地方共同法人 日本下水道事業団

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50周年記念行事等準備室通信 創刊号

50周年記念誌への掲載にあたって
50周年記念行事等準備室通信 (編集 50周年記念行事等準備室)

本誌は、編集コンセプト「一世紀をめざして設立半世紀を迎えそして次の半世紀に向かって(寄稿者、読者全員で)」のもと、2017(平成29)年より、2019(平成31)年まで、不定期かつ継続して発行していたものです。
編集後記は、次のように始められています。
「この50周年記念行事等準備室は、私たちの勤め先である日本下水道事業団が設立50周年を迎えるに当り、ただ漫然とその日を迎えるのではなく、皆様と共にその歴史を振り返り、そして永遠の未来に向かっていくのにあたりその方向性を示す、そんな役割かと思っています。つまり当然ですが、この50周年というイベントをなし遂げる主役は、準備室ではなく、本社でもありません。JSに愛着とプライドを持つ私たち役職員ならびに関係者全員です。」
記事は、JSのイントラネットへ掲載され、JS内の創立記念への祝意の醸成等の成果がありました。せっかくお寄せいただいた記事でもあり、ご了解の得られた方々については、記念誌の一部として掲載させていただきました。
なお、記載記事についての意見等は投稿者個人のものであり、当室のそしてJSの公式見解ではないことを申し添えます。掲載記事中、役職名は執筆当時のものです。

「50周年記念行事等準備室通信の発刊にあたって」

経営企画部長 川崎 勝幸

2017 年(平成29 年)4月に本社経営企画部総務課内に「日本下水道事業団50周年記念行事等準備室」が発足しました。前身である下水道事業センターが設立されたのが1972年(昭和47 年)11 月ですので、JS はあと数年で50 周年を迎えます。半世紀にわたるJSの歴史を振り返り、現在の立ち位置を再度確認したうえで、次の50 年に結びつけていくための準備がスタートしたと捉えることができます。
下水道事業センターが発足したのは田中角栄内閣発足(昭和47 年6 月)後間もない時期であり、今から振り返ってみれば、戦後の高度経済成長がピークアウトする寸前のタイミングでした。列島改造ブームの中、地価高騰、環境問題の社会問題化、巨大都市の限界論等高度経済成長のひずみが顕在化し、大きな転換期を迎えている時期と重なります。以降、2 度のオイルショックを経て、安定成長、地方の時代、バブル景気、バブル崩壊後の不況、そして、本格的な人口減少時代の到来へと時代は移り変わっていきました。この間、国土整備やインフラ整備を取り巻く環境も大きく変化しました。キーワードだけを見てみても、居住環境の整備、一極集中是正に向けた多極分散、国際化・高度情報化を前提とした参加と連携、広域ブロックの自立と美しい国土、そして、インフラの老朽化、急激な人口減少や巨大災害に対する脆弱性等々に打ち克つためのコンパクトネットワーク等大きなうねりを経験してきたことがわかります。もちろん、下水道事業を巡る状況も大きく変化してきましたが、下水道が「人と国土」の良好な姿を持続的に支えていること、また、居住環境を守り都市の発展を確実なものにするインフラであるという本質的な部分は何ら変わっていないと思います。
50 年間を振り返るということは、変化しない本質的なものに、その時々の新しい変化や時代の要請をどう織り込んできたかを検証していくことに他ならず、まさに、不易流行の積み重ねを一つひとつ畳み込んで次世代に贈るという、大変貴重かつ創造的な作業です。
「50 周年記念行事等準備室」は専属職員2 名を含め総勢5 人から成ります。経験豊富な職員が自分自身の歩んできた道を振り返りつつ、先達の顔を思い浮かべながら、丁寧かつ熱意をもって作業にあたっています。行事を行うのか、出版物を用意するのか等50 周年をどういう形で迎えるのかについて今後活発な議論が交わされると思いますが、先ずは、50年を丁寧に振り返ることから始め、関係各位のご意見を賜りながら収斂させていく予定です。
このメルマガは本日が創刊号です。今後、職員の皆様の中で、「50 周年」についての関心が高まっていくことを切に期待しています。末筆ですが、そろそろ夏の疲れが出始めてくる時期を迎えるにあたり、休暇と仕事のバランスの確保をお願いいたします。

「50周年記念行事等準備室の設置について」

50周年記念行事等準備室長 水津英則

50周年記念行事等準備室長の業務命令を受けました水津です。50周年記念行事等準備室(以下「準備室」という。)は、平成29年4月1日に経営企画部長の業務命令という形で総務課内に設置されました。行う業務は、名前のとおり2022年に設立50周年を迎えるJSの記念行事等を検討・準備することです。体制は、中島彰男さんと伊藤正英さんというベテランの技術・事務職員が専任で、安達伴憲さんと森田光宏さんという、これまたベテランのお2人に補佐をしていただくことといたしました。私自身は平成4年に設立20周年行事を総務課で担当しておりまして、周年行事は本当に久しぶりの担当となります。当時はまだ下水道業務が上がり調子の時代でしたので、派手な行事を行ったことを記憶しておりますが、様々な情勢変化とともに、周年行事はどこの組織もあまり派手には行わなくなっているようです。そうした中での拝命でなかなか道が見えない手探りの状況ではありますが、室の皆様と協力して着実に与えられた使命を全うしたいと考えております。さて、皆様の第一印象として、5年後なのにもう準備に入るの?とお感じの方も多いかと思います。しかしながら、今までの20周年、30周年と異なり、50周年です。これは、一つの大きな節目かと思っております。地方公共団体の下水道事業を支えるJSという他にはない組織が半世紀続いたということは本当にすごいことで、これまで諸先輩が誠実に業務を行い、半世紀地道に築きあげてきたJSへの信頼なくては、現在はありません。我々が当たり前と考えているJSという存在を改めて認識し、この信頼を損ねることなく、地方公共団体のイコールパートナーとして必要とされる存在としてあり続けるためには、ここでJSの設立の趣旨、長い歴史でのその役割の変化と実績を丁寧に整理しておくことが重要と考えております。この役目を準備室は担っております。
貴重な戦力であるお2人をこの準備室の専任として充てたことは、多忙な現場の皆様にとっては不本意なことかとは存じますが、準備室の業務の重要性もご理解いただき、何卒ご容赦いただければと思います。
今後、当室は、JSのこれまでの歴史と実績を整理するとともに、50周年に向けて全ての職員等の皆様が一丸となれるよう、50周年を祝う共通認識を醸成するための方策をじっくりと時間をかけて検討してまいります。業務多忙な皆様にはできる限り負荷をかけることなく、準備を進めたいと思いますが、過去の大規模プロジェクトでの思い出やデータの提供等についてお願いをすることもあろうかと思いますので、その際はよろしくお願い申し上げます。

「50 周年に向けて」

50 周年記念行事等準備室長業務補佐 森田光宏

平成29 年4 月1 日付で「50 周年記念行事等準備室」の室長の業務補佐を命ぜられました。経営企画部長からいただいた業務命令書には「50 周年に係る記念行事等を検討するため(中略)室長の業務補佐を命じる。」とあることから、記念行事の検討・準備と、JSの50 年の歴史を振り返るいわゆる社史の編纂が大きな2 つの柱になるのかなと考えています。そんな7 月のある日、準備室の中島さんから「今度、50 周年記念準備室通信としてメルマガを創刊するので、準備室メンバーの一員として創刊号に掲載する原稿(テーマは自由)を書いてほしい。」と依頼されました。さて何を書くか…。趣味や旅行記を書いても「何?」となりそうなので、周年事業に関することを少々…。
JSは今年で創立45 年です。あと5 年で創立50 年周年を迎えます。周年事業には付き物の「社史」(JSでは「日本下水道事業団○○年のあゆみ」となっています。)ですが、個人的には過去に作成された「あゆみ」にいくつか印象に残っていることがあります。一つは昭和57 年発行の10 年史に掲載されていた広島県宮島町の下水処理場の写真です。当時はまだJSに入社して4 年目のひよっこでしたが、それまで自分が抱いていた処理場のイメージとは全く違った見惚れてしまうような建築美の建物(おそらく管理棟でしょうか。)に感動を覚え、「JSはこんな処理場も作っているんだ。」と自分が建設に携わったわけでもないのに、妙に誇らしく思った記憶があります。
また、20 年史だったと思いますが、各項目の中でそれぞれの業務に携わった方々の様々な苦労話や秘話、裏話がトピック的に一言添えられていました、当時、経理課で決算担当の仕事をしていたこともあり、色々な部署の方と接する機会があったのですが、特に自分の仕事に関係するトピックについて、非常に興味深く、また親近感をもって読んだ記憶があります。余談ですが、今でも仕事の関係で何か過去の調べ物をするときに、この「あゆみ」を活用させていただいています。特に年表や資料は、大変役に立つことが多く、個人的には「あゆみ」の密かな愛読者(?)と思っています。
これまで半世紀近くに亘り、JSの業務に携わってこられた多くの諸先輩方が行ってこられたことを、これからJSを支えていく方々に「記録に残して正確に伝え引き継いでいくこと」はとても重要で責任のある仕事です。時代の変化とともに、JSが地方公共団体から求められる内容はもちろん、JSの役割そのものも変化しています。変化への対応や、経験のない新しいことを進めるにも、過去を充分学ぶことから知恵を得ることはとても大切なことだと思います。故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、ですね。
私事ですが、自分もJSに入ってから今年で39 年目(60 歳)となりました。JSが50 周年を迎える2022 年度にちょうど65 歳を迎えます(このまま雇っていただければ…の話しですが。)。少し因縁めいたものを感じないでもありませんが、事業団のこれまでのあゆみを今後のJSを支えていく方々にきちんと伝えるために、微力ながらお力になれればと考えております。皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

広島県宮島町 宮島下水処理場(日本下水道事業団「10 年のあゆみ」から)

「全役職員一丸となり一世紀を目指すための方策」

50周年記念事業等準備室長業務補佐 安達伴憲

お疲れ様です。経営企画部人事課厚生班に席を置く安達(JS入社歴40年の再任用)です。なぜ、私がこうして「50周年記念事業等準備室通信」の創刊号に寄稿している理由とは、H29.4.1経営企画部長より『日本下水道事業団50周年に係る記念行事等を検討するため 経営企画部内に設置された50周年記念行事等準備室室長の業務補佐を命ずる。』との業務命令を受けた、準備室の一員でもあるからです。今後ともよろしくお願いします。50周年を迎える「2022年11月1日」まで、時間的に余裕があり、準備室としての活動もこれからという段階で、私自身も今回の寄稿が準備室での初仕事となります。ところで、50周年記念行事等実施に関する基本コンセプトは、本通信の名称にも使われておりますとおり、『「一世紀を目指して、次の半世紀へ」との共通認識に立ち、全役職員一丸となって、委託団体を含め関係団体に、JSのこれまでの歩み(社会貢献)とこれからの可能性についてPRする。』です。全役職員一丸となり一世紀を目指すための一助となるブログ(=マグロちゃんこと加治木英隆のブログ:公開日2015/10/15)を目にしましたので、ご紹介するとともに、私自身の今後の糧にしていこうと考えております。

マグロちゃん

〈要 旨〉
人生も半世紀を超えると人間の体も老化現象と共にガタが出てくるように、会社組織だって老齢化(=行動力・情熱・挑戦心の低下)してくるとガタが出てくる。だからこそ、メンテナンスが必要である。体調が万全でないと集中力も高まらないし、パソコンに向き合う時間すらも苦痛になってしまう。だから、体の変調には早め早めの対策(メンテナンス)が重要で、血管が詰まったり呼吸器不全を起こしたりすると致命傷となる。

これは人間の体だけじゃなくて、会社の組織も同じで、

「血管の詰まり=風通しの悪さ」
「神経の痛み=指示系統の混乱」
「腰痛=業務バランスの悪さ」
「呼吸器不全=報連相の麻痺」

組織の変調に気付くこと、根本原因を取り除くこと、これが大事である。健康な体(=健全な組織)なくして何も出来ない。そのためには、健康診断、或いは健康診断に基づく改善アクション等のメンテナンスが必要である。体に例えると・・例えば、運動、節制。会社組織に例えると・・例えば、挨拶・報連相。それぞれに簡単なことであり、当たり前の事であるが、凡事徹底が大事である。 会社組織の原点は、やはり「報連相」。

「設立50周年が目の前に そして一世紀を目指して」

50 周年記念行事準備室専門幹 中島彰男

当事業団は、昭和47 年(1972 年)11 月1 日に、港区西新橋の第24森ビルに役職員28 名のもと下水道事業センターとして発足し、今年11 月で45 年目を迎えます。プロパーはじめ皆さんはどこまでご存知かどうかわかりませんが、当事業団は今まで10 周年、20 周年、30周年の記念誌を発行してきました。そして毎回1,2年前から準備に入り、広報関係部署の担当者の方々のご苦労の下、発刊してきたところです。そして今回は、50 周年という節目を向かえ、今までとは異なり、5年前という早々に準備室という体制を整え、かつ技術屋(何を隠そう私ですが!!)を、違った視点から記念誌のあり方を見直すようにと配置し、室長はじめ室員3 名、応援2 名の5 名体制で、準備に入りました。今回準備するにあたり、基本コンセプトとして、役職員等全員が50 周年を迎える事を認識し、JS 及び出向者を含む過去の役職員がしてきた実績に誇りと愛着を持ち、JSの明るい未来を信じかつその希望を具現化する、そしてその夢を持った役職員から自治体を含む関係者にその熱意が伝わる、ということになればと願っています。なかなか困難であることは重々承知していますが、そのためにも皆様方と協力して、実現したいとおもいますので、よろしくお願いします。具体的には、皆様方JS での業務を経験した中から、苦労したこと、悲しかったこと、途方にくれたこと、そして楽しかったこと、わくわくしたこと。またはそういう感情は抜きにして、自らの誇れる成果物、その裏にある多くの失敗例何でも結構です。お寄せください。以上は、過去ですが、これからのJS に対して、こうあるべきだ、こういうことに力を注ぐべきだ、とか未来への指針などもお寄せください。多くの人が参加し、他のかたがたの事例に感心し、未来に目を輝かせて、そんなメルマガに、と思っております。ということで、本メルマガの執筆者は、主役であるJS役職員等皆様方です。皆様方からのご投稿なくして、本メルマガは発行できません。ご愛読及びご投稿のほどよろしくお願いいたします!!