2021年までの11年間で年平均10.6
日(24.7%)と5倍程度に増加しています。特に2011年以降は夏休み期間43日のう
ち11.6日(24%)で9時には既に30℃を超える気温になっているのです。9時に30℃
を超えた日はもう勉強どころではありませんね。

■小学校時代を熊谷市周辺で過ごしたJS職員に訊いてみた!
以上から、1990年までに小学校を卒業した1978(昭和53)年以前の生まれ(今44
歳以上)の方は、夏休み期間中43日間の9時の気温が28℃以下であることが31.7日
(73.7%)と高く期待され、「午前中に勉強すること」と指導された可能性があります。
一方それ以降の生まれの方はそのように指導されなかったかもしれません。
熊谷市周辺で小学校時代を過ごした職員に訊いてみました。
44歳以上の🚹:うろ覚えですが、「涼しい午前中に宿題など勉強すること」と言われ
ていた気がします
35歳〜44歳の🚺:言われていました、確かに言われていましたよ
やはり、1990年頃より前の小学生は「涼しい午前中に宿題」は指導されていたようです。
(母数が少なくて、いい加減な結論ですみません)

■おわりに
消費動向調査によれば、ルームエアコンの普及率は1985年に50%を超え、1993年
には72.3%となっています。この後20%上昇して92.2%に達するのは2021年で30年
近くを要していますので、昭和から平成に移るバブルの頃にルームエアコンが急速に
普及したことがわかります。
こうなると1993年以降に小学生になった1987(昭和62)年以降の生まれ(今35歳
以下)の方からすれば、「涼しい午前中に宿題など勉強すること」なんて言葉自体が、
既に死語なのかもしれませんね。

♪ベン♪ベベン♪昭和は遠くなりにけり♪ベンベン♪ベン♪

これで夏休みの宿題が終わりました(締め切り前でよかった。大人になってちょっと
成長したみたいです)。

番外編:熊谷ほど暑くない埼玉県内で、2000年頃に小学生になった職員🚹のコメント
が入りました。「涼しい午前中に宿題など勉強すること」なんてこれまで聞いたことが
なく今回初めて耳にしたそうです。やはり昭和は遠くなっていますね、確実に・・・

(技術開発室長)

◆---------------------------
【2】トピックス
-----------
◆ 公募型共同研究者の募集について

 日本下水道事業団(JS)では、年々多様化する下水道の技術的課題に対して、企業等
と共同で研究を進めることで、新たな技術の実用化を促進しています。
この度、新たな共同研究課題を決定しましたので、共同研究者を下記のとおり募集し
ます。

 〇共同研究の課題
「脱炭素社会実現に向けたバイオガス利活用技術及び嫌気性消化技術の開発」
「汚泥処理の低コスト化に向けた汚泥濃縮技術及び汚泥脱水技術の開発」

 〇応募期間
令和4年8月29日より受付を開始し、以下の期限毎に共同研究者を選定します。

 応募締め切り期限
第1次 令和4年9月30日(金) 17:30
第2次 令和4年11月18日(金)17:30
第3次 令和5年2月10日(金) 17:30
第4次 令和5年4月28日(金) 17:30(公募終了)

 

 ▼ 選定方法や応募方法等、詳細はHPでご確認ください↓
https://www.jswa.go.jp/g/g2/koubogata.html
 ▼ 記者発表資料
https://www.jswa.go.jp/topics/2022pdf/220829-1kisya.pdf

-----------
◆ 公募型共同研究者の募集に係る説明会開催のご案内

 公募を開始した共同研究課題について、以下の通り説明会を開催します。
説明会は以下の通り、4回開催する予定です。第2回目以降の開催日時は、決定次第
ご案内します。

 説明会
第1回 令和4年 9月5日(月) 13:30 〜 14:30
第2回 令和4年10月 初旬
第3回 令和5年11月 下旬
第4回 令和5年 2月  初旬

 〇開催方法、申し込み方法
Zoomを用いたウェビナー形式にて開催します。第1回目の開催に参加される方は、
令和4年9月2日(金)までに、下記のアドレスより参加登録をしてください。参加
費は無料です。

 申込URL:
https://jswa-go-jp.zoom.us/webinar/register/WN_W-npdpl6TVqLeWOfCx1aZg

 ▼ 詳細はHPでご確認ください↓
https://www.jswa.go.jp/g/g2/koubogata.html
▼ 記者発表資料
https://www.jswa.go.jp/topics/2022pdf/220829-2kisya.pdf

-----------
◆ 第48回優秀環境装置表彰「日本産業機械工業会会長賞」について

 令和4年7月26日、一般社団法人日本産業機械工業会主催の「第48回優秀環境装
置表彰」において、JSがJFEエンジニアリング葛yび川崎市と共同で開発した「新型
汚泥焼却設備(OdySSEA(オデッセア))」(本表彰が環境装置を対象とすることから、
技術名を設備名に変更しています)が地球環境保全に資するとして、日本産業機械工
業会会長賞を受賞しました。

 ▼ 詳しくは記者発表資料をご覧ください↓
https://www.jswa.go.jp/topics/2022pdf/220805kisya.pdf

-----------
◆ 第59回下水道研究発表会での発表資料をHPに掲載しました

 第59回下水道研究発表会(8月2日〜4日)にて、JS技術開発室の口頭発表を
6件行いました(JS職員発表分のみ)。
プレゼン資料を以下にて公開していますので、是非、ご覧ください。

 ▼ JSホームページ 基礎・固有調査研究
https://www.jswa.go.jp/g/g01/g4seika/g4seika.html

(技術開発室)

◆---------------------------
【3】下水道よもやま話
-----------
「マンホールカードの魅力」

 令和3年度まで技術戦略部技術基準課で皆様にお世話になりました。今年度からは
部署ごと事業統括部に異動し、技術監理課となりました。引き続きよろしくお願いし
ます。
JSは創立50周年を迎え、記念マンホールカードを発行し、下水道展で配布しました。
今年は多くの皆様にお立ち寄りいただき誠にありがとうございました・・・

 ▼ 続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf2/y227.pdf

(事業統括部次長 兼 技術監理課長 井上 剛)

◆---------------------------
【4】国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(7月分)
-----------
日付    キーワード       URL

 7月1日   サムスンエンジニアリング ベトナム水処理会社の持分買収   
https://japan.ajunews.com/view/20220701121200939

 7月12日  環境省 アジア水環境改善モデル事業
https://portal-worlds.com/news/vietnam/28134

 7月12日  2022日本ストックホルム青少年水大賞
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1200378

 7月15日  インドネシア新首都開発 JICA
https://www.nna.jp/news/show/2363703

(国際戦略室)

◆---------------------------
【5】国際戦略室からのお知らせ
-----------
「令和4年度 第1回AAA都市会議」

 8月5日、下水道展の最終日を迎えた東京ビッグサイトにおいて、令和4年度第1回
AAA都市会議が開催されました。令和4年度第1回AAA都市会議には、仙台市・埼玉県
・東京都・川崎市・横浜市・名古屋市・滋賀県・大阪市・神戸市・北九州市・福岡市・
JSの他、JICA・JSC・国土交通省から、会場・オンラインのハイブリッドで40名の参加
がありました・・・

 ▼ 続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/250-1.pdf

(国際戦略室)

◆---------------------------
【6】研修センターからのお知らせ
-----------
◆ 令和4年度1Day維持管理セミナー及び設計セミナー(地方研修)
参加募集について

 日本下水道事業団研修センターでは、様々な事情により、埼玉県戸田市の研修セン
ターへの派遣が難しい方々に向けて、研修センター教官が出張し各地方の会場で開催
する「地方研修」を行っております。本号では、「1Day維持管理セミナー(地方研
修)」及び「1Day設計セミナー(地方研修)」の令和4年10月以降開催予定分に
ついて紹介をいたします。

 ▼ 詳細はHPでご確認ください↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/250-2.pdf

<問い合わせ先>
日本下水道事業団研修センター 研修企画課 
TEL 048-421-2692  FAX 048-421-2860

(研修センター)

◆---------------------------
【7】編集後記
-----------
夏のこの時期、家に居ると、近所の木立に集まってきた蝉たちの大合唱が聴こえてくる
のですが、今年はあまり聴こえてきません。ジリジリ鳴く蝉の合唱をBGMに素?&冷
たい麦茶(orビール)という夏の楽しみが、今年は無音。寂しい…。どうしてなんだろ
うねー?とこの現象をナンダロウ君※の甥っ子と調べてみました。蝉の羽化には梅雨の
雨が必要で、今年は短い梅雨と少ない雨が影響して、蝉も「いつ雨が降るのかなーまだ
かなー」と地中で待ちわびているのかもしれないとのこと。蝉の幼虫はある程度の地中
湿度と地中温を感じとって地上に出てくるそうなんです。あと分かったことが、蝉は成
虫になるまでに、卵から幼虫になるまで1年、幼虫で1~2年、クマゼミなんかは4~5
年地中に潜っているそう。地中での生活が長く、成虫は最後の余生を送る姿だった…と
いうこと。卵から成虫まで1年くらいの短命だと思っていたので驚きでした(あれ?常
識でした?)。木立の根元に水をあげてみようかな?すると、おっ!やっと夏っ?と出て
くるかな、蝉たち。でももう秋だしなぁー。
※「なんなんなあに」という1990年頃までNHK教育テレビで放送されていた小学校
1年生向けの学校放送のキャラクター。これをご存じの方は昭和ど真ん中世代です。
◆---------------------------
【読者の皆様にお願い】
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*
◆このメルマガは、登録された国及び地方公共団体の皆様へ配信しています。
◇メルマガへの感想・お気づきの点等ございましたらmailto: gikai@jswa.go.jp
◆新規登録、配信停止および登録情報の変更はmailto: gikai@jswa.go.jp
◇日本下水道事業団ホームページへは https://www.jswa.go.jpメルマガバックナンバー
もご覧になれます。
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*

JS技術開発情報メール
発 行:JS技術開発室 
◆Copyright (C) 2022 日本下水道事業団