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技術開発

JS技術開発情報メールNo.251

 

■◇■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ JS技術開発室 ━━
【JS技術開発情報メール】  No.251 2022.9.27
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いつも「JS技術開発情報メール」をお読みいただきありがとうございます。
やっと秋めいてきましたね。朝晩が過ごしやすくなってきました。
そろそろ長袖を出さないと…衣替えをぼちぼち始めます。
それではメルマガ9月号をお届けいたします。
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【 もくじ 】

『1』 はじめに
◆ 「ああ夏が行く、傷を残して、風はもう秋の気配〜」
(DX戦略、技術開発及び西日本担当理事 細川顕仁)
『2』 トピックス 
◆ 公募型共同研究者の募集に係る説明会開催のご案内(第2回) (技術開発室)

『3』 下水道よもやま話          
◆ 「雑談的なコミュニケーションの必要性」   (DX戦略部次長 神宮 誠)

『4』 国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(8月分)  (国際戦略室)

『5』 国際戦略室からのお知らせ
◆ 「WMA来日までの長い道のり」              (国際戦略室)

『6』 編集後記

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【1】はじめに 
「ああ夏が行く、傷を残して、風はもう秋の気配〜」

 これは私が学生時代によく聴いたある歌の一節です。まだまだ暑い日も続きます
が、今年の夏ももう終わりですね。皆さま、行動制限のない夏をいかが過ごされま
したか?私はというと、自宅でゆっくりとさせていただきました(スマホ断食して
読書三昧もやってみました。)。今の家に越してきて2回目の夏だったのですが、の
んびり過ごす中で今年はあれ?って感じたことがありました・・・それはセミの声。
皆さんはセミの鳴き声といえばどんなのを思い浮かべますか?私はクマゼミの「シ
ャーシャー」という声。兎に角うるさい。特に一昨年まで家族が住んでいた大阪府
某市では朝早くから大合唱。それが今年は「シャーシャー」よりも「ジージー」と
鳴くアブラゼミが優勢で、かつ例年より少ないというか小さく感じました。

 先ほどセミの声と言えばクマゼミと書きましたが、子供の頃不思議に感じていた
ことは、当時読んでいた漫画や本でセミの声がほぼ全て「ミーンミーン」となって
いたことです。私の故郷ではミンミンゼミは山奥にしかいなくて、とても珍しい存
在でした。それなのに何故漫画では「ミーンミーン」なのだろうか。その疑問が解
決されたのは、就職して東京に出てきて初めての夏。な〜んだ、東京のセミってミ
ンミンゼミなんや。だから漫画で出てくるセミの声は「ミーンミーン」。以前夏場に
旅行した無錫や大連で聞いた声はミンミンゼミのそれでした(鳴き方は微妙に違っ
ているように感じましたが)。そう言えば、ジャカルタでは聞こえてこなかった気が
します。常夏の気候で、しかも毎週末、緑いっぱいの所を歩き回っていたのにジャ
カルタにはセミはいないのかなぁ・・・おおっと、脱線してきました。言いたかっ
たのは、夏の風物詩であるセミの声が、同じ日本でも南北で大きく違うということ。

 調べてみると、クマゼミの生息地北限は、かつて滋賀北部〜静岡・房総南部と認
識されていたようです。それが、ある気象情報会社が「全国一斉クマゼミ調査」な
るものを実施したところ、北陸〜関東北部でも「シャーシャー」という声が聞こえ
るとの情報が。そうです。クマゼミの生息域境界線は北上しているのです。境界線
の北上で私が思い出したのは、ヒョウモンダコとアンボイナ、別名ハブ貝。これら
は沖縄など南方の海で見かけられる危険生物の代表的存在。ともに見た目は美しい
が、手に取ると咬まれたり刺されたりし、最悪死に至ることも・・・見た目に騙さ
れてはあきまへんよ・・・という話ではなく、色々な生物の生息域が変わってきて
いるということ。これは地球温暖化が原因の一つだと言われ、地球温暖化の象徴的
な現象として取り上げられることもあります。

 そう、セミも地球温暖化の影響を受けているんだ。だがちょっと待てよ、では何
故一昨年までと今年のうる星やつら、じゃなかったうるさい奴らの顔ぶれが変わっ
たんだ?確かに引越しはしたけれど、どちらも本来のクマゼミの生息域なのに何故?
と疑問を持ち、もう少し調べてみました・・・なんか小学生の夏休みの宿題、自由
研究っぽくなってスミマセン・・・セミの生息域の変化は、確かに地球温暖化の影
響を受けている部分もあるようです。ただ気温以外の環境の変化の方が与える影響
が大きく、例えば同じ大阪でもアブラゼミが優勢のエリアとクマゼミばかりのエリ
アがあるとのこと。最も大きく影響しているのは地面、土の状態だそうで、固い乾
燥した地面が多いエリアはクマゼミが圧倒的に強く、湿った柔らかい地面が多いと
アブラゼミも盛り返すそうです。彼らが成虫となって暮らす樹々の状況も影響はす
るようですが、大きな要因ではないようで、例えば、街路樹や公園が多く緑あふれ
る地域でも、それらが植樹されたものであれば、土が固く乾燥しやすいのでクマゼ
ミばかりになるとのこと。私が以前住んでいた某市でのある調査において、1本の
植木にとまっているセミを調べたところ、何と95%(19/20)がクマゼミだった
とか(1本の植木に20匹もセミが群がっていることも驚きですが)。庭付き一軒家
も多く緑自体は多い地区なのに・・・それから、生息域境界線の北上については、
セミは飛行距離が短いので、セミ自身が「暖かくなってきたし北の方へも版図を広
げようかな」と移動していったとはあまり考えられないそうです。主要因は街路樹
や庭木の移植の際のセミの引越しではないかと(諸説あるようですが)。

 地球温暖化防止、そして脱炭素社会の実現、これらは今生きている私たちに課せ
られた使命であり、皆が一丸となって取り組んでいかなければならないことだとセ
ミの声を聴きながら改めて思いました。同時に、それだけではなく、人間が自分達
の都合で、もうこれ以上勝手に自然をこねくり回したらダメだよとセミから説教さ
れた気がする夏でした・・・
と本稿を締めたかったのですが、解決していない疑問点がまだ一つ。絶対去年より
今年の方がセミの鳴きは声が少ないと感じたのですが、引越しもしていないのにど
うして?梅雨時期の気温や降雨量の影響はありそうだという情報は見つけたのです
が、これだという答は未だ見出していません。17年ゼミ、セミの方言などセミの世
界はまだまだ謎だらけ。蝉博士がいらっしゃいましたら、是非とも私に色々お教え
ください!
では次回、11月号では秋の虫について一緒に考えてみましょう。
See you in November!
(タイトルと内容は全く関係なかったですね。Minta maaf, ya!)

(DX戦略、技術開発及び西日本担当理事 細川 顕仁)

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【2】トピックス

◆ 公募型共同研究者の募集に係る説明会開催のご案内(第2回)

 日本下水道事業団(JS)では、年々多様化する下水道の技術的課題に対して、
企業等と共同で研究を進めることで、新たな技術の実用化を促進しています。
この度、下記のとおり新たな共同研究課題を決定し共同研究者を募集しており
ます。

〇 共同研究の課題
「脱炭素社会実現に向けたバイオガス利活用技術及び嫌気性消化技術の開発」
「汚泥処理の低コスト化に向けた汚泥濃縮技術及び汚泥脱水技術の開発」

  なお、公募を開始した共同研究課題について説明会を開催しております。
説明会は4回開催する予定で、この度は第2回目の説明会のご案内となります。

 【第2回 公募型共同研究者の募集に係る説明会】
日  時: 令和4年10月6日(木) 13:30 〜 14:30
開催方法: ZOOMによるウェビナー

※第1回は終了しました。第3回目以降の開催日時は、決定次第ご案内します。
※第1回の説明会動画は下記リンク先よりご確認いただけます。説明会はいずれも
同じ内容になりますが、新たに質問がある方等は説明会にご参加ください。

〇 申し込み方法
Zoomを用いたウェビナー形式にて開催します。説明会に参加される方は、
10月5日(水)までに、下記より参加登録をしてください。参加費は無料です。

申込URL:https://jswa-go-jp.zoom.us/webinar/register/WN_GssYlWYXRceQPen_6bJegg

 ▼ 説明会詳細は下記より↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/251-2.pdf

 ▼ 公募についてはHPでご確認ください↓
https://www.jswa.go.jp/g/g2/koubogata.html

 ▼ 第1回説明会動画↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL0t_KXka5xS0vYRgSBefYE8CgIDOJtHGA

(技術開発室)

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【3】下水道よもやま話
「雑談的なコミュニケーションの必要性」 

 今月号の下水道よもやま話を担当いたします「DX戦略部」次長の神宮と申します。
JSでは、「下水道プラットフォーマー」として、デジタル技術を最大限活用し、下水
道事業の生産性向上や高度化を実現していきますが、その旗振り役としてDX戦略部が
新設されています。JSでは、BIM/CIMモデルの他・・・

▼ 続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf2/y228.pdf

(DX戦略部次長 神宮 誠)

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【4】国・公共団体・企業の主に海外の水関連の動き(8月分)

日付     キーワード    URL

 8月14日 イギリス 渇水宣言
https://www.bbc.com/japanese/62537787

 8月25日 NIKKO 浄化槽 ラッピング
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000046.000031345&g=prt

 8月26日 ベトナム 排水インフラ 世界平均の1/4
https://ultra-marathon.jp/%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E3%81%AE%E6%8E%92%E6%B0%B4%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%81%AF%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%B9%B3%E5%9D%87%E3%81%AE1-4/

 8月28日 パキスタン 続く洪水
https://www.bbc.com/japanese/video-62704348

(国際戦略室)

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【5】国際戦略室からのお知らせ
「WMA来日までの長い道のり」

 JSとタイ王国下水道公社(WMA:Wastewater Management Authority)との
出会いは、平成24年、埼玉県が主催した「JICA草の根技術協力事業」でした。
JSは、埼玉県や埼玉県下水道公社と協働し、平成24〜26(2012〜14)年、平成
28〜30(2016〜28)年の2期合計6年間に渡り、WMAを支援しました。
支援開始当初のWMAは・・・

▼ 続きはHPで↓
https://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/mb/pdf04/251-1.pdf

(国際戦略室)

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【6】編集後記
以前、継続は力なりではないですが、コロナ禍の自粛期間中に、超絶固かった体
を約2年間ほぼ毎日柔軟・ストレッチをして柔らかくしたことを書きました。
それこそ180度ちかく開脚ができ、べたっと上半身を前に倒すことができるまで
になっていました。しかし、この春から3か月ほど身体を動かすことができない
状態になり、何もしていなかったらどうでしょう、100%戻るまではないものの、
またカチコチの体に戻ってしまいました。それまで宅トレ(在宅トレーニング)
にも励み、ナ〇キやアディ〇スなどの名だたるスポーツメーカーが出しているトレ
ーニングアプリの「中級〜上級」クラスのトレーニングもホイホイこなしていたの
ですが、現在はスクワットをするにも足腰がイテテ…、筋力ほぼ0(ゼロ)、体脂
肪率は5%もアップし2年間かけて作り上げた体はものの数か月で元の木阿弥、
見るも無残な体になり果ててしまいました(涙)。最近はやっと動けるようになっ
たので、涼しくなったこの秋からまた頑張ろうと心を奮い立たせているところで
あります。はぁ…またイチからか…。頑張りまっす…
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【読者の皆様にお願い】
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◆このメルマガは、登録された国及び地方公共団体の皆様へ配信しています。
◇メルマガへの感想・お気づきの点等ございましたらmailto: gikai@jswa.go.jp
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